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 ■12月

 
岩国行動の地平を受け

 アジア共同行動各地集会が成功





 ●12・7 首都圏AWC集会

 岩国行動の報告受ける

 渋谷デモで反戦・国際連帯訴える



AWC首都圏が渋谷デモ(12.7)
 十二月七日、東京・渋谷区の渋谷区勤労福祉会館において「アジア米軍総撤収! 自衛隊撤兵! 改憲阻止! 戦争と貧困・生活破壊に反対するアジア共同行動」がアジア共同行動・首都圏の主催で開催された。

 午後一時半すぎ、アジア共同行動日本連・共同代表の鴨居さんが、開会あいさつに立った。「十一月二十九日、山口県岩国市において、愛宕山フィールドワークと住民との交流、岩国反戦労働者交流集会、学生交流会、障害者交流会がかちとられ、翌三十日には、岩国国際反戦集会と岩国基地へのデモ行進が行われ、大成功した。本日の集会を、その成果をもって、世界の労働者と連帯していく内容をさらに深めるものとしてたたかいとろう」と呼びかけ、集会が開始された。

 つづいて、沖縄文化講座、基地撤去をめざす県央共闘会議、フィリピンのBAYAN、労働運動活動者評議会から集会に寄せられた連帯メッセージを司会が代読し、拍手で確認した。

 つぎに、岩国闘争の報告を首都圏の労働者がおこなった。二日間の行動に参加して「『岩国は負けない』というこの言葉が実感できた。愛宕山開発地へのだまし討ちの米軍住宅建設計画に対して、住民は怒りの決起をしている。住民との交流を通して、たたかいの息吹を感じた。さらに、岩国反戦労働者交流集会では、現在の派遣労働者の首切りなど労働者へかけられている、貧困・生活破壊と、戦争攻撃が一体の攻撃としてかけられていることが明らかとなり、結集した労働者それぞれが団結し、たたかう決意が打ち固められた」。そして岩国国際集会については「名古屋地裁での自衛隊イラク派遣違憲判決の『平和的生存権』の意義などを確認した」ことなどを報告した。

 沖縄闘争のアピールに、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの方が発言した。名護新基地建設について辺野古では「ジュゴンの調査と称してアリバイ的な環境調査を防衛省は行っている。この調査だけでも八十八億円も使っている。こんな無駄遣いはない。調査を阻止し、新基地建設を阻止しよう」と訴えた。

 韓国からのゲストで、民主労総解雇者復職闘争特別委員会委員長の李虎東(イホドン)さんが発言に立った。まず岩国闘争に参加し、「日本での基地問題を多く知ることができた」ことなどを報告した。そして、韓国情勢について「李明博(イミョンバク)政権は、保守反動政権であり、はじめからひどい政権である」。米国産牛肉の輸入問題に対して、百万人規模の民衆が反対に決起したにもかかわらず、大弾圧を行ったことや、南北関係が非常に緊張していることなどを明らかにし、李明博政権を徹底弾劾した。そして現在の世界的不況の中で、「韓国の労働者と日本の労働者も非正規職労働者が真っ先に首切りにあうなど、たたかう課題は日韓を通じて共通している。日本と韓国の国際連帯をおし進めよう」と訴え、参加者は拍手でこたえた。

 休憩をはさんで、後半の連帯発言へと移った。

 全国一般全国協の遠藤書記長は、現在の貧困化・生活破壊の実態を暴露し、資本の派遣切り―雇い止めに対して派遣労働者の組合を結成したことを報告した。

 戦争協力させない!東京ネットワークの池田五律さんは、国民保護法が戦争動員法であることや、最近は防災訓練に必ず対テロ訓練が盛り込まれていることなどを暴露し、地域から反戦運動を作っていくことを呼びかけた。

 元教員で反「日の丸・君が代」をたたかう青木茂雄さんは、〇三年、都教委が出した「10・23通達」以降も、処分をはねかえして反「日の丸・君が代」がたたかわれていることを報告し、教育現場での戦争動員攻撃とたたかう決意を明らかにした。

 フィリピン・トヨタ労組を支援する会の吉田さんは、アロヨ政権下で、労働運動や農民運動の活動家がつぎつぎと暗殺されるという事態が横行していることを暴露し、このような状況をつくりだしているのも日帝や米帝資本が、アロヨ政権を後押ししている実態があるからだとして、反帝国際連帯の重要性を訴えた。

 外登法・入管法を考える会からは、「対テロ」対策と称して外登法・入管法が改悪されようとしている実体が暴露され、反外登法・入管法のたたかいが訴えられた。

 反侵略アジア学生共同行動でたたかう学生は、沖縄・辺野古のたたかいの支援にいってきたことや、十一月岩国闘争、そして十一月韓国の労働者大会に参加したことなどのたたかいの報告をおこない、反戦反基地、反帝国際連帯をたたかいぬく決意を明らかにした。

 つづいて、集会アピールをアジア共同行動首都圏幹事の高槻さんがおこない、参加者全員の拍手で確認し、最後に団結ガンバローで集会を締めくくった。

 デモ行進では、渋谷の街頭を行き交う労働者市民に、改憲阻止・反戦反基地・国際連帯などのスローガンを力強く訴えた。そして参加者たちは再度、渋谷区勤労福祉会館にあつまり、交流会がもたれ、さらなる団結が打ち固められた。




 ●12・5 大阪

 反戦実、日韓労働者連帯集会

 韓国労働運動への理解を深める



 十二月五日、エルおおさかにおいて、アジア共同行動各地集会の一環として反戦実が主催する日韓労働者連帯集会が開催された。この集会は、韓国からの仲間を迎え、韓国における現在の政治経済状況、民主労総のたたかいなどを中心とする講演を受けて韓国労働運動への理解を深めるとともに、日韓労働者の交流と連帯を発展させていく目的で開催された。

韓国の仲間からは、イミョンバク政権のもとで南北統一に逆行する政策が激化していること、労働運動への弾圧政策が激化していることなどが報告された。また、韓日の労働運動にとって、非正規雇用労働者の組織化の重要性が共通の課題であることが報告された。さらに、ロウソク闘争のなかで民主労総がゼネストを組織できなかったことなど、ロウソク闘争のなかで民主労総が果たすべき役割について大きな課題が投げかけられたことなどが率直に報告された。講演を受けて、韓国における非正規雇用労働者のたたかいの現状などを中心に活発な意見交換が行なわれた。

その後、参加団体から発言が行なわれた。まず、参戦と天皇制に反対する連続行動から「天皇即位二十年祝賀」に反対する実行委員会の結成が呼びかけられた。労働者共闘の発言に続き、自立労連大阪からは十一月二十九日、三十日に開催された岩国国際集会での労働者実行委の活動報告がなされた。なお、呼びかけられた「天皇即位二十年祝賀」に反対する大阪行動は、十二月二十三日に、エルおおさかで結成集会を開催し、以降ほぼ一年にわたって、「天皇即位二十年祝賀」に反対するさまざまな運動を大阪で推進していくことを確認した。




 ●12・4 京都

 工場占拠中の労組と韓国ゲストが交流



 京都では、秋のAWC京都集会を岩国国際集会の前段集会として十一月十六日に開催し、十二月四日はアジア共同行動・京都の運営委員会を中心に、小規模なイホドンさんとの交流会として行った。

 この日、神戸から京都駅に到着したイホドンさんを迎えて、金閣寺を訪れた後、午後二時から工場占拠中の大美堂労組を訪問し交流を行った。大美堂労組は、六月に会社倒産にともなう全員解雇通告を受け、ただちに工場を占拠してたたかい続けてきた。この日は、奥田委員長をはじめ十人ほどの組合員がイホドンさんを迎え、とてもなごやかな雰囲気で交流を行った。奥田委員長がこれまでの争議の経過を説明し、イホドンさんからは「労働組合が拠点を追い出されたら、たたかいはとても困難になる。大美堂労組が六カ月にわたって工場を占拠してたたかってきたことに心から敬意を表したい」と、組合員を励ますという角度からの発言を行った。その後、韓国発電労組のストライキのときに使用したゼッケンやハチマキをイホドンさんが贈呈し、それを身につけた奥田委員長とイホドンさんを囲んで全員で記念撮影をしたり、大いに交流会は盛り上がった。

 その後、宇治市の南コミセンでアジア共同行動・京都とイホドンさんの交流会を行なった。イホドンさんは、参加した全員がアジア共同行動のメンバーであることを確認したうえで、あらたまった話を自分がまずするのではなく、自由に質問・意見をだしてほしいと提案した。それをうけて、世界金融危機・同時不況のもとでの韓国の状況、韓国の労働運動の現状、民主労働党の分裂問題など、さまざまな領域で突っ込んだ質疑が行われた。


 

 

 

 

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