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 ■9・30 行政訴訟第5回口頭弁論

 市東さんの農地強奪阻止

 デタラメな対象地規程を徹底弾劾




 九月三十日千葉地裁で、市東さんが千葉県知事を訴えた裁判の第五回口頭弁論が開かれた。小雨の中約百名が傍聴に駆けつけた。この裁判は、農地の賃借契約の解約を不当に許可した知事決定の取り消しを求めている。市東さんは、成田市天神峰南台四一番九の農地を耕したことがなく、賃借地でないから、許可処分は違法だ、という市東さんの主張に対して、県は前回六月二十四日の弁論で、「四一番九の農地が仮に市東さんの賃借地でないとするなら、その部分について本件の処分取り消しを求める訴えは訴えの利益がなく、原告適格を欠く」との暴論を展開した。

 この日の裁判で市東さんの弁護団は、「四一番九について市東さんは一度も耕したことがない。ところがこの四一番九を県側が賃借地と誤認して解約処分の対象にしたということはそれ自体が、四一番八を含めた許可処分全体のデタラメを証明する決定的な証拠だ。四一番九は原告の賃借地許可処分の不当、違法性が証明されるか否かの問題であり、まさに原告の利益を直接左右する。だから訴えの利益がないとの県の主張は失当である」と主張した。

 弁論後、弁護士会館に移動し、記者会見と報告会が行われた。

 はじめに、鈴木謙太郎さんが、前国土交通大臣中山成彬の暴言への抗議声明を読み上げた。続いて市東さんがあいさつした。「今日も荒れるかと思ったが静かだった。この裁判に勝たないと次の裁判も闘えない。現闘本部裁判とともに勝ちたい」と裁判勝利に向けた決意を明らかにした。

 次に、弁護団が裁判の報告をした。「傍聴闘争によって裁判を攻勢に進めている。中山大臣の発言は、政府の焦りから出ている。空港反対闘争は国家権力を追いつめている。県知事は借りてない土地に対して解約許可決定を出したが、農業委員会の時にも現地調査に来ていない。裁判所を収用委員会のようにして、民事裁判で農地を取り上げようとしており、許せない」「四一番九の土地について、事実関係を徹底的に出して、裁判長に読ませて、デタラメさを伝える。十月十二日以降、許可処分をもとに明渡し訴訟を起こしてくるであろうが、断固闘う」と市東さんとともに闘いぬくという発言が行われた。

 そして、北原鉱治事務局長が呼びかけた。「九月二十八日群馬で、市東さんの農地を守る会が発足した。市東さんも参加した。すばらしい。田中正造が闘った地で、今後の日本の方向を示すものとして発足した。市東さんだけでなく、全農民に関わる問題である。全農民の決起を呼びかける行動をしよう。中山大臣が『ごね得のために空港が完全にならない』という。四十三年間闘っているということがどういうことかに気づかない、知らない人が大臣になっている。反対同盟は、物をくれ、金をくれとかいうのは一切ない。成田空港の完全化は戦争につながっている。そういう大きな問題の中から四十三年闘ってきた。国民一人一人が立ち上がらないと未来がない。群馬で立ち上がった一揆を全国的に広げていこう」と訴えた。

 萩原進事務局次長は、「九月は連日闘争というほどに忙しかった。千葉に闘争に来て、毎回勝利感に満ちて帰ってくることができた。中山は抗議によって更迭されたが、政権を打倒しなければならない。向こうが暴力的に来れば、こちらも大衆的にストレートに訴えることができる。現闘本部裁判では、集会・デモが効いたと思う。市東さんの農地取り上げに対し、一日三回、現地で集会・デモをするような闘いをしよう」と力強く呼びかけ、締めくくった。

 次回弁論の期日は、裁判長の十二月中にしたいという拙速裁判策動をはねのけ、一月二十日(火)十一時と決まった。裁判所を包囲する多数の傍聴で勝訴を勝ちとろう。
 

 

 

 

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