■政治主張
■各地の闘争
■海外情報
■声明・論評
■主要論文
■綱領・規約
■ENGLISH
■リンク
□ホームに戻る
|
■4・6
大阪で、G8サミット反対実行委員会が発足
四月六日、大阪で「08年G8サミット反対実行委員会」が結成された。この実行委員会は、反戦実(労働者共闘、アジア共同行動・大阪、新自由主義・国家主義と対決する学生青年ネットワークで構成されている、イラクへの戦争を許すな!有事法制反対!第二次朝鮮戦争反対!実行委員会の略称)、戦争動員の「国民保護」に反対する連絡会、参戦と天皇制に反対する連続行動、関西単一労働組合、ピリカ全国実・関西の呼びかけで結成された。この実行委は、準備会として、一月、二月と連続して講演会などを開催し実行委結成にむけた動きを進めてきた。
結成集会は、五十名の参加で開催された。集会では、まず、実行委の基調報告を労働者共闘の仲間が提起し、「私たちは、戦争と貧困、環境破壊によって利益をむさぼる、このようなG8超大国の世界支配と、そのためのサミットを断じて許すことができません。日本労働者人民の大衆的な反対闘争をつくりだしていきたいと考えます。各地の運動体と連携しながらサミット反対を共にたたかいましょう」と訴えた。続いて、実行委構成五団体からの決意表明が行われた。最初に、反戦実を代表してアジア共同行動・大阪の仲間が、「戦争、貧困、環境破壊のサミットに反対しよう。提言ではなく反対行動を。インターナショナル、国際共同行動でたたかおう」と訴えた。続いて、関西単一労働組合、参戦と天皇制に反対する連続行動、戦争動員の「国民保護」に反対する連絡会、ピリカ全国実・関西と、実行委構成諸団体からサミット批判とたたかいの決意が述べられた。連帯あいさつでは、ATTAC(アタック)関西、釜ヶ崎パトロールの会からともにたたかう発言が行われた。京都からは、戦争と貧困をおしすすめるサミット外相会談反対!6・25―26京都行動の仲間が京都外相会談に反対する総結集行動を呼びかけた。また、神戸からは、市民が提案するもうひとつの環境サミット(市民環境サミット実行委員会)から五月二十四日、二十五日の市民環境サミットへの参加が呼びかけられた。さらに、労働者共闘、そして学生からも反侵略アジア学生共同行動・大阪の仲間が、全国から洞爺湖現地に総結集することが、また岩国米兵による広島性暴力事件を不起訴とした広島県警、広島検察庁への抗議が訴えられた。北海道からは、反G8サミット北海道(アイヌシモリ)連絡会から、「G8が推し進めるグローバリゼーションを全国―世界を貫く民衆連帯の力をもって打ち砕きましょう!ともに!」という文書メッセージが寄せられた。また、スローガンの提起、そして、五月神戸(環境大臣会合)、六月大阪(財務大臣会合)、京都(外務大臣会合)、七月一日関西集会、七月洞爺湖(首脳会談)現地闘争への行動提起が行われた。
次に、「金融危機とG8サミットのねらい」と題して本山美彦さん(福井県立大学教員)が記念講演を行った。本山さんは、G8が進めるグローバリゼーションがいかにごく少数の金持ち達にのみ都合の良いものであるかを金融面から提起した。質疑応答のあと、司会から、あらためて、五月神戸、六月大阪、京都、そして、七月一日関西集会、そして七月洞爺湖現地と、連続するたたかいをやりぬいていこうという提起があり、これを全体で確認して集会は終了した。
「人間の鎖がつながりました!」。固く結ばれた手と手、防衛省に対して「人間の鎖」行動がおこなわれた。四月六日、「基地をけとばせ!ストップ米軍再編 防衛省『人間の鎖』行動」が、ヘリ基地反対協議会、沖縄平和市民連絡会、辺野古への基地建設を許さない実行委員会の呼びかけでおこなわれた。二回目となる防衛省(一回目は〇五年九月四日旧防衛庁)前での「人間の鎖」は、名護新基地建設阻止のたたかいから、米軍基地強化反対の各地のたたかいを結合し政府・防衛省へともに強く抗議して、たたかいの強化をはかり、米軍再編をストップさせていこうと、企画されたものだ。また、二月以降の相次ぐ米軍による事件・事故に対しての抗議ともなり、新たな基地建設を阻止する、基地を強化させないことこそが、軍隊による事件・事故をなくし、戦争をさせないたたかいであることをアピールした。
防衛省の周りには、沖縄、岩国、神奈川、そして首都圏と反戦・反基地、米軍再編阻止をたたかう労働者・市民・学生など五百五十名が結集した。アジア共同行動首都圏、反侵略アジア学生共同行動も、それぞれ手作りの横断幕とゼッケンを持参し、「人間の鎖」行動に参加した。
「人間の鎖」行動では、参加者が防衛省側に向かって手をつないだり、また外側に向かって手をつないだり、あるいは 手をつないだままウェーブを描いたりと三回にわたって、基地撤去、米軍再編反対の声を力強くあげた。
合間に、結集した諸団体・人士からアピールがおこなわれた。
沖縄から駆けつけたヘリ基地反対協の安次富浩さんは、辺野古への新基地建設反対闘争の意義を明らかにし、基地建設などの「予算は福祉に使うべきだ。今日の『人間の鎖』行動を国民の声を広げていく一歩としよう」と訴えた。そして辺野古現地では環境アセス調査強行に対する阻止行動がたたかわれていることを報告した。
沖縄平和市民連絡会の高里鈴代さんは、米兵による性暴力事件など事件・事故の頻発を弾劾し「一人ひとりの声を合わせて、基地をなくし、米軍再編を阻止していこう」と訴えた。
岩国から参加した、住民投票の成果を活かす岩国市民の会の田村順玄さんは、岩国市長選について「敗れてしまい、残念だが、投票総数のわずか1・7%程度の僅差だった」と敗北感などはないことを語った。そして四月八日に、公有水面埋め立て取り消し訴訟の第一回公判があることを明らかにし、岩国基地大強化を阻止していくたたかいに攻勢的に取り組んでいることを報告した。
つづいて、横須賀から参加し、米原子力空母横須賀配備に反対する署名運動を報告した、すべての基地にNO!を・ファイト神奈川の木元茂夫さん、またキャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部の移駐と基地強化に反対する、バスストップから基地ストップの会の原順子さんから、たたかいの報告と決意が明らかにされた。
三回目の「人間の鎖」が成功し、最後の発言に山内徳信参議院議員が立った。「日本のすべての人々は戦争はだめだと思っているはずです。軍隊は、『住民を守る』というのは幻想だということです。歯を食いしばって、これ以上の基地建設を許さないたたかいをたたかおう」と力強く訴えた。
そして、防衛省に対して、ヘリ基地反対協議会、沖縄平和市民連絡会が抗議・要請書を読み上げ手交した。最後に参加者全員で、「基地強化を許さないぞ!」「米軍再編を阻止するぞ!」と防衛省に向けてシュプレヒコールを叩きつけ、「人間の鎖」行動の成功を確認して行動を終えた。
| |
|