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  ■4・26 東京・渋谷

  反戦闘争実、5月沖縄闘争、G8サミット粉砕掲げ集会・デモ


反戦闘争実・渋谷デモ


 
四月二十六日午後一時半より、東京・渋谷区勤労福祉会館において、反戦闘争実行委員会主催で、「4・26沖縄連帯反戦行動」集会が開催された。五月の沖縄闘争、六・七月のG8サミット粉砕闘争にむけて、米軍再編とのたたかいを基底にすえながら反帝・反戦の大衆闘争を前進させていくことをめざして開かれた総決起集会であった。

 司会の開会あいさつの後、元毎日新聞の政治記者で沖縄密約を暴露した西山太吉さんによる講演がおこなわれた。

 西山さんは、米軍再編について、「米軍とともに自衛隊も再編されるのであり、米軍再編は日米同盟の軍事再編と捉えなければならない」と指摘した。そして、「沖縄密約―沖縄返還は日米軍事同盟再編の過程でおこなわれたものであり、日米安保はその後九六〜九七年の安保共同宣言―新ガイドラインで再度の転換・再編がおこなわれ、〇六年の再編へと計画的・系統的に再編されてきたとみるべき」と的確に指摘したうえで、「米軍のグァム移転は沖縄の負担軽減として計画されているのではない。海兵隊司令部をグァムに置き実戦部隊は沖縄に置く。そこには『不安定の弧』の東端を押さえておこうとする狙いがある」とし、また「辺野古新基地建設とグァム移転(費用を日本が負担する)がパッケージとして確認されており、新基地建設を阻止することが日米軍事同盟を崩すことになる」と、辺野古のたたかいの重要性を明確にした。さらに、「沖縄密約」についてふれ、「政府は『密約はなかった』と強弁しているが、米公文書や密約を交わした当人の『密約はあった』という証言、その他の資料すべてが密約の存在を証明している」とし、「これからも、さまざまな手段で政府を追い詰める活動を続けていく」と講演を締めくくった。

 集会は連帯発言に移っていった。

 最初に沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが発言に立ち、「辺野古ではアセスの調査船が大浦湾に何隻も出ている、その防衛のための海上保安庁のゴムボートで海全体が制圧されそうなほどで、こちらの抗議船やボートも近寄れなくなっている」「しかし、海上行動に人手をとられて座り込みを継続するにも困難が伴なっている」と現状を報告し、さらなる支援を訴えた。

 次に日韓ネットの小沢さんが発言した。小沢さんはまず、四月十三日に、朝鮮民主主義人民共和国への制裁措置がまたもや延長されたことを批判した。そして、李明博(イ・ミョンバク)政権が日本に謝罪要求はしないと公言したことに対して、挺隊協から抗議声明が出されたことを報告し、「九月十七日には朝鮮戦争六十年で行動を企画しているが、これを日朝国交正常化の声を大きくする機会にしたい」と語った。

 破防法・組対法に反対する共同行動からは、共謀罪成立策動の現状について次のような報告がおこなわれた。「現在、与党修正でテロ等謀議罪と名前変更しただけの修正案が提出されているが、法務省はアクションをまったく起こした痕跡がない。法案を通すために、これまでは役人が野党に説明に行ったり、審議入りを打診したりしていたが、これまでのところはそういった動きをしていない。しかし鳩山法相はサミットまでに共謀罪を審議入りさせ、法案を成立させる意向を明らかにしており、たたかいを緩めれば明日にでも強行成立に出てくることは十分にあり得ることだ」。

 たたかう教育労働者からは、今春の卒・入学式では処分のどう喝に屈せずに不起立が相次いだことが報告された。そしてこれに対して不当処分が出されたことを怒りをもって弾劾した。とりわけ、今回で三回目の処分となる根津さんには解雇攻撃としての処分が狙われていたが、予防裁判や全国からの支援でこれを粉砕したことを勝利感をもって報告した。

 G8サミットに反対する「NO!G8Action」、フリーターや非正規雇用労働者などを中心にしたメーデーを準備している「自由と生存のメーデー08実行委」などの団体からも連帯発言があった。最後に「原子力空母の横須賀母港化に反対し基地撤去を求める県央共闘会議」から、ともにたたかう決意が表明された。

 集会後、渋谷周辺デモを元気におこない、この日の闘争は終わった。

 

 

 

 

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