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  ■3・21 米大使館抗議行動

 反戦闘争実、イラク戦争5カ年糾弾を叩きつける



米大使館抗議行動


 
三月二十一日、「有事立法・改憲阻止―反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会」による、イラク戦争五カ年糾弾アメリカ大使館抗議行動がたたかわれた。

 午後六時過ぎ、虎ノ門周辺で結集した反戦闘争実の仲間はすぐさまアメリカ大使館抗議行動に向けて進撃した。アメリカ大使館に肉薄し、その場でシュプレヒコールをあげたのである。「イラク戦争五カ年糾弾!」「ブッシュは侵略戦争をやめろ!」「米軍再編を許さないぞ!」という戦闘的シュプレヒコールが米大使館正門前で炸裂した。

 われわれの機敏な展開に度肝を抜かれ、慌てふためいた日帝国家権力―機動隊は、なんとかわれわれの行動を押さえつけようとやっきになって弾圧をしかけてきた。「やめろ、やめろ」「頼むからここではやらないでくれ」などという、法的根拠も示さないままの不当弾圧である。われわれの正当な行動に対して、あろうことか暴力的手段をもっての排除にかかろうとしたのである。しかし、反戦闘争実の仲間は、そのような脆弱な弾圧に対して一歩も引くことはない。「なにをするんだ」「法的根拠を示せ」というわれわれの抗議に対して警察権力は一言も答えることができない。

 そしてわれわれは、後方交差点まで移動し、断固としたイラク戦争五カ年糾弾の抗議行動を継続していった。反戦闘争実の構成各団体からイラク戦争五カ年を糾弾する決意表明が相次ぐ。最初にAASJAの学生が発言に立ち、イラク戦争に反対するとともに米軍再編と断固としてたたかい抜く決意が述べられた。最後にAWC首都圏の仲間が発言した。「わがAWC首都圏は本日の不当弾圧を絶対に許さない。そして国際主義の旗を高々と掲げて米軍のイラク総撤収までたたかい続ける。そして本日のたたかいを突破口に、七月洞爺湖サミット粉砕、八月原子力空母横須賀母港化阻止、十月岩国国際集会をたたかう」という決意を明らかにした。

 抗議行動の参加者は代表団を組織し、アメリカ大使館に直接抗議文を渡しに行った。国家権力―機動隊は代表団の正当な抗議文提出行動に対して「ゼッケンを取れ」などと不当介入をおこなってきたが、これらの介入をはねのけ、抗議文を米大使館の担当者に直接渡し、われわれの意志を叩きつけたのである。

 そして最後に全体でシュプレヒコールをあげ、この日のたたかいを貫徹した。




 ●資料 イラク戦争5カ年への抗議文


 ジョージ・W・ブッシュ 米国大統領殿
 J・トーマス・シーファー 駐日米国大使殿

 イラク戦争が開始されて、五年を迎えている。約十六万もの米軍の占領には、もはや一片の正当性も無い。これは、世界の常識である。ただただ、米兵とイラク民衆の殺りくがくり返されている。イラク民衆は数十万人が殺され、六百万人が難民となった。現在も、米軍の掃討作戦・拉致・拷問などやマリキ政権下の腐敗と権力抗争・「宗派対立」は、イラク民衆の命と生活を日々破壊している。米兵の死傷者は一万人をこえ、米国の戦費は八千億ドル(約八十兆円)となった。ブッシュの戦争犯罪による犠牲者が増す中で、米国の利権は膨張している。軍事産業、石油関連会社、復興ビジネスなど米国独占資本とその侵略企業の役員を兼ねるブッシュやチェイニーたちがぼろ儲けしているのだ。これらブッシュ政権の歴史的な大戦争犯罪と大強盗行為は絶対に許されない。

 米国のイラク戦争の泥沼化は、イラク、アフガン、パレスチナなどをはじめとして世界中の反米闘争を激化させている。戦費に苦しむ米国経済は、医療福祉・教育をとことん切り捨て、サブプライム危機を加速し、全面的な恐慌へと崩れ落ちようとしている。

 アメリカ帝国主義はますます「対テロ戦争」と米軍再編を強め、新自由主義グローバリゼーションの搾取と略奪を進めている。長期化するイラク軍事占領、イスラエルを押し立てたパレスチナ軍事攻撃強化、シリア、イランへの軍事攻撃準備の国際外交、米韓軍事演習など朝鮮戦争重圧、対中国軍事包囲、フィリピンなどの「対テロ戦争」。これらの侵略と破壊、虐殺が進んでいるのだ。米国の侵略戦争の要として、日米同盟は格段と強まった。米軍と一体化した自衛隊のイラク派兵・インド洋給油活動が強行され、米原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀母港化が狙われている。そして沖縄、岩国・広島、神奈川など各地で米兵による性暴力事件が激発し、自衛隊イージス艦の漁船撃沈事故が起こった。これらの侵略軍隊による人権と生活の破壊を徹底的に抗議する。

 他方、国際反戦闘争は広がっている。アフガン・イラク戦争への抗議と反対、パレスチナ解放闘争連帯、フィリピンの政治的虐殺への抗議、朝鮮戦争阻止などが粘り強く闘われている。米国では、反戦派イラク退役軍人やANSWER連合などが、ブッシュの「占領の成功」の大嘘を暴いている。無差別殺りく・拉致・拷問・性暴力などの犯罪がイラク帰還兵から訴えられ、全米各地で抗議運動は新たに拡大している。わたしたちも、米国や韓国、フィリピンなどアジア大平洋地域の反戦反米軍基地運動と連帯し、自衛隊撤兵や米軍総撤収、新日米軍事同盟廃棄をたたかってきた。

 わたしたちは米兵の相次ぐ性暴力事件・犯罪に対する沖縄・岩国など各地の闘いと連帯して徹底的に追及し、アフガン・イラクの侵略戦争を即刻やめさせ、米軍即時撤退を強く求める。さらに、フィリピン、韓国、沖縄―日本などアジアの米軍駐留に抗議し、米軍総撤収を要求する。

 アフガン・イラク戦争をやめ、米軍は即時撤退しろ! 米軍は世界中から総撤収しろ! 米兵の性暴力事件を許さない! 米原子力空母の横須賀母港化をやめろ! 以上を抗議し要求する。

             二〇〇八年三月二十一日
                 アジア共同行動(AWC)日本連絡会議


                                          

 

 

 

 

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