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■3・3 三里塚
耕作権裁判第6回口頭弁論
弁護団、市東さんに無断で売買契約を
行ったこと自体が無効≠ニ空港会社を追及
三月三日千葉地裁で、市東さんの耕作権裁判第六回口頭弁論が開かれた。約百名が傍聴に駆けつけた。この裁判で空港会社は、暫定滑走路に隣接する市東さんの畑の一部を「不法耕作」だと言って、明け渡しを求めている。明け渡し対象地の正確な特定が必要であるが、空港会社の指定はまったくデタラメであり、現在その特定を争っている。この日の裁判では、市東さん側から準備書面と証拠が提出された。空港会社は八八年に、地主と売買契約を結んだ。その同意書・境界確認書を根拠に、市東さんに土地明け渡しを迫っている。弁護団は、その売買契約が「市東さんに相談なく行われたものだから無効である」と主張し、詳細に測量した図面を提示した。そして空港会社に対し、市東さんの耕作権がどこまで及ぶのか、権利関係についての認識を明らかにし、資料を公開するように追及した。菅原裁判長も弁護団の追及に向き合わざるを得なくなり、釈明するように命じた。
裁判の後、弁護士会館において裁判の報告会が行われた。市東さんは、「多くの傍聴ありがとうございます。空港会社からの釈明がなぜこんなに出てこないのか。口頭弁論を重ねる中で完全勝利を勝ち取りたい」と力強く決意を述べた。北原鉱治事務局長は、「空港会社のでたらめを許さず、勝訴を勝ち取ろう。政府は、市東さんだけでなく全国の農業をつぶそうとしている。自給率が低くなれば、食糧をめぐって戦争になるだろう。多くの人が今の時代に危機感を持ち、考えて、行動しなければならない。市東さんの土地の強制執行を阻止し、反対同盟は今年もたたかい続ける」と発言した。
鈴木幸司さんは、「反対同盟は、政府とその代弁者である裁判官に対し、先頭でたたかう。一人ひとりが市東さんになり代わる決意でたたかおう」とアピールした。
最後に萩原進事務局次長が「空港会社の買収のやり方の問題で、東峰神社のことを思い出した。空港会社は『地主から底地を買ったから、神社も空港会社のものだ』と言ったが、後で部落のものだと認めた。神社は東峰部落を守っている共有物である。立ち木も神社の一部である。また、入会地も部落の土地である。市東さんの隣の土地を売買するなら、まず市東さんに話があるのが当然だ。市東さんに無断で買収し、まして農地法で取り上げようとするなど断じて許せない。3・30でこの怒りを敵に示そう。市東さんの畑を集会参加者で埋め尽くそう」と呼びかけた。
この日の午後、市東さんの農地取り上げに反対するたたかいをさらに広げていくため、学習会が行われた。裁判の争点等について弁護士から詳しい話があった。
次回の口頭弁論は五月十九日に行われる。多くの傍聴で勝訴を勝ち取ろう。
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