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  ■2・19  沖縄

  相次ぐ米軍事件に怒りの抗議集会

  名護・辺野古第一ゲート前  シュプレヒコールを叩きつける



2.19沖縄・名護集会
 
二月十九日、「女子中学生暴行・住居不法侵入を許さない!米軍の繰り返す事件に抗議!基地の撤去を求める緊急集会」が、名護市キャンプ・シュワブ第一ゲート前で開かれた。

 二月十日の米海兵隊員による女子中学生暴行事件への怒りが全琉で燃え広がる中、十七日に海兵隊員が酒酔い運転で逮捕、さらに十八日未明には酔ったキャンプ・シュワブ所属海兵隊員が、名護市辺野古の民家へ不法侵入し現行犯逮捕されるという事件が発生した。集会はこうした一連の事態を徹底糾弾するものだ。

 抗議集会は、北部地区労、自治労北部総支部、沖縄平和運動センターの呼びかけで開催され、緊急呼びかけにもかかわらず、地元「命を守る会」のオジー・オバーをはじめ仕事を終えた労働者など約七十名が結集した。

 集会に先立ち、参加者一同で怒りのシュプレヒコールをキャンプ・シュワブにたたきつけた。「少女暴行事件弾劾!不法侵入を許すな!辺野古への新基地建設絶対阻止!北部への基地集中を許さないぞ!」。主催者あいさつに立った仲里正弘北部地区労議長は、「相次ぐ米軍の事件・事故を徹底して糾弾する。日米両政府および米軍の『綱紀粛正』とか『再発防止』は口先だけで何ら実効性のないことは明らかだ。基地ある限り同様の事件は起きる。今こそ基地撤去を求め立ち上がろう」と力強く訴えた。

 連帯のあいさつに立った玉城義和県議は、県議会での議論を明らかにし、抗議の県民大会開催に後ろ向きで、「謝罪」に訪れた在沖米軍トップのジルマー四軍調整官とメア在沖米総領事を握手で出迎え、最後はエレベーターまで見送るという恥ずべき行動に出た知事・仲井真を厳しく弾劾し、知事は抗議の先頭に立て、と訴えた。また、同じく仲村善幸名護市議は、今回の事件に対する名護市と名護市議会与党会派の「新基地建設問題とは別」という形での抗議決議採択に強い怒りを表明、高江・金武をふくむ北部への基地集中―米軍再編を断固阻止していこう、と訴えた。また、「命を守る会」の嘉陽宗義さん(嘉陽のオジー)も発言に立ち、「仏の顔も三度まで。相次ぐ米軍事件を絶対に許さない。辺野古への新基地をつくらさないために力を合わせよう」と怒りを表明した。参加者一同はこれに拍手で連帯した。集会ではさらに、自治労名護市職労、沖教組国頭支部の代表がそれぞれ決意表明をおこない、たたかいへの決起を訴えた。集会参加者は最後に、ふたたびシュプレヒコールを繰り返し、日米両政府・米軍を糾弾した。また、ヘリ基地反対協も二月二十七日、同第一ゲート前で同様の抗議集会を開いた。

 米軍は「綱紀粛正」を名目に、二月二十日から米軍・軍属・家族の外出禁止令を出した。だが、十七日から十八日にかけて沖縄市内で、グリーンベレー部隊が駐留している読谷村トリイステーション基地所属の在沖米陸軍伍長によるフィリピン女性への暴行事件が発生し、米軍が身柄を拘束していることが判明。三月二日には、外出禁止令を破り、フェンスを乗り越えて沖縄市内の建物にガラス戸を破って侵入した米空軍嘉手納基地所属の上等兵が逮捕されるなど、「反省」や「再発防止」がまったくのウソっぱちであることが歴然とした。まさに沖縄は軍事植民地の無法状態である。もはや米軍事件の根絶は基地撤去しかないことは明白だ。

 二月二十九日、女子中学生暴行事件での被害者告訴取り下げにより、実行犯が不起訴―保釈(米軍は「身柄拘束中」)になるという事態となった。少女の恐怖、憤り、屈辱を想起すれば痛苦の思いである。被害者のプライバシーを煽り立て、米軍犯罪を擁護する一部悪質週刊誌どものセカンドレイプを絶対に許さない。三月二十三日に予定されている抗議の県民大会を断固成功させ、沖縄の怒りを日米両政府・米軍につきつけよう。

                                          

 

 

 

 

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