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■米兵による女子中学生暴行事件を絶対に許すな!
2・12緊急抗議集会で怒りのゲート前デモ
▲キャンプ瑞慶覧ゲート前
またしても許しがたい事件が起きた。二月十一日、在沖米海兵隊二等軍曹による女子中学生暴行事件だ。沖縄市内にいた少女を「家まで 送る」と北中城村にある基地外の自宅に連れ込み、逃げ出す少女を車で追いかけ、嘉手納町付近まで連れ回し北谷町で暴行に及ぶという極
めて悪質であり、被害にあった少女の恐怖感はいかほどであったかと思うと、満身の怒りで全身が煮えたぎる思いだ。
翌二月十二日夕方、沖縄平和運動センターと中部地区労主催の「米兵による女子中学生暴行事件糾弾!緊急抗議集会」が、在沖米海兵隊司令部のある北中城村石平のキャンプ瑞慶覧・ゲート前で開かれた。事態の重大性に緊急呼びかけで寒風が吹きすさみ底冷えする中であったが、怒りに燃える労働者・市民三百名余が続々と駆けつけた。そして開会時刻前であったが、怒りのシュプレヒコールを米軍にたたきつける。それでも怒りは収まらない。デモが提起され、すぐさま隊列を整え金網に沿ってワッショイデモを展開。安保粉砕!基地撤去!のコールとともにスクラムデモを貫徹した。
集会では、主催者を代表して崎山嗣幸平和センター議長・南浩之中部地区労議長がそれぞれ「少女の人権・県民の人権を踏みにじる暴挙を断じて許さない。口先だけの『綱紀粛正』や『再発防止』ではなく、諸悪の根源たる米軍基地の撤去のために起ち上がろう」と強い口調で訴えた。さらに、新垣邦男北中城村長、島田善次普天間基地爆音訴訟原告団長、平良夏芽平和市民連絡会共同代表などが連帯あいさつをおこなった。また、沖教組中頭支部女性部長、沖縄市職労委員長、北谷町職労委員長が決意表明をおこない、それぞれ女子中学生を守れなかった反省の気持ちを表明し、事件の徹底糾弾・米軍基地撤去を強く訴えた。
さらに集会後、再びゲート前デモを展開した。怒りはますます高まるばかりだ。最後に少女暴行事件糾弾・軍事基地撤去への決意を打ち固め、崎山議長の音頭で団結ガンバローを三唱し、緊急抗議集会を終えた。
九五年十・二一県民大会以降、米軍構成員による女性暴行事件は十四件発生している。これ自体極めて異常な事態だ。それ以外の事件・事故も後を絶たない。昨年十月一日発生した嘉手納基地所属兵士の家族による女性強姦致傷事件、今年一月七日の在沖米海兵隊普天間基地所属兵士二名によるタクシー強盗致傷事件はまだ記憶に新しい。事件・事故が発生するたびに自治体首長や議会、関係団体をふくめて抗議声明・決議を採択し、抗議行動を展開してきた。
政府や米軍のいう「綱紀粛正」「再発防止」がまったくのウソッパチであることは沖縄人民の共通の認識だ。実際、十七日にはキャンプ・フォスター所属の海兵隊員が酒酔い運転で現行犯逮捕、さらに許せないことは十八日未明、キャンプ・シュワブ所属の海兵隊員が名護市辺野古の民家に不法侵入する事件が続発した。まさに沖縄は軍事植民地の状態だ。
そもそも侵略・殺戮を目的に日々訓練と実戦を展開している米軍・米海兵隊員に「綱紀粛正」なる回路があるのか。ましてや今回問題なのが、「基地外住居」である。PAC3配備阻止闘争の過程で、嘉手納基地滑走路の真下にある北谷町砂辺区の区長さんがこの問題への警告を発していたが、現実的なものとなってしまった。基地外の米軍住宅、賃貸しとはいえ実質的に基地拡張であり、政府・外務省は何らの規制もせず野放し状態にしていたことも判明した。改めて沖縄差別軍事支配―基地問題の根深さを露呈するものだ。
それにしても今回の事件を辺野古新基地建設阻止・反基地闘争への全島的波及を食い止めたい日米両帝国主義の野望は露骨である。事件翌日の十二日、在沖米軍トップのジルマー四軍調整官とメア在沖米総領事の「謝罪」に握手で出迎え、型通りの「抗議書」を棒読みし、挙句の果てにはエレベーターまで見送るという恥ずべき行動に出たばかりか、批判に居直る知事・仲井真。「日米関係に大きな影響が出る」と事件への怒りや被害者への謝罪もなく政治的発言を繰り返す首相福田とその内閣の閣僚ども。何ら実効性のない「教育プログラムの見直し」で、問題を兵士の個人的資質にすりかえる米軍・米政府。
これら一切の反動的策動を粉砕し、米兵による女子中学生暴行事件を徹底して弾劾しよう!米軍基地をただちに撤去せよ。日米安保粉砕!辺野古新基地建設・米軍再編攻撃を打ち砕こう!断固たる決意で今こそ軍事基地撤去を真正面から掲げた「県民大会」を組織し、沖縄人民のマグマを爆発させよう!
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