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■1・15三里塚
市東さん農地取り上げ違憲訴訟
不法な農地取り上げを厳しく追及する
旗開きの熱気冷めやらぬ一月十五日、千葉地裁で、市東さんの農地取り上げ違憲行政訴訟第二回口頭弁論が開かれた。約百名が傍聴に駆けつけた。
この日までに市東さんの弁護団が準備書面@を提出し、被告・県がそれに答える準備書面@を提出した。この日市東さんの弁護団は、求釈明として準備書面Aを提出し、読み上げた。弁護団の主張は、「土地の境界を確定する調査の時に市東東市さんが立ち会ったのか?」「東市さんは境界に納得していたのか?」「土地の確定の根拠となる、航空写真等の資料を出してほしい」「被告の準備書面の『解される』『思われる』という言葉は訴訟で使う言葉ではない」「県が『千葉県農業会議の審議内容は不知』というのはおかしい」などであった。県は「答えは準備書面@が全てである。答えが不足しているかどうかは裁判長の判断を待つ」と、か細い声で答弁した。裁判長が、弁護団の求釈明に対して、釈明すべき所・釈明しなくてよい所を後日考えて、双方に提示することになった。
市東さんの弁護団は、主張をまとめた準備書面を三月十一日までに提出する予定である。主張は、「八八年四月に空港会社が土地を取得したこと自体が違法」「農地法二十条の申請自体が違法」「農業会議の審議がおかしい」「市東さんの農地を取り上げることは市東さんの意に反するもので収用になる。それは土地収用法による収用手続きでなければならないが、民法によって収用しようとしている。これは憲法三一条の適正手続き違反=違憲である」などである。
弁論終了後、場所を弁護士会館に移して、記者会見と報告会が行われた。市東さんは「弁護団とともに厳しく追及していきたい。私も言えることがあれば、発言したい」と決意を述べた。北原鉱治事務局長は「人道や正義を考えていない訴訟指揮だ。市東さんだけでなく、社会全体に関わる裁判だ。裁判に勝利し、新しい社会を皆でつくろう。自給率の低い日本において農業保護は必要だ。〇八年もまた新しい気持ちでたたかい抜いていきたい」と発言。本部役員の鈴木幸司さんは「市東さんの農地の問題ですが、われわれの問題です。裁判長が何を言うかが一番の問題です。裁判長のはっきりした言葉を聞きたい」と非難した。萩原進事務局次長は、「航空会社で客室乗務員が非正規化されて、飛行機の安全が低下すると言われている。航空労組と労農連帯していきたい。薬害肝炎の和解のように、マスコミ・世論を巻き込み、二重三重の人民の輪で勝利していこう」と力強く呼びかけた。
次回口頭弁論は、四月十五日(火)十一時から千葉地裁で行われる。裁判所を包囲する一大陣形で市東さんを支え、勝訴を勝ち取ろう。
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