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■12・22 東京
改悪教育基本法の実動化をとめよう
「日の丸・君が代」強制許さない
全国から教育労働者先頭に850名が結集
昨年十二月二十二日、東京・北区の北とぴあにおいて、「立たないとクビ!? 改悪教育基本法の実働化をとめよう! 12・22全国集会」が12・22集会実行委の主催で開催された。
会場には、北海道、東北、上信越、中部、関西、中四国、九州など全国各地から教育労働者をはじめとする、八百五十名余の多くの労働者人民が結集した。
二〇〇六年十二月、多くの労働者人民の反対の声を踏みにじり安倍政権は教育基本法の改悪を強行した。それから約一年、教育現場では「日の丸・君が代」「伝統文化」「愛国心」といった国家主義を押しつけるとともに、新自由主義のもとで「教育の機会均等」を解体し、競争と格差を子どもたちの中からつくりだそうとする攻撃が吹き荒れている。
集会では、@改悪教育基本法の実働化をとめよう、A「日の丸・君が代」の強制を許さない、という二つを基軸にして熱のこもったたたかいの報告がつぎつぎとおこなわれた。
前半は、呼びかけ人の高橋哲哉さん、小森陽一さんが発言。出版労連の吉田さんは、沖縄戦の「集団自決」の記述から軍の強制が削除された教科書検定問題について「教育基本法を改悪し戦争をする国をつくるため『軍隊は住民を守らない』ことを隠そうとするのが狙い」であることを明らかにした。そして、東京、京都、埼玉などの市民団体が発言をおこなった。
途中、「寿」による演奏をはさんで中盤では、大阪、東京、北海道などの教育現場での管理強化や学力テストの状況などが報告された。
後半は、呼びかけ人の三宅晶子さんが発言し、「日の丸・君が代」強制とのたたかいとして、新潟や東京の被処分者の教育労働者や、東京「君が代」裁判弁護団が決意表明をおこなった。
被処分者の一人である根津公子さんは、〇七年の「卒業式不起立で停職六カ月の処分を受けた。都教委は『停職は六カ月まで』と説明している。しかし『おかしいことはおかしい』と言い続ける」と不屈の決意を語った。そして「年々子どもたちが少国民にされていると感じる。とりわけ〇七年三月まで在職した町田では地域をあげての激しいバッシングを受けた。都教委の目的は不起立ゼロだ。それならゼロにしないたたかいが必要だ。東京の教員とともにたたかおう」と訴え、会場からは拍手がまきおこった。根津さんの教え子もともに壇上にあがり、たたかいに対する応援の発言をおこなった。
呼びかけ人の大内裕和さんが発言し、「12・22集会決議」と、「東京都教育委員会による『日の丸・君が代』の強制に反対する集会特別決議」、「高校歴史教科書の『沖縄戦「集団自決」』に関する記述から『軍命』を削除させた検定意見撤回を求める特別決議」が採択された。そして行動提起として@十二月二十五日、都教委に対して「日の丸・君が代」強制反対の申し入れをおこなう。A十二月二十七日、文部科学省に対して、沖縄戦に関わる教科書検定撤回を申し入れることが提起され、参加者全員の拍手で確認された。
12・22集会は、文字通り「不当処分を許さずたたかう」という反「日の丸・君が代」の全国集会としてかちとられた。たたかう教育労働者に連帯し、この広範な大衆闘争をさらにおし広げ、今春反「日の丸・君が代」闘争をたたかおう。
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