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■9・22

  「国民保護」という名の戦争動員訓練にNO!

  墨田で学習集会



 九月二十二日、墨田区女性センターにおいて「『国民保護』という名の戦争動員訓練にNO! 9・22学習集会」が行われた。荒川・墨田・山谷&足立実行委員会が主催するこの集会には、地域の市民団体や労働組合をはじめ百名近くが結集した。

 集会の最初に、「米軍・自衛隊・横田基地のための防災訓練反対実行委員会」の方から、東京都総合防災訓練に対して監視・抗議行動をたたかい取ったことが報告された。九月一日、米軍横田基地周辺の四市一町と東京都の合同で強行された総合防災訓練には、米軍・自衛隊・警察権力ら総勢二万三千人が参加した。米軍艦船や自衛隊車両が「輸送訓練」と称してわが物顔で街中へ登場し、自治体労働者や地元の小・中学生が訓練に大量動員されたという。訓練会場のひとつの陸上自衛隊駐屯地において「以上でNBC(生物化学兵器)テロ対策訓練を終了します」とアナウンスされたことをとってみても、「防災訓練」が国民保護法をテコとした戦争動員訓練であることがハッキリとみてとれる。訓練反対実の方は「今回の訓練では、住民を管理・操作の対象として位置付けることが主要目的だった」と述べている。

 次に、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの方が発言に立った。「沖縄への掃海母艦『ぶんご』派遣により、米軍と政府のために自衛隊が直接民衆を弾圧する『国民保護体制』の姿が鮮明になった」「『国民保護法』というと戦争が始まったら国家がきちんと民衆を守ってくれると錯覚しがちだが、有事になれば民衆は戦闘の邪魔になる存在でしかない」と国民保護法を徹底的に批判した。そして「辺野古においては、基地の強化を許さない身体をはったたたかいがずっと続いている。沖縄戦『集団自決』への軍関与を否定する歴史教科書検定を絶対許さず、沖縄―『本土』を貫いてともにたたかおう」と呼びかけた。

 つづいて在日韓国民主統一連合の方からは、「共和国バッシング」のもと、在日韓国・朝鮮人の団体や個人に対し、許しがたい強制捜査やインターネットの悪質なブログなど排外主義的な動きが強まっていることが報告された。部落解放同盟墨田支部の方からは、「差別ハガキやインターネットの書き込みなど多様化する部落差別を絶対に許さない。地元の在日韓国・朝鮮人たちとも日常的に交流し、強まる差別排外主義をうち破っていこう」と決意が表明された。荒川区在住の元教員の方は「いま公立小・中学校において『日の丸・君が代』に反対する教職員が、『職務命令違反』と称して次つぎと処分・弾圧を受けている。こうした動きを私たちの手で食い止め、国民投票法・憲法九条改悪に反対していこう」と述べた。山谷でたたかう仲間からは「大阪世界陸上大会を口実とした釜ヶ崎での大弾圧、三千円アパート事業をテコとした排除と弾圧の激化を許さず、地域の仲間と団結してたたかう」という決意が述べられた。

 すべてのみなさん! 国民保護法とは有事において国家権力が人民の行動を制御していくための抑圧的・強制的な法律である。差別排外主義の激化を絶対に許さず、有事法制―国民保護計画を粉砕しよう! 沖縄のたたかいに連帯し、日帝の戦争動員攻撃を足元からうち砕いていこう!

 

 

 

 

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