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■7・25

 在韓日本大使館の弾圧要請に抗議

         AWC日本連、外務省に出向く



 七月二十五日、AWC日本連は外務省に対して抗議の申し入れ行動を行った。憲法九条改悪に反対を訴えた韓国の人々に対し、取り締まれと在韓日本大使館が韓国警察に要請したことに対するものだ。 経緯は以下のとおりだ。 今年五月三十日、韓国ソウル市にある在韓日本大使館前に、市民団体である平和と統一を開く人々、AWC韓国委員会、祖国統一汎民族連合南側本部、挺身隊問題対策協議会が「朝鮮半島と北東アジアの平和を脅かす憲法九条改定の試みを糾弾する記者会見」を開こうと集まった。平和的にプラカードと横断幕、「9」の字の作り物を掲げ、日本大使館前の歩道で記者会見をする計画だった。

 これに対し、鐘路警察署は、日本大使館の要請だと言いつつ、歩道上に車両を停めた。そして道の向かい側でやれと叫びながら記者会見を妨害した。

 市民団体四団体は、歩道に警察車が駐車されたため、やむを得ず警察車のすぐ前の車道で記者会見を行おうとした。すると、警察は警官を動員して強圧的に参加者を押し出し、かつ、不法集会だと放送した。こうした妨害があったが、四団体は記者会見を行い、解散した。

 その後、警察はこの記者会見を不法集会だと決め付け、当日参加した五人に対する召喚状を発布した。七月三日、召喚状の対象の一人である許榮九(ホ・ヨング)民主労総副委員長は鐘路警察署で三時間にわたる調査を受けた。その過程で、同副委員長が「このように些少な記者会見問題でなぜ五人も召喚して調査しようとするのか」と聞いたところ、警察の調査担当者は、「日本大使館側がこの間の記者会見などが自分たちの業務を妨害したとして鐘路警察署に強力に抗議し、『5・30の場合は業務妨害などについて司法処理をしてその結果を通告してくれ』と要求してきた」と答えた。

 九条改悪反対という韓国民衆の当然の行動を、憎悪を持って踏みにじろうとし、戦後補償要求も含めた正当な声を上げる人々を取り締まれ、弾圧しろと在韓日本大使館は言ったのだ。韓国に駐在する外務省の役人の帝国主義的・植民地主義的価値観にまみれたこの弾圧要請を、わたしたちは絶対に許さない。

 韓国の市民団体による記者会見に関し鐘路警察署に対して行った不当極まりない要請を在韓日本大使館は直ちに撤回しろ。私たちは、九条改悪と日本の軍事大国化を阻止するために日韓の民衆の連帯と団結とたたかいをさらに力強く推し進めていく。

 七月上旬にAWC日本連の申し入れに関する連絡を受けた外務省北東アジア課の担当者は、最初は外務省内での申し入れの受付をする態度を示し、日程調整を求めてきた。AWC日本連はこれを受け入れ、日程決定の連絡を待った。ところが担当者は二週間後に突然「待たせたことは悪かったが、要請文は郵送で送ってくれ。直接会うことはできない」と電話で通告。それゆえ、AWC日本連は抗議要請文を外務省の郵便箱に直接入れるべく、同省正門前に結集した。担当者はそれでも「郵送してくれ」の一点張り。AWC日本連は参加者から発言を受け、シュプレヒコールを上げ、最終的には守衛を通じて担当者が確実に手にすること、課内で回覧することを約束させ、行動を終えた。

 

 

 

 

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