共産主義者同盟(統一委員会)

 

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■反対同盟、4〜5月に続いて「東峰の森」伐採弾劾現地闘争
  韓国からも参加
 

 反対同盟は、四月一日、五月十二日の現地闘争に続いて、六月十六日に「東峰の森」伐採強行を弾劾する現地集会に立ちあがった。反対同盟の力強い呼びかけに百八十五名の労働者・市民・学生が結集し、さらに韓国からもピョントンサ(平和と統一を開く人々)のメンバーが三名参加し、反対同盟を先頭に戦闘的な集会・デモを貫徹した。

 集会において北原鉱治事務局長は、「一資本家の利益のために、住民の共有財産である東峰の森を破壊する暴挙は、絶対に許せない。こうした暴挙に対してたたかうのは、当たり前のことだ。これまでの四十一年間のたたかいと同じように、これからも原則を貫いてたたかいぬく」と、不屈の決意を明らかにした。

 続いて萩原進事務局次長は、「六十年前の侵略戦争で破綻した国家が、当時の食糧難を収拾するために食糧増産をおしすすめた。その一環として、この東峰では森を開拓して農地を作ってきた歴史がある。畑の隣に森があったのではない。森の中に人が入っていき、薪で風呂を沸かし、野草を食べながら、開拓したのだ。だから今なお入会地としてあるのだ。裁判所はそうした真実を全く見ようとしない。NAA(成田空港会社)は東峰の森が邪魔だから伐採する。NAAは、東峰地区住民に対して『森を守る』といったのは、『そう言っただけで約束ではない』などと弁明する」「こんなことが通用するか。この暴挙を追認するために、裁判所は東峰の森が入会地ではないと強弁するのだ。およそ裁判の体をなしていない。千葉地裁は、東峰の森が『用地内』だと決め付けて棄却した。誤りに立脚した、論理も何も無い決定だ。東京高裁は、千葉地裁が事実誤認した『用地内』に触れた文章を削除しただけで、私たちの即時抗告を棄却した。まったく許せないことだ。NAAは、こういう司法反動の決定を待つことすらできず、高裁で争っている最中に伐採を強行した。誰の目にも間違ったやり方としか見えない、こういうやり方でしか空港を建設できない、無残に追いつめられた姿が明らかとなっている。これが人民の目に触れれば、絶対に北延伸を強行することはできない。さらにNAA社長(当時)黒野は、地元財界が五月に開いた大会に出席し『平行滑走路の三千五百メートル以上の延伸』を求める動きを歓迎する発言を行っている。やはり、国とNAAの狙いは南延伸なのだ。北延伸で固定されたら困るのは、国と空港会社だ。NAAは足元からぐらついている。こうした相手の姿をしっかりと見据えてたたかえば、必ず勝てる」と強い怒りとともに、勝利の確信を明らかにした。
 続いて本部役員の鈴木幸司さんは、「東峰の人々の今日までの苦労は言葉にできない。すごいたたかいをしてきただけじゃない。容易じゃない生活をしてきたのだ。だから、絶対にこの地を空港にさせてはいけない。千葉県が強奪しようとしている一坪共有地は自分の土地じゃない。闘争のためのもので、NAAにも千葉県にも売れない。そういうものとして共有地にしたのだ。勝利することが私たちのたたかいだ」と、でたらめな空港建設を弾劾し、一坪共有地を守りぬく力強い決意を明らかにした。

 市東孝雄さんは「東峰の森の話は、聞けば聞くほど腹が立つ。住民の言い分を全く無視して、切ってしまえば住民は出て行くと思っている。自分の畑にしても、東峰の森にしても、権力のやり方はまったく卑劣だ。こうした暴挙を許さず、みなさんとともにたたかいます」と、東峰地区住民とともにたたかう決意を明らかにした。

 続いて仁川ピョントンサ事務局長のユ・ジョンヨプさんが、平澤(ピョンテク)での米軍基地拡張阻止闘争を紹介しながら、「三里塚に初めて来ました。驚き、そして怒りました。人民の生活を破壊する権力のやり方は、韓国も日本も同じです。絶対に許せません。『たたかえば必ず勝つ』という反対同盟と同じ気持ちで、韓国民衆もたたかっていきます。ともにたたかいましょう」と力強い連帯の意思を示した。

 支援共闘団体発言で、統一委員会からは日本反帝戦線の同志が「東峰の森」伐採を弾劾し、市東さんの耕作地、一坪共有地、現闘本部を守り抜く反対同盟と連帯し、たたかい抜くことを宣言し、六月アジア共同行動を支え抜き、アジアから米軍を撤収させる国際共同闘争をさらにおしすすめる決意を明らかにした。

 集会最後に鈴木謙太郎さんがシュプレヒコールをあげ、集会を行った萩原さんの畑から現闘本部横の市東さんの畑までデモ行進を貫徹した。

 

 

 

 

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