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■5・28 AWC九州・山口が福岡防衛施設局へ抗議・申し入れ
海自艦「ぶんご」の辺野古への出動弾劾
五月二十八日、辺野古崎新基地建設のための「現況調査」強行と、そこへの海自掃海母艦「ぶんご」出動に対し、アジア共同行動―九州・山口実行委の仲間は、福岡防衛施設局に対して抗議申し入れ行動を行った。この取り組みは、広く地域の人々に呼びかけて取り組まれた。同実行委のほかに三団体が参加し、共同した抗議申し入れ行動となった。
福岡防衛施設局が所在する福岡第二合同庁舎裏の公園に集合後、集まった人々は「見過ごせない!許せない!沖縄での新基地づくりに自衛隊投入」と書いたメッセージボードをかざしながら、歩道上を移動。ちょうど昼休みの時間帯で、歩道にあふれる人々には絶好のアピール効果を発揮した。
申し入れの冒頭、AWC九山実をはじめ、参加各団体がそれぞれ用意した抗議申し入れ書を読み上げた上で、具体的な諸点について見解をただす。また、施設局側には事前に数点の質問内容を示しておき、「知らない。聞いてない。聞かされていない」などの答弁を行わないように工夫していたが、やはり今回の問題は管轄外のことであり詳細は知らされていないし言えない、などの回答が目立った。「ぶんご」出動の「法的根拠」についての質問に対しては徹底して、この間の国会などでの政府見解を示すのみ。また、今回の出動が「自衛隊法」でどの類型にあてはまるのか、という質問に対してはまったくの沈黙であった。百歩ゆずって、国家行政組織法とか防衛省設置法などでのごまかしは、政府いうところの防衛施設庁が自衛隊幕僚(防衛省)に出動を要請する根拠ではありえるかも知れないが、実際に自衛隊部隊は出動し隊員は潜水活動に投入されたのである。この具体的な自衛隊の行動について自衛隊法上の根拠が示されなければ、自衛隊は一政権の一政策のために「自由使用」されることになるではないか。あるいは、明らかに今回の出動は「治安出動」だ、などの指摘がなされた。
あわせて、空自築城基地でこの三月に行われた第一回目の「訓練移転」についての質問も行われた。この訓練移転で実際に移転元である嘉手納での「負担軽減」になりえたかどうかを、築城基地を所轄する福岡防衛施設局の口から聞きたいという問いに対して、何と「嘉手納所属のF15五機が築城にやってきて訓練を行なったことが『負担軽減』だと考える」との趣旨の回答が行われた。実際には築城での訓練移転が行われているとき、嘉手納では通常の騒音発生回数であったことがメディアなどでも報道されていることを百も承知のこの回答である。一同怒りが爆発したことは言うまでもない。要するに、築城に嘉手納からやってきて共同訓練を行なった分、訓練は増大したということではないか。それを「負担軽減」と言いくるめているだけのことである。まさに日本政府が米軍再編案を日本国内・各地元に説明する際に用いた「抑止力維持と負担軽減」とはまったくの絵空事である。実態は「抑止力強化」あるのみということが明らかになったことを示すのが、先の福岡防衛施設局の見解なのである。
今回の辺野古沖への自衛艦出動への抗議と新基地建設計画中止、「事前調査」即刻中止の意思を突きつけつつ、さらに継続して福岡防衛施設局への抗議を重ねることを通告してこの日の取り組みは終了した。
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