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■第78回日比谷メーデー/一万二千の参加で戦闘的に闘いぬかれる

 

 五月一日午前十時から日比谷野音で第七十八回日比谷メーデーが、日比谷メーデー実行委員会の主催で開催された。式典開始前から日比谷野音の中は労働者と各組合旗でうめつくされ、野音の周辺にも各区職労などが結集し、日比谷公園はメーデー一色となった。

 式典前の演奏が行われる中、午前十時、「第七十八回日比谷メーデー」が「働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」のスローガンのもと開始された。議長団として石上国労東京執行委員、佐々木東水労副委員長が選出された。

 主催者挨拶を実行委員会を代表して阿部国労東京委員長がおこない、「07春闘は働く者にとって厳しいものとなっており、格差や貧困が拡大している。労働ビッグバン―労働法制の改悪が進行している。メーデーは八時間労働制を求めて開始された。八時間労働制の改悪を許さないたたかいを。二十年目をむかえた国鉄闘争の勝利を。平和と民主主義を守るたたかいを。国民投票法・米軍再編法に反対し、憲法改悪・戦争できる国づくりをめざす安倍政権と対決してたたかおう」と述べた。連帯挨拶として増淵都労連委員長が「メーデースローガンの実現が切実なものとなっている。労働者を搾取と隷属から解放する最低限の要求としての八時間労働制も解体されてきている。新自由主義政策による格差と貧困の拡大、ワーキングプアーや非正規雇用の拡大、公共サービスの切り捨てが拡大している。公務員に対する攻撃も拡大している。これらとたたかおう。憲法改悪を許すな」と発言した。

 その後、来賓挨拶として島田東京都産業局長、福島参議院議員が挨拶をおこなった。メッセージの披露がおこなわれ、三通のなかから民主労総の次のような連帯メッセージが寺井都高教執行委員によって読み上げられた。「八十万民主労総、千五百万の韓国労働者を代表して連帯の挨拶をおくる。新自由主義グローバリゼーションが世界にひろがっている。韓国では非正規法や韓米FTAが多くの反対にもかかわらず強行された。これに対して現場から反撃していく。産業別労組への再編、FTA反対の国際的たたかいを前進させる。アジアにおける労働者の連帯のために、韓日の労働者の連帯を強化しよう」。

 式典ではその後、インターナショナルなどの演奏がおこなわれた後に決意表明がおこなわれた。外国人労働者実行委員会からキャサリン・キャンベルさん、「均等待遇を実現をめざす女性たち」として均等待遇アクション21の由木さんが「1%の女性以外の差別を固定化するパート法の改悪に反対しよう」と呼びかけた。国労闘争団の小野さんは二十年目の国鉄闘争の勝利に向けて、国交省前の座り込みなどへの参加をよびかけた。

 次に第七十八回日比谷メーデー・アピールが郵政ユニオンから提案された。アピール文の読み上げのまえに、4・28反処分闘争の勝利と原告七名の原職復帰が報告された。つづいてアピール文が読み上げられ会場全体の拍手で確認された。

 式典では議長団の解任の後、藤崎全労協議長による「団結頑張ろう」が会場全体でこぶしを突き上げておこなわれ、中岡全労協事務局長のデモ指示をうけて土橋コース、鍛冶橋コースの二コースでデモに出発した。小雨の中、都心に労働者の力強いシュプレヒコールが響き渡った。

 第七十八回日比谷メーデーは、労働者への搾取と隷属の強化、貧困化と不安定雇用の拡大、改憲・戦争動員の攻撃の激化のなかで一万二千名の結集として成功した。この力で労働者への攻撃と対決し、安倍政権の打倒へと前進しよう。

 

 

 

 

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