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■4・30 東京

反戦闘争実、安倍政権許さず5月沖縄闘争へ向け集会・デモ

 

 四月三十日、東京・渋谷の恵比寿区民会館において、「改憲阻止! 米軍再編反対! 沖縄連帯! 4・30反戦行動」が有事立法―改憲阻止 反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会の主催で開催された。会場には、労働者・学生・市民など九十名余が結集した。

 安倍極右政権は、国会において、改憲手続き法案や米軍再編特措法案の制定、教育関連三法案の改悪に向けて、国会前に結集した労働者階級人民の反対の声を無視してこれらの強行採決をおこなってきた。同時に、朝鮮民主主義人民共和国への戦争挑発、排外主義扇動をおこない、文字通り「戦争のできる国」―侵略反革命戦争体制構築に向けて突き進もうとしている。4・30反戦行動は、この安倍極右政権の攻撃を許さず、これまでの反戦反基地、改憲阻止のたたかいの地平をさらに推し進め、五月沖縄闘争へむけたたたかいとしてたたかわれた。

 午後一時半すぎ、司会の「安倍政権の改憲―戦争攻撃に対して、反戦反基地闘争や国会闘争などをわたしたちはたたかってきた。さらに五月沖縄闘争に向けてたたかおう」という訴えで集会が開始された。

 つづいて、沖縄在住の、彫刻家で、小泉首相(当時)の靖国神社参拝違憲訴訟沖縄原告団団長をしていた金城実さんの講演がおこなわれた。金城さんは自らの生い立ちを語る中から、靖国問題と沖縄のたたかいのもつ意味を明らかにしていった。戦死した父親が靖国神社に合祀されており、母親はそれを「誇り」にしていた。あるとき、金城さんが「親父は犬死だ」と言うと、母親が激怒した。しかし、靖国裁判を起こし、その裁判を傍聴するなかで母親は、沖縄戦における日本軍の住民虐殺の事実や、沖縄人が強制的に自殺に追い込まれていく過程などが明らかになるにつれて、靖国思想が何たるかを理解したようだと語った。そして、「靖国は天皇に直結している」「靖国は、お国のために死ねと戦争動員する装置だ」と弾劾し、靖国問題をこれからも取り組んでいくことを明らかにした。

 つぎに、神奈川の基地撤去をめざす県央共闘会議事務局長の檜鼻達実さんの報告がおこなわれた。まず、米軍再編でキャンプ座間に米陸軍第一軍団の司令部がおかれようとしていることについて、第一軍団にはストライカー部隊といわれる「殴りこみ」(侵略と占領をおこなう)部隊があり、ハンビー(軍用車両)や、装甲車、ブラックホーク(強襲用ヘリコプター)などの戦闘兵器がそろえられていくことなどが暴露された。さらに「キャンプ座間に対する集会やデモ、包囲行動をやってきたが、これからは実効ある阻止行動をどうするかということが問われている」と、実力闘争の重要性を語った。そして「この間、東京からも神奈川の集会に参加してもらっている。これからもぜひ参加してほしい」と訴えた。

 休憩をはさんで、二人のゲストに対する質疑応答がおこなわれた。そして各戦線からの連帯アピールがおこなわれた。破防法・組対法に反対する共同行動の方は、共謀罪阻止を訴えた。日韓民衆連帯全国ネットワークの方は、在日朝鮮人への弾圧に対して抗議。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの方は、辺野古の新基地建設へ向けた事前調査阻止を訴えた。都教委包囲・首都圏ネットの方は、今年の卒・入学式闘争においても「日の丸・君が代」拒否がたたかわれたことを報告し、教育関連改悪法案を徹底批判した。さらに国民保護条例をを考えるすみだ連絡会や、大阪からかけつけた新自由主義・国家主義と対決する学生・青年ネットワークからたたかいのアピールがおこなわれた。

 集会には、韓国と岩国からメッセージが寄せられていることが紹介された。

 集会後、会場の恵比寿区民会館から渋谷・宮下公園までのデモ行進がたたかわれた。「改憲阻止! 反戦! 沖縄連帯!」を訴えるデモ行進は沿道の労働者・市民・学生の注目をあつめた。

 

 

 

 

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