共産主義者同盟(統一委員会)

 

■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■主要論文

■綱領・規約

ENGLISH

■リンク

■声明・論評

 

□ホームに戻る

■3・18京都/アジア共同行動ら、約350人の広範な結集で世界同時行動

 

 三月十八日(日)午後二時から鴨川三条河川敷において、「STOP WAR!3・18ピースウェーブ・京都」が約三百五十人の結集で開催された。この行動は、イラク戦争開始四年にあたって、STOP!イラク派兵・京都の呼びかけで世界同時行動の一環として行われたものである。この取り組みのスローガンは、@米軍と自衛隊はイラクから即時撤退を!A戦争のための憲法改悪−国民投票法案反対!B米軍再編反対!すべての米軍基地の撤去を!C格差と貧困NO!軍事費を削減し、人らしく生きられる社会をつくりだそう! であった。

 この日の京都は朝から雪がちらつくというあいにくの天候であったが、寒風をついて多くの労働者・学生・市民が三条河川敷に結集した。集会の最初に、STOP!イラク派兵・京都の共同代表である小笠原伸児弁護士(守ろう憲法と平和きょうとネット代表幹事)があいさつに立ち、アメリカ・ブッシュ政権によるイラク戦争・軍事占領を厳しく批判し、これに加担する安倍政権とのたたかいを呼びかけた。そして、今国会におけるイラク特措法の延長と国民投票法案の成立を絶対に許してはならないと呼びかけた。

 続いてアジア共同行動・京都から、アメリカのインターナショナルANSWERおよび韓国の民主労総から寄せられたメッセージが紹介された。ANSWERからのメッセージは、イラク戦争開始四年にあたってのアメリカでの反戦デモを報告し、「民衆の立ち上がりだけが、戦争を終わらせることができるのです。真の希望は、帝国主義に反対する力強くグローバルな運動をつくりあげていくなかにこそ存在しています。そのような運動をともに築いていこうではありませんか。米国、日本、そしてすべての外国軍はイラクから撤退を!アジアと世界の米軍基地の撤去を!米日帝国主義を打ち倒そう!」と力強く呼びかけるものであった。また民主労総からのメッセージは、韓国でもソウル駅で「3・17イラク侵攻四年糾弾国際共同反戦行動」が取り組まれたことを報告し、「米国によるイラク戦争と軍事占領を中止させて自国軍隊をイラクから撤収させることは、日本と韓国の労働者民衆の共通の課題です。……朝鮮半島に向かった米軍再編・基地強化に反対し、韓米日軍事同盟強化の企みと朝鮮半島に対する侵略戦争を阻止し、ひいては韓民族の平和的な自主統一を促進して東北アジアの恒久的平和を作り上げるために、日本と朝鮮半島の労働者民衆の連帯がよリいっそう切実な状況だと思われます」と呼びかけた。この二つのメッセージのなかに、イラク戦争開始四年にあたっての世界の労働者民衆、日韓労働者民衆の共通の課題が鮮明に提起されていたと言える。また、この集会にはアメリカの全米平和正義連合、イラク国内のイラク自由会議からのメッセージも寄せられた。

 国際メッセージの紹介のあと、いくつかのアピールが行われた。まず、やめて!イラク派兵・京都訴訟から、三月二十三日に京都地裁での判決公判への結集を呼びかける発言が行われた。憲法署名京都実行委員会からは、今国会での国民投票法案の成立を阻止しようという呼びかけが行われた。また、ストップ!ヤマサクラ51大集会実行委員会からの連帯メッセージが紹介された。カンパのお願いと京都うたごえ協議会からの歌につづいて、さらにリレーアピールが行われた。このリレーアピールでは、自由法曹団、イラク自由放送局支援募金、反侵略アジア学生共同行動・京都、洛南労組連、反戦生活、ユニオン自立などからのアピールが行われた。反侵略アジア学生共同行動・京都から発言に立った学生は、戦争を絶対に許せないという思いを若者らしい表現で訴え、イラク戦争と自衛隊派兵をやめさせていく決意を述べた。洛南労組連から発言に立った労働者は、京ガス争議の勝利的決着を報告し、格差と貧困がますます拡大するなかで、労働運動がますます重要な役割をはたしていかねばならないと呼びかけた。集会宣言の採択のあと、集会参加者は円山公園までのデモをおこなって行動を終了した。

 STOP! イラク派兵・京都は、アジア共同行動・京都、有事法制反対京都共同センター、自由法曹団、憲法を生かす会・京都など、京都におけるイラク反戦運動を中心にした広範な共同行動の枠組みとして築きあげられてきたものであり、その活動はもう五年におよぶ。この構造において、アジア共同行動・京都などの反帝国際主義派のたたかいが重要な役割を果たしつづけてきた。今国会におけるイラク特措法の延長を阻止し、イラクからの自衛隊の完全撤退を実現するために、さらに奮闘していかねばならない。

 

 

 

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006-2007, Japan Communist League, All Rights Reserved.