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                                                                               2011年2月23日
3・27三里塚全国集会・招請状

  3・27三里塚全国集会の招請状が反対同盟より届きました。編集局の責任で、全文を掲載します。


      

 全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん!
朝鮮半島の戦争危機と中東における民衆蜂起、世界は大動乱の時代に突入しました。この時、三里塚闘争もまた、政府権力との新たな激突を開始しました。反対同盟は「国益」を掲げて人々に犠牲を迫り、戦争の惨禍に導くあらゆる策動に反対し、広く闘う人民との連帯を求め、ともに闘うことを呼びかけます。3・27三里塚全国集会に大結集されるよう訴えます。
 闘争四十五年、三里塚闘争は「国策」=成田空港を未完の欠陥空港に追い込みました。追いつめられたあげくの羽田基軸への政策転換は、新自由主義と恐慌による航空産業の低迷と相まって、ハブ空港から陥落した成田の危機をますます促進しています。
 羽田国際化が本格的に始まって四カ月、その国際線旅客数は前年比二倍、貨物の取り扱い量は五倍増と言われます。対する成田の国際線旅客数は前年比マイナス十五パーセントに落ち込みました(二〇一〇年十一月)。これこそがぶざまな成田の現実です。
 この破たんの取り戻しを、さらなる農地取り上げに求めることは断じて認められません。反対同盟は実力闘争を決意し、市東孝雄さんの決起を先頭に、団結街道封鎖、農地囲い込みと身体を張って闘っています。誘導路のための道路工事と対決しつつ、東京高裁・井上繁規裁判長(第15民事部)の現闘本部裁判結審・反動判決策動と闘い続けています。そして道路切り替えをめぐる一月攻防に勝利し、第三誘導路建設阻止の本格的な闘いに突入したのです。市東さんの農地法裁判ではついに、明け渡し請求の一部取り下げに空港会社を追い込む決定的勝利を勝ちとりました(2・22)。
 韓国・延坪島(ヨンピョンド)砲撃戦は新たな朝鮮侵略戦争の危機をもたらし、チュニジア、エジプトの民衆決起は北アフリカから中東、そして世界に拡大しています。米・オバマ政権は戦後最大の危機に陥り、ブロック化と戦争の道に突進し、民主党・菅内閣は混乱と迷走の果てにTPP(環太平洋経済連携協定)と日米同盟の強化へと暴走を始めました。
 この歴史の激動にあって、いま、私たちに問われているのは「国策」「国益」との闘いではないでしょうか。日本農業を壊滅させ、労働者の首を切り、若者を非正規へとおいやり、消費大増税を強行し、辺野古に基地を強制する、――これらのすべてが、「国難」をあおり「国益」を振りかざして迫っています。TPPこそその象徴であり、極東から中東、世界に向かう日米同盟のエスカレーションと新防衛大綱に明らかな戦争国家への道はこれと一体です。
 みなさん! 反戦・反権力の砦、農民闘争としての三里塚の大義が、その真価を発揮する時が来たのです。いま三里塚はまったく新たな段階を迎えました。
 大胆に、攻勢的に闘おう! TPP反対の農民反乱、基地全面撤去を求める沖縄の闘いは、いまや押しとどめようがありません。反対同盟は国鉄解雇撤回・外注化阻止をストライキで闘う動労千葉と労農連帯の絆を強め、沖縄・関西住民と連帯して闘います。未来のために学生こそ立ち上がろう。韓国やアメリカ、全世界の労働者・農民と連帯して闘おう。倒壊の淵(ふち)に立つ菅政権を打倒しよう。第三誘導路建設阻止! 現闘本部控訴審の仮執行宣言付き反動判決策動を粉砕し、市東さんの農地を守りぬく3・27全国集会への大結集を訴えます。

                       二〇一一年二月二十三日

                        三里塚芝山連合空港反対同盟