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                                                                               2010年1月10日
■三里塚反対同盟の2010年闘争宣言   

   三里塚芝山連合空港反対同盟が新年デモと旗開きにおいて発した「闘争宣言」を編集局の責任で掲 載します。


      
  
2010年闘争宣言




 今年は三里塚闘争、決戦の年である。2・25天神峰現闘本部判決公判と市東さんの農地裁判が実力攻防の最先端にある。この決戦は検修全面外注化と闘う動労千葉、大失業攻撃と闘う労働者、基地全面撤去へと立ち上がる沖縄の闘いと完全に一つだ。国民投票法の五月施行と改憲攻撃。二〇一〇年は全人民総決起の年である。反対同盟はその最先頭で闘う決意である。

 天神峰現闘本部は成田治安法と闘う闘争拠点であり、市東さんの農地を守る砦である。反対同盟は現闘本部を実力で守りぬく。全人民の共闘と結集の砦をめぐるこの攻防を、危機にあえぐ鳩山政権の命取りとしよう。

見よ、アジア・ハブ(基幹空港)から陥落した成田空港のぶざまな姿を! 前原発言を引くまでもなく、三里塚闘争は四十四年間に及ぶ農地死守の闘いの上に、航空政策を大破たんさせている。

 「東アジア共同体構想」に延命の道を求める鳩山政権は、その前に立ちはだかる三里塚闘争をつぶそうと血道をあげざるを得ないのだ。市東さんの家屋を空港内に囲い込む「第三誘導路」計画、空港圏自治体連絡協議会による「深夜・早朝の飛行制限撤廃」と暫定滑走路の「再北延伸」「東側への移設(三千五百メートル化)」策動、──新たな農地収用を含むなりふり構わぬこの暴走こそ、混迷と破産を繰り返す成田を象徴する事態だ。反対同盟は必ず勝利する。

 恐慌と大失業で、いまこの瞬間にも数知れない人々の命が奪われている。職を失う労働者、農地を追われる農民、福祉・医療切り捨てがもたらす惨禍に、こみあげる怒りを抑えることができない。オバマはアフガン増派を決定し、平和のためには戦争が必要だと居直った。保護主義が広がり排外主義が大手をふり、改憲と戦争への攻撃が強まっている。

 全国の闘う人民のみなさん。今こそともに決起しよう!

 反対同盟は、FTA(自由貿易協定)と農地法改悪に抗して闘う農民の先頭に起つ。「労農連帯」の旗のもと、国鉄闘争つぶしの攻撃に立ち向かう動労千葉とともに闘う。沖縄や関西住民を始めとする広範な住民運動、市民運動、学生運動との共闘をさらに強く発展させて闘う決意である。これらの闘いが爆発すれば、今年は必ず勝利する。その力をもって全世界の労働者・農民・民衆と連帯しよう。

 市東さんの農地裁判を闘い、2・25現闘本部判決公判を怒りの千葉地裁包囲闘争として決起し、3・28全国集会に空前の大結集を実現しよう!

                              二〇一〇年一月十日

                                    三里塚芝山連合空港反対同盟