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                                                                               2009年9月1日
■10・11 三里塚全国集会・招請状   

  三里塚芝山連合空港反対同盟より、全国の労働者人民にむけて、
  10・11三里塚全国集会の招請状が発せられました。
  編集局の責任で、全文を掲載します。



      
  招請状


 
 全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。戦後長く続いた自民党による政治支配が、人民の激しい怒りによってついに倒壊しました。恐慌がもたらす底知れぬ危機の中、どんな既成政党もこれにとって代わることはできません。労働者、農民、人民の力のみが新たな時代を切り開く激動情勢――、これはまた三里塚闘争の勝利を開く決定的情勢の到来です。「空港絶対反対」「農地死守」の四十三年間不屈の闘いが、いよいよその真価を発揮する時がきました。わが反対同盟は敢然と決戦を挑む決意です。10・11全国総決起集会への大結集を訴えます。

 労働者を襲う首切り、賃下げ、雇い止めといった資本の攻撃と同じ攻撃が、全国の農民に対してもはげしく向けられています。

 六月十七日、改悪農地法が成立しました。これは戦後闘いとった農地改革の成果を根底から覆す攻撃です。農民から農地を奪い企業(資本)に引き渡す制度の開始であり、資本による農業からの徹底収奪です。三百万農家を四十万戸に激減させるこの攻撃は、道州制による三百六十万自治体労働者解雇攻撃と同根です。

 恐慌は保護主義をもたらし、保護主義はアジア勢力圏化と戦争に向かいます。WTO(世界貿易機関)の決裂とFTA/EPA(自由貿易協定/経済連携協定)の推進は、破綻にあえぐ成田空港の立て直しと一体不可分です。北延伸十月供用前倒し、「へ」の字誘導路の緩和計画と飛行回数一・五倍化、二十四時間空港化。そして北朝鮮排外主義のなかでの成田空港の軍事化攻撃。民営化・労組破壊と一体のもと、国策と闘い続ける三里塚闘争を解体する攻撃の激化は不可避です。

 七月二十九日、政府権力は「四者協議」(国交省、成田空港会社、千葉県、地元自治体)で、市東さんの家屋・出荷場など建物と畑を空港内に取り込む、断じて許せぬ誘導路計画(「第三の誘導路」)を打ち出しました。天神峰現闘本部裁判(千葉地裁民事五部・仲戸川裁判長)では、年内にも仮執行宣言付き判決で、最高裁判決確定の前に本部建物を証拠もろとも破壊する策動を強めています。これらせっぱ詰まった攻撃は不屈に闘う三里塚への恐怖の現れです。

 三里塚闘争は戦前戦後の農民運動を引きつぎ、絶対不屈、農地死守・実力闘争で闘ってきました。親子三代九十年の農地を、農地法で事実上「収用」する攻撃は、全国の農民・労働者の怒りを根底からかき立てずにおきません。三里塚闘争は必ず勝利します。わが反対同盟は圧倒的な自信と確信を深めています。

 勝利への道は、「空港絶対反対・一切の話し合い拒否」「農地死守・実力闘争」「二期阻止・空港廃港」の闘争原則と動労千葉とともに闘いとった労農連帯です。沖縄や関西住民をはじめとする反戦・反核・反権力、反差別の広範な市民運動・住民運動との連帯です。反対同盟はいかなる闘争破壊も許さない、改憲と戦争への道を阻止するために、韓国やアメリカをはじめとする全世界の労働者と連帯して闘おう。

 いまこそ、権力と資本による分断をうち破り、労働者と農民は連帯して闘わなければなりません。10・11全国集会に総結集されることを心から訴えます。

                          二〇〇九年九月一日

            記

  【集会名称】暫定滑走路北延伸10月供用粉砕/市東さんの農地強奪阻止/
         農地法改悪・改憲攻撃粉砕/成田を軍事基地にするな  10・11全国総決起集会
  【日時】10月11日(日)正午
  【会場】成田市東峰 反対同盟員所有地
  【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟