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2009年3月29日 |
■3・29三里塚全国集会での集会宣言 |
3月29日に開催された三里塚全国集会で発せられた集会宣言と「農民アピール」を、 編集局の責任で全文掲載します。 |
集会宣言 三里塚芝山連合空港反対同盟 本集会は千葉地裁民事五部・仲戸川裁判長による審理打ち切りの暴挙を、満身の怒りを込めて弾劾し、現闘本部撤去に対して実力闘争を宣言する。 地上権立証のための実地検証を拒否し、最重要証人に偽証を許す尋問方式を採用し、欠席裁判を強行して証人を取り消し、結審を宣告するなどは言語道断である。 この焦りに満ちた暴挙は市東さんの農地取り上げと同様に、うち砕かれた土地収用法に代えての不当な土地強奪攻撃である。 こうした暴挙が構造的な欠陥を積み上げ、大惨事を引き起こす。フェデックスの激突・炎上の原因は、成田に頻発するウインドシアというが、元をたどれば内陸成田への利権誘致と利益優先・安全無視の結果である。暫定滑走路北延伸は、その欠陥を極限にまで増幅させている。 決戦はたぐり寄せられた。廃港こそ正義である。市東さんの農地を何がなんでも守りぬこう。反対同盟は四十三年間不屈の農地死守の闘いで必ずや勝利する。 全世界でストライキやデモが巻き起こっている。労働者・農民は団結して生きる権利を守りぬこう。農地法改悪と、アジア勢力圏化のためのFTA(自由貿易協定)に反対する。道州制や裁判員制度などの改憲攻撃と闘おう。「北朝鮮ミサイル発射」を口実としたMD(ミサイル防衛)発動と成田の軍事化と闘い、戦争への道を阻止しよう。 三里塚が勝利する絶好の情勢が到来した。いまこそ、動労千葉とともに築いた労農連帯と、沖縄や関西を始めとする反戦・反核・反差別の幅広い市民運動、住民運動を発展させよう。現闘本部撤去攻撃粉砕! 夏から秋の闘いに勝利し北延伸供用粉砕へ、総決起しよう。 二〇〇九年三月二十九日 農民アピール 「農地法改悪反対! 労働者・農民は連帯して闘おう」 皆さん、ついに農地法の改悪案が国会に上程されました。法案は、「耕すものに権利あり」をかかげた農地法の第一条を削除し、大企業が自由に農地を使えるようにするものです。農民を農業から排除することにほかなりません。政府の農民切り捨てはここに極まりました。戦前からの小作争議と戦後の革命情勢の中で闘いとった農民の権利を、やすやすと明け渡すわけにはいきません。 韓国とEUのFTA(自由貿易協定)が暫定合意したことで、自動車や家電製品が売れなくなると財界は焦りにかられています。「農業改革の遅れが、日本の通商交渉の妨げになっている」と農業に責任を転嫁しようとしています。冗談ではない。恐慌にあえぐ資本の生き残りのために、農産物市場を開放し、農家をつぶしてよいという政策をどうして許すことができるでしょうか。 また、石破農水相は、自由競争を掲げて米価暴落を引き起こす「減反選択制」をにわかにうち出しました。今でも食べていけない米農家に死を宣告するに等しい政策です。 今回の農地法改悪は「五二年制定以来の大改革」といわれています。まさに、道州制や裁判員制度と一体の戦後体制の大転換、改憲攻撃そのものです。 日本の農民は大恐慌の時に、実力で闘いぬいた輝かしい歴史を持っています。三里塚は戦前戦後の農民闘争を引き継ぎ闘います。 農地法改悪反対! 労働者と農民は分断をうち破り、団結して闘おう。 二〇〇九年三月二十九日 |