共産主義者同盟(統一委員会)
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結成大会宣言 われわれは今日、共産主義者同盟(戦旗派)と共産主義者同盟(全国委員会)を統合し、新たな革命的労働者党として共産主義者同盟(統一委員会)を結成した。 一九五八年に日本共産党を革命的に批判して誕生した第一次共産主義者同盟は、六〇年安保闘争の最先頭に立ってたたかい、日本の階級闘争の中に世界革命、暴力革命、プロレタリア独裁の旗を復権した。そして、第二次共産主義者同盟は、反帝統一戦線と階級的労働運動を推進し、一九七〇年を前後する階級闘争の高揚を日本帝国主義の打倒とプロレタリア社会主義革命に転化するために最先頭でたたかいぬいた。しかし、共産主義者同盟は、その左翼反対派的な性格、「戦略・戦術の党」というべき弱点から分裂し、それ以降はそれぞれの分派として階級闘争の前進のために奮闘してこざるをえなかった。われわれは、共産主義者同盟(統一委員会)の結成をもってこのような一時代に終止符をうち、これまでの革命的伝統と苦闘の経験の一切を継承し、共産主義者同盟を再建していく。 この共産主義者同盟(統一委員会)の結成はまた、共産主義者同盟の再建にとどまらず、日本共産党や革共同にかわって日本階級闘争の前衛に立つ革命的労働者党を建設していくための歴史的なたたかいの新たな開始にほかならない。激動の時代がやがて訪れる予兆がさまざまな形であらわれてきているにもかかわらず、日本における階級闘争がいまだ困難な状況にある大きな原因は、このような革命的労働者党の建設が立ち遅れてきたことにある。われわれは、全国の原則的な共産主義者、先進的労働者人民にたいして共産主義者同盟(統一委員会)に結集することを呼びかける。そして、労働者階級と被抑圧人民・被差別大衆の解放に向けて、次のようなたたかいにともに決起していこうではないか。 われわれは、労働者階級の自己解放闘争の前衛に立ち、被抑圧人民・被差別大衆のたたかいと結合し、共産主義をすべての搾取され、しいたげられた人民の解放への希望として再生していくためにたたかう。帝国主義的グローバリゼーションのもとで、帝国主義間抗争や資本間競争がすさまじいばかりに激しくなり、資本による利潤追求を至上の価値とする弱肉強食の社会へと世界は変貌してきた。そのもとで、どれほど多くの労働者人民が飢えや貧困に苦しみ、不正義の暴力や差別によってしいたげられ、侵略反革命戦争に動員されて殺し合いをさせられていることか。日本においても、ますます多くの労働者が失業・非正規雇用を強いられ、労働条件を切り下げられ、過労死するほどの過酷な労働を強いられ、生存権すら脅かされるような状態に追いやられている。 人が人らしく生きていくことと資本主義はもはやあい入れない。このことをますます多くの労働者階級と被抑圧人民・被差別大衆が実感しはじめている。この社会を根本的に変革していくことができるのは、これらの最も搾取され、しいたげられてきた労働者人民の自己解放闘争だけである。マルクスが『共産党宣言』をもって共産主義の旗を最初に打ち立てたとき以来、共産主義とはこれらの労働者人民の解放への希望であった。このことを否定した誤った共産主義(スターリン主義)は、もはや世界的に崩壊した。そして、社会民主主義に転落した日本共産党は言うまでもなく、多くの新左翼政党が共産主義から離反してきた。しかしいま、犠牲を強いられ苦悩する労働者人民のなかから再び現社会の根本的な変革への希求が広く生みだされ始めている。この新たな時代を迎えて、われわれは共産主義をこれらの労働者人民の解放への希望として力強く再生させていくためにたたかう。 われわれはまた、労働者人民にすさまじい犠牲を集中しつつ、侵略反革命戦争を推進する帝国主義へと歴史的な変貌をとげていこうとする日本帝国主義を打倒し、日本におけるプロレタリア社会主義革命を切りひらいていくためにたたかう。日本帝国主義は、米英帝によるイラク侵略戦争を支持したことにとどまらず、ついに自衛隊のイラク派兵まで強行した。そして、第二次朝鮮戦争の準備と結びつけて有事法制の確立をはかり、いよいよ憲法改悪に突き進もうとしている。日本帝国主義が全世界の労働者人民の憎むべき敵として登場し、日本の労働者人民が戦争へと強制的に動員され、他国の労働者人民と殺し合いをさせられるというまったく新たな時代が到来する。労働者階級と被抑圧人民・被差別大衆の自己解放闘争は、このような日本帝国主義を打倒し、プロレタリア独裁権力を樹立することによってしか勝利することはできない。それはまた、帝国主義本国に生きる労働者人民の国際的な責務でもある。 そのために、われわれは全国・各地方に新たな階級闘争の構造を建設していくためにたたかう。これほど労働者人民に犠牲が集中し、しいたげられているにもかかわらず、日本の労働者人民は階級闘争に立ちあがっていく水路を断ち切られ、結集すべき階級的団結組織を奪われている。かつて広範な労働者人民を結集させた、社共・総評を中心とする戦後階級闘争の構造は完全に崩壊した。われわれは、これにかわる新たな階級闘争の構造を建設するという壮大なたたかいに向かう。全国・各地方に地域合同労組を中心とした階級的労働運動の拠点を建設し、全人民政治闘争のための広範な政治的統一戦線を編成し、これを反帝国際主義をもって領導する。そして、日本帝国主義の打倒とプロレタリア社会主義革命に向けて献身的にたたかう先進的労働者人民の強固な隊列を登場させていく。それは、日本の階級闘争を基礎から再生し、プロレタリア社会主義革命に向かう布陣を建設していくというまさに歴史的なたたかいなのだ。 日本におけるプロレタリア社会主義革命は、全世界において帝国主義を打倒し、資本主義社会から共産主義社会への移行を実現していくという世界的なたたかいの一部である。帝国主義的グローバリゼーションが吹き荒れるなかで、もはやどのような根本的な社会変革も世界的な規模においてしか実現できないことがますます明らかになってきている。国境を越えて、海を越えて、世界的な反グローバリゼーション運動が組織され、数千万人の労働者人民が国際反戦運動に立ちあがってきた。植民地従属国における反帝民族解放闘争、反米レジスタンスが多くの犠牲をはらいながら組織されつづけてきた。そして、このようなたたかいのなかから、反帝国際共同闘争が力づよく組織され、資本主義にかわる新たな社会、帝国主義によって支配された現在の世界にかわる新たな世界への希求が深く、広く生みだされてきている。米帝を中心としたイラク侵略戦争などのあいつぐ侵略戦争の発動は、帝国主義の強さのあらわれではなく、新たな世界的な労働者人民のたたかいへの恐怖心のあらわれなのだ。 いまこそ、プロレタリア国際主義の真紅の旗を高く掲げよう。われわれは、この十数年をかけて世界各地の原則的な共産主義党との連帯関係を結び、アジアにおける国際反帝統一戦線を建設してきた。われわれは、この日本の新左翼政党のどこもが実現できなかった地平に立脚して、国際的な階級闘争の結合をさらに推進し、全世界における帝国主義の打倒とプロレタリア社会主義革命の勝利に向けて、新たなインターを創設していくという歴史的なたたかいに立ち上がる。 われわれは、まさにこのような階級闘争の前衛としての任務を推進していくために、新たな革命的労働者党として、共産主義者同盟(統一委員会)を結成したのだ。すべての原則的な共産主義者、先進的労働者人民にたいしてあらためて共産主義者同盟(統一委員会)に結集することを呼びかける。労働者階級と被抑圧人民・被差別大衆の解放に向けて、ともに決起しよう。 |
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