共産主義者同盟(統一委員会)


1665号(2024年9月20日)







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 戦争と改憲に突き進む自公政権打倒
 10・13三里塚全国総決起集会に結集を






 八月辺野古―大浦湾への杭打ち工事の本格着工を弾劾する! 着工当日はキャンプシュワブゲート前と浜辺、そして海上からのカヌーや船による抗議行動で、海を破壊して新基地を作ることに強く抗議する闘いが全力で取り組まれ、現在も闘われ続けている。辺野古現地で闘う沖縄人民の抵抗闘争は宮古、石垣、与那国など島々の闘いと堅く結合され、同時に、全国での自衛隊基地の強化と闘う各地の反戦平和のための闘いはこれら琉球弧の闘いとしっかりと連帯・結合していかなくてはならない。今秋、このような全国的な反戦反基地闘争の相互連帯と結合を前進させ、二〇二四岩国行動へとつなげていくことを任務としていかなくてはならない時だ。各地で奮闘しよう!


辺野古埋め立て本格着工弾劾!

沖縄防衛局の暴挙を許すな

 防衛省―沖縄防衛局は八月二〇日、大浦湾の軟弱地盤に杭を打ち込む作業に着手した。
 海面下九〇メートルまで杭を打ち込む工事は不可能だということが明らかにされているにもかかわらず、岸田政権は着工を強行した。大浦湾のマヨネーズ状の軟弱地盤は、多様な海の生命をはぐくむ役割を担っている。そこに7万本を超えるコンクリート杭を打ち込むことによって希少な海の生態系が破壊される。現在の技術では七〇メートルまでしか打ち込めないため、この工事は完成の見通しが立っていないのだ。完成の見込みのない埋め立て工事に、巨額の税金を注ぎ込むのは、ゼネコンを儲けさせると同時に沖縄の反基地運動をつぶすことに狙いがあるのは明らかだ。
 この本格着工は、工事設計変更承認の権限を沖縄「県」から取り上げる「代執行」を、岸田政権が昨年一二月に強行したことに基づいている。沖縄県が提出した疑問点にまともに答えることもなく着工したことは事実上の協議打ち切りである。その上、八月二八日には、防衛省が一方的に協議の打ち切りを宣言した。
 岸田自公政権はすでに政権末期にありながら、沖縄人民に対しては横暴の限りを尽くしている。このような反動を絶対に許してはならない。全国からの連帯の闘いを強めよう!

8・10県民大集会 沖縄人民の怒りをともに

 「欠陥機オスプレイの飛行停止と普天間飛行場の閉鎖・返還」を求め「米兵の少女暴行と政府による事件隠ぺい」を糾弾する八月一〇日の沖縄県民大集会を頂点として、沖縄、そして全国各地で大浦湾への本格着工阻止の闘いが広がっている。
 昨年一二月の米兵による性暴力事件を弾劾し、事件の隠蔽を弾劾する闘いが続いている。被害を受けた少女がただちに警察に被害を届け出たにもかかわらず、加害者である米兵は基地内に逃げ込み、警察は任意捜査を続け、逮捕状の請求をしなかった。書類送検されて起訴された後も、日本政府と米軍は沖縄「県」に報告せず、結局、六カ月以上もの間、本事件の発生が隠ぺいされた。これは、年初の辺野古大浦湾への着工開始、四月訪米と日米首脳会談、六月沖縄「県」議選という岸田政権にとって重要な政治日程の連続の中でこの事実が暴露されれば沖縄人民の怒りが高まるほかないことを知っていたからだと、県民大集会に結集した人々は異口同音に訴えている。このような怒りの広がりによって8・10沖縄県民大集会には、当初の想定をはるかに超える二五〇〇人が結集した。また、東京をはじめ、全国各地で8・10沖縄県民大集会への連帯行動が取り組まれた。


改憲―戦争の自公政権打倒

自民総裁選による隠蔽を許すな

 止まらない支持率の低下に岸田は追い詰められ、九月総裁選に出馬しないことを表明した。そもそも「誰かが責任を取るべきだから」などという他人事のような表明そのものが自己の責任の隠ぺいであろう。そしてマスコミを使ったイメージ操作がどれだけ行われようとも、そもそも自民党総裁選は労働者民衆自身の政治的行動とは無縁だ。自公政権の「選挙の顔」のすげ替えにだまされてはならない。
 岸田政権の下で露呈した安倍政権以来の自公政権の腐敗は、何も解決してはいない。旧統一教会と自民党の癒着問題も、政治資金の裏金問題も、自民党の成立当初から続く反共主義や、根っこからの腐敗に根ざしたものだ。自民党と組んで、決定的局面で常に労働者民衆を欺瞞し裏切り続けてきた公明党も同罪だ。必要なのは、自公を政権の座から追い出す、労働者民衆の切実な生活要求に根ざした、労働者民衆自身の政治的行動である。そのためにも、労働者民衆自身が、さらに抑圧された人々との日常的な連帯を通じて、支配階級の差別と分断と排除の攻撃と闘える力を作り出していくことが重要だ。

自衛隊基地の新設・拡張・強化許すな

 何より問題なのは、岸田政権が、安倍―菅政権を引き継ぎ、大軍拡と改憲により一層踏み込んできたことだ。自民党が総裁選を行って新総裁―首相をすげ替えたところで、戦争への具体的準備に踏み込んできた岸田政権の政策を転換するものではない。私たちは、岸田政権が中国、朝鮮民主主義人民共和国への敵視を煽り、敵基地攻撃能力の確保に向けて、自衛隊基地の新設・拡張・強化、ミサイル配備を進めている攻撃と、全国各地で断固対決していかなくてはならない。
 昨年からミサイル弾薬庫増設計画との闘いが開始された大分の敷戸では、当初二棟の増設とされていたのが七棟増えて九棟となった。地元の市民団体が作成したリーフレットでは「弾薬庫の正門前には病院が建設中であり、また鴛野(おしの)小学校は塀を接し、敷戸南保育所は弾薬庫予定地から四〇〇メートルしかありません」、「住民の安全を守るのは、『ミサイル』ではなく、『軍民分離』『非武装』です」と訴えている。現在、一二月一日の大分での全国集会の開催に向けて呼びかけが発せられている。ぜひとも結集しよう。
 そして、これら大分敷戸や沖縄の闘いに鼓舞されながら京都府南部の精華町にある祝園弾薬庫問題をめぐって、地元を中心とした自衛隊ミサイル弾薬庫増設反対運動が今年初めから本格的に開始されている。陸自祝園分屯地(祝園弾薬庫)は、住宅地や町役場に隣接しており、弾薬庫の増設は「軍民分離」の国際法違反だとして防衛省に説明会を求める署名運動や、現地での学習集会が積み重ねられている。しかし、防衛省は説明会の開催そのものを拒否しており、怒りが広がっている。回を追うごとに祝園現地での取り組みへの参加者が増えており、八月二五日に開催された「夏の大学習会」には五五〇名が結集し、三〇〇名での現地デモ(ピースパレード)が力強く行われた。AWC各地の仲間たちも反戦夏季合宿の日程の一環としてこの現地学習会とパレードをともに闘った。
 全国で強行されているミサイル弾薬庫の新設・増設をめぐる地元・周辺地域の住民の闘いはこれからも起こり続ける。必ず大きな全国的闘争となる。大軍拡と改憲という自公政権の路線と対決し、自公政権を打倒する闘いを、全国各地で前進させていかなくてはならない。


今こそ、反基地闘争、反戦闘争を

辺野古新基地阻止自衛隊基地新設・強化阻止

 沖縄人民の怒りを共にし、辺野古での現地攻防に結集して闘おう。全国での沖縄解放闘争を強力に進めよう。辺野古現地では、埋め立て阻止、土砂搬出阻止の闘いが続いている。全国からこの闘いを支え抜こう。
政府は、六月の安和での事故を逆手にとって、土砂搬出阻止行動への新たな規制を策している。しかし、阻止行動は常に徹底して安全に留意した形で取り組まれていた。安和での事故の根本原因は、反対運動にあるのではない。道路に数珠つなぎになって待機している膨大な運搬車両の行列を作り出しているもの、すなわち沖縄の民意を無視して土砂搬出を急ぐ政府の方針そのものが原因なのだ。新基地建設反対運動への弾圧を絶対に許してはならない。

10・13三里塚全国総決起集会に結集しよう

 空港機能強化工事(第3滑走路建設、B滑走路再延伸工事)が進む中、反対同盟は周辺地域への一斉行動、強行される工事への抗議行動を闘い抜いている。
 市東さんの南台農地をめぐる耕作権裁判は、九月三〇日に千葉地裁で最終弁論が行なわれる予定であり、年内か年度内にも判決を迎えようとしている。市東さんの南台農地強奪を絶対に許してはならない。成田拡張=軍事空港粉砕! 市東さんの農地を守ろう! 岸田政権打倒! を掲げて闘われる10・13全国総決起集会とデモに全国から結集して、反対同盟と共に闘おう。

全国で反基地闘争を闘い抜き、11月岩国行動に結集しよう

 今年も一一月一六日~一七日に、山口県岩国市において二〇二四岩国行動が闘われる。この一年間、岩国基地の強化が進んできた。岩国基地は、今夏、「台湾有事」を想定した日米の島嶼防衛演習であるレゾリュートドラゴンの拠点基地となった。「洋上遠征基地」との異名がある米大型艦船ミゲルキースの母港化が懸念される状態だ。米海軍のオスプレイと最新鋭ステルス戦闘機F35Cの岩国への年内配備が決定した。岩国市と山口県のこれへの同意を糾弾する。
 これら岩国基地の侵略戦争の拠点としての強化に対し、岩国と周辺地域の住民は強く反発している。AWC運動を支え、アジアの仲間と共に、岩国市民と連帯して二〇二四岩国行動を成功させていこう。
   

 


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