1584号(2021年1月20日) |
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国際主義に立脚し強権と対決して 菅右翼反動政権を打倒しよう 改憲―戦争、差別、貧困を許さない! コロナ禍の中、労働者人民の解放を ■第2新年号論文(総括・方針) 「桜を見る会」前夜祭の補填を裏で行い虚偽の国会答弁を繰り返した安倍前首相の不正・腐敗の一端が明らかになった。他に森友・加計疑獄や吉川元農水相の収賄容疑、河井議員夫妻の公選法違反など、数々の反人民的犯罪が安倍と菅のもとで繰り拡げられ、コロナ対策も失敗した。全人民の怒りの追及が安倍と現・菅政権を追い詰めている。70%前後の高支持率で発足した菅義偉政権だが、日本学術会議の六名任命拒否の強権政治やGoToキャンペーンに固執しコロナ感染拡大を止めることが出来ないことに対して、人民の離反や批判が強まっている。 コロナ禍の下で、生産・流通・販売のグローバル・ネットワークが寸断され、世界資本主義体制は歴史的な危機に陥っている。米中対立の激化に示されるように、日米欧など帝国主義諸国と中ロなど大国における市場争奪戦はますます激化している。したがって戦争・核軍拡を強め、国益主義・差別排外主義を煽動し、新自由主義を進め、コロナ危機でいっそうの雇用・生活の破壊に困苦する労働者人民の命と健康を脅威にさらし、分断・対立の中に叩き込む階級攻撃が、現代の帝国主義諸国と大国によって各地で進行している。 米帝の頭目がトランプからバイデンに代る。国際協調、人種差別主義の融和、グリーン・リカバリーなどの美名が語られるが、米帝の金融資本や軍産複合体、食糧メジャーそしてGAFAを含む米系多国籍資本など巨大独占ブルジョアジーの階級利害を貫くのがバイデン新政権なのだ。よって、日米軍事同盟は軍事一体化をますます強めるに違いない。米中対立もその根幹は変わることはない。グローバルな貧富の格差や差別分断など、階級対立と矛盾はますます深まるであろう。 もちろん、コロナ禍も気候変動問題も、世界中の人民に被害を与え続ける状況である。 時代を画する激動期の現在、アジアや各地の階級闘争との国際主義的結合を貫き、日帝―菅政権実力打倒を闘い、米帝を放逐し、プロレタリア社会主義革命を闘っていかなくてはならない。 中国・ロシアのような人民への搾取・抑圧と強権的大国に帰結したスターリン主義路線の誤り、即ち一国主義や排外主義そして一党独裁とコミューン・ソヴェト否定などを根底から分岐し批判することが求められている。それ故に、労働者人民の自由と解放の闘い=現代共産主義運動の前進をさらに推し進めなくてはならない。 前号の新年号第一論文に続き、今号の第二論文においては、二〇二〇年の闘いを簡潔に総括し、二〇二一年の闘争方針を提起する。 同志友人の皆さん、日帝―菅政権打倒、労働者階級・被抑圧人民・被差別大衆の解放闘争の構築、青年学生の闘い、革命党建設を共に闘っていこう! ●1章 二〇二〇年の闘争総括 ▼1章―1節 コロナ禍の中での闘い コロナ禍のなかで、安倍政権によるコロナ対策の失敗と緊急事態宣言―改憲攻撃の先取りに対して、われわれは、労働者人民の命と健康、諸権利と生活を守り、かつ反動政権打倒を闘った。これはきわめて重要な活動である。 コロナ対策では、安倍自公政権や野党、小池や吉村らの極右排外主義の知事らも、国家権力の強権=緊急事態宣言の私権制限を要にして、労働者人民の移動・外出や飲食業・観光業を制限する攻撃を行なった。補償や給付も極めてわずかであり、政府や行政に対する人民の不安や怒りが広く生み出された。 他方、労働者人民の社会的連帯や自発的な創意工夫に依拠して、コロナ対策を進める動きも生まれた。われわれも、社会的連帯を基軸とし、大衆運動や党活動のなかでコロナ感染防止対策に取組みながら、「自粛」強制をはねかえし、活動の自主規制に陥らず、意識的で規律ある行動によって、二〇二〇年階級闘争を公然と、ひるむことなく担った。全人民の命と健康・生活・権利・雇用の破壊阻止に取組み、改憲阻止、日帝―安倍政権打倒の闘いを貫徹した。こうした左派の闘いは人民の期待と連携し、一定の人民決起の求心力をもつものとなった。 ▼1章―2節 二〇二〇年闘争の軌跡 まずもって、改憲攻撃に繋がるコロナ緊急事態宣言への街頭抗議に各地で決起し、系統的なコロナ対策をとりながら、国境が閉鎖された状況のなかでのリモートやメッセージの国際連帯活動を工夫し、闘いを展開した。 具体的には、①辺野古新基地建設阻止―普天間基地撤去などの沖縄解放闘争において、ヘリ基地反対協やオール沖縄などの現地阻止行動と繋がった「本土」での辺野古埋め立て反対・新基地建設阻止を防衛省前・官邸前や各地の街頭で繰り拡げた。辺野古新基地反対と各地の反基地闘争をリンクさせ、前進させた。イージス・アショア配備撤回をかち取った。一一月末の岩国行動では、反戦反基地の全国交流やアジア連帯、関生労組弾圧阻止と反戦反基地現地行動を担う左派労働運動勢力の結集と勢いをつくった。築城基地反対行動、京丹後の反米軍基地闘争、横田・木更津の反オスプレイ・反基地、対防衛省抗議、などに責任をもって取り組んだ。 ②AWC韓国委員会など韓国民衆やバヤンなどフィリピン人民と実際に連帯した反戦反基地・差別排外主義粉砕・新自由主義反対の反帝国際連帯を担う「アジア共同行動(AWC)」運動を支えた。六月AWC全国行動を貫徹。左派勢力とともに米韓合同軍事演習の再開に抗議し、AWC韓国委など韓国民衆運動や在日団体と連帯し、朝鮮半島の自主的平和統一支持・朝鮮戦争反対の米大使館抗議行動を闘った。 ③三里塚闘争では、市東孝雄さんの農地強奪阻止の請求異議裁判、耕作権裁判をはじめとする裁判闘争、現地行動を取り組んできた。市東さんの闘いを訴え、深夜早朝の飛行時間延長や第3滑走路計画などの空港機能強化策に反対する一斉行動を軸にして、周辺地域での空港建設反対の行動を促進してきた。コロナ禍によって昨年三月の全国集会は中止を余儀なくされたが、樫の木まつり、九月全国総決起集会は反対同盟と支援の総力によって実現してきた。請求異議裁判控訴審は一二月一七日、控訴棄却と仮執行の反動判決が出された。市東さんと弁護団は即日上告した。現地では農地強奪阻止の座り込み態勢をもって闘った。 ④反原発や核兵器廃絶の反戦反核の闘いを推進した。被爆二世の会を先頭に「8・6広島青空式典」を日韓連帯闘争として闘い抜いた。福島原発事故の3・11前後には、コロナ禍で大衆行動が困難な中、経産省前の座り込みや東電への抗議集会などを貫徹。東海第二原発、高浜、美浜の老朽原発再稼働攻撃に対して、現地抗議やリレーデモ、東電や関電への全国的反対行動を集中させ、再稼働阻止を繰り拡げた。また上関原発建設阻止の闘いを地元住民、漁民に連帯して闘い抜いた。 ⑤左派共闘の先頭で闘った。「戦争法廃止! 安倍たおせ! 反戦実」、「戦争・治安・改憲NO! 総行動」、「反戦闘争実」、「九条改憲阻止共同行動」などで、自衛隊中東派兵反対、改憲―戦争国家化の阻止、安倍政権打倒、五輪反対、大阪都構想・万博への反対など、街頭行動を展開した。 ⑥在日・滞日外国人や外国人労働者への基本的人権保障を求め、支援連帯を闘い、差別排外主義の入管法―入管体制に抗議していった。 新たな階級闘争構造建設において、創意工夫し、闘った。スト権を確立して20春闘を闘った。コロナ禍の中、5・1メーデーを日比谷、中之島など各地で貫徹した。非正規―正規の連帯、地域共闘、関生労組弾圧粉砕、韓国サンケン労組争議支援など、階級的労働運動を推進した。青年・学生の系統的活動・学習・決起などを展開した。 沖縄解放、被爆者解放、障害者解放、女性解放、部落解放、在日・滞日外国人の権利保障と解放など、被抑圧人民・被差別大衆の解放運動に関して、責任をもって、大衆的に階級的にかつ綱領的に闘いぬいた。この領域については、二〇二一年の方針において、その内実を述べることとしたい。 ▼1章―3節 二〇二〇年総括 二〇二〇年の闘いを総括すると、第一に、改憲阻止―安倍政権打倒、そして現在的には菅右翼反動政権打倒にむけて、全人民的政治闘争の数々の攻防において、その一翼をにない、牽引していったことである。 第二には、国際主義と実力闘争を不断に貫き、労働者人民の原則的な階級的利害の発展を首尾一貫して進め、反帝国際主義運動や左派共闘・街頭行動に取り組んだことである。 第三には、労働者、被抑圧人民、被差別大衆、青年・学生、これらの諸戦線の団結と連帯の闘いを築きながら、労働者人民解放の階級闘争構造建設を闘った。 第四には、全国政治新聞『戦旗』の機関紙活動、改定綱領(二〇一八年決定)の作製など、マルクス・レーニン主義を継承した共産主義理論活動を粘り強く進めた。 その闘いは、革命的左派として、労働者人民の国際主義と実力行動の闘いを中心に据えたものである。すなわち日帝ブルジョアジーの実力打倒、革命に向けたコミューン・ソヴェト建設の準備、世界中の反帝闘争・労働者人民解放運動への実際的支援と連帯に通ずるものである。 ●2章 二〇二一年の闘争方針 ▼2章―1節 どのような闘いを進めるのか ◆2章―1節―1項 コロナ禍の中での反帝闘争の基軸 二〇二一年の闘いの基軸として確認すべき第一は、コロナ禍の真っただ中での闘いとなることだ。コロナ対策を徹底した上で、創意工夫した闘いを進める。個人責任や差別分断に陥ることなく、意識的な社会的連帯や階級的団結を育み、国境を越えた国際連帯と大衆的実力行動を工夫して堅持し、闘っていかなくてはならない。 コロナ禍の下、資本主義のグローバルな経済不況が深まり、労働者人民の雇用・生活が破壊され、貧困・失業が急激に拡大している。この時代の階級攻防に真っ向から挑んでいかなくてはならない。新自由主義を根本から批判し、現代資本主義・帝国主義への批判と打倒、即ち、労働者人民解放運動の画歴史的な反転攻勢を切り拓いていこうではないか。国際主義に貫かれた日帝打倒―プロレタリア社会主義革命の綱領的闘いを進めよう。その歴史的任務をしっかりと引き受けていかなくてはならない。菅の独裁政治・民主的権利破壊、改憲攻撃―戦争国家化、いわばファシズム的階級再編攻撃を粉砕し、アベノミクスやデジタル化による合理化などを階級的に批判しなければならない。雇用破壊や貧困化、差別排外主義や抑圧に呻吟する労働者人民の憤激とわが党の綱領との結合を目指さなければならない。 基軸の第二は、右翼反動と独裁政治の菅義偉政権打倒の全人民的政治闘争に勝利していくことである。 安倍前政権時代の数々の犯罪的反人民的諸立法・政策についても、菅が中枢で仕切ったのである。これらを忘れることなく、とことん追及し、追い詰めていかなければならない。 桜を見る会前夜の懇親会に安倍側が費用補填した。その公選法違反・政治資金規正法違反、国会虚偽答弁が暴露された。ほかにも、森友疑獄と公文書改竄によって近畿財務局の職員を自死に追い詰めた問題、菅の自民党総裁選勝利の事務局長を担った吉川元農水相が鶏卵業者から少なくとも一三〇〇万円を受けとっていた収賄事件、河井議員夫妻の巨額な買収事件に対する菅の支援など、安倍と菅の多くの腐敗・不正が白日の下に曝け出されている。 したがって、戦争法廃止、秘密保護法・共謀罪の撤廃を正面から要求し、各地で続く一九日行動など菅政権打倒の全人民的政治闘争を断固強めていくことである。コロナ感染防止対策は本来、GoToキャンペーンの取りやめ、休業補償や生活保障の給付拡充、PCR検査の徹底的な実施と陽性者への適切な医療、医療従事者の増強や感染症対策の設備器具の充実、充分な補償、安全なワクチン開発などを集中し強化していくべきである。菅政権の強める新自由主義・規制改革、デジタル大合理化攻撃や第四次産業革命から、労働者人民の命と健康・雇用・生活・諸権利を守り抜く闘いに勝利して行かなくてはならない。 それらのなかで、経団連など日本独占ブルジョアジーの意向を受け、労働者保護法制の歴史的改悪、労働者の非正規化・個人主義化を強め、すなわち労働者の協働や団結・労働権を根底から破壊することが策動されている。 菅はまた改憲攻撃も強めようとしている。そのために、まずは国民投票の投票所を商業施設など到るところに設置できるなど国民投票法改悪を狙っている。同時に菅は自民党に改憲案四項目を成文化するよう指示した。日本学術会議任命拒否問題も「学問の自由」を踏みにじり、軍事研究推進=戦争国家化の末端に組織再編する狙いを持った実質改憲攻撃なのである。 加えて日帝―菅政権は国益主義・排外主義を強め、改憲―戦争国家化・日米同盟強化の本格的攻撃を策動している。反動と強権の菅政権もろとも改憲攻撃を粉砕し、アジア各地の人民と連帯し、反帝国際共同闘争を断固として前進させていこうではないか。 ◆2章―1節―2項 二〇二一年政治闘争 二〇二一年、次の政治攻防を労働者人民解放の階級闘争として闘っていくことである。 第一には、菅政権の改憲―戦争国家化と対決する実践として反基地闘争を推進することである。それこそが「自由で開かれたインド太平洋」を掲げた菅の外交戦略・軍事戦略を打ち破る闘いである。 辺野古新基地建設阻止―普天間基地撤去を現地―「本土」を貫いて粘り強く闘い、勝利を切り拓いていくことである。 大浦湾の軟弱地盤の改良工事は不可能である。活断層も存在する。辺野古の豊かな自然環境は保全されなくてはならない。コロナ感染を拡大した米軍や「本土」政府による沖縄への杜撰な対応は差別支配そのものである。沖縄人民の自己決定権獲得や再びの沖縄戦を許さない「命どぅ宝」、基地撤去―日米安保破棄などの闘いは歴史的な内実を蓄積している。これらは辺野古新基地建設阻止闘争の前進を根拠づけ、かつ普天間基地即時撤去の重大さを示してあまりある。 「本土」労働者人民の辺野古新基地建設阻止・普天間基地撤去を闘う行動の強化こそ、決定的だ。コロナ危機の中でこそ、現地の闘いと強く固く連携する「本土」の闘いを集中していくことが問われている。辺野古埋め立ての既成事実化攻撃を粉砕し、日米帝の沖縄差別軍事支配を絶対に打破していく決意を不断に強めていかなくてはならない。 加えて自衛隊の与那国島・宮古島・石垣島・沖縄島・奄美大島など琉球弧への配備増強阻止を闘い抜こう。 辺野古新基地建設阻止、沖縄解放闘争を全力で取り組もう。同時に、岩国など各地の反戦反基地、反核、反安保の闘いと結合し、日帝―菅政権の沖縄差別ならびに日米安保強化と改憲―戦争国家化を粉砕していくことである。米艦載機などを移駐し騒音や米軍駐留支配が強まった岩国航空基地に対する住民の闘い、イージス・アショア配備撤回の山口・秋田の闘いの勝利的地平を各地に波及させていかなくてはならない。 京丹後米軍Xバンドレーダー基地撤去闘争、首都圏の横田・神奈川・木更津などの反オスプレイ・反基地の闘い、そして自衛隊増強と新たなイージス艦建造・巡航ミサイル搭載車両導入など敵基地攻撃能力=先制攻撃態勢を阻止していこう。日米安保粉砕は、韓国、フィリピンなどアジア人民との国際連帯においても第一級の課題であり、アジア米軍総撤収は戦略的に極めて重要なのである。 第二に、三里塚闘争においては、成田空港会社の農地強奪攻撃を阻止し、市東さんの農地と営農を守りぬくことである。 昨年末一二月一七日の東京高裁の反動判決に対して、市東さんと弁護団は即日上告すると同時に、裁判中の執行停止を申し立てた。千葉地裁の暫定決定によって、一旦の執行停止にはなっている。市東さん自身と弁護団が法廷で明らかにしてきたように、農地を耕作し続ける市東さんの権利、正義は明らかである。市東さんは天神峰で農業を続けていく決意を鮮明にしている。空港会社が目論む強制執行を絶対に許してはならない。 昨年の新型コロナ感染の全世界規模での拡大によって、航空需要は劇的に落ち込んだ。全日空も日本航空も最大の赤字となって、経営そのものが危ぶまれている事態だ。成田空港会社は昨年四月から七月にはB滑走路を閉鎖せざるを得なくなった。第3滑走路建設どころではなく、既存の滑走路も不要な経営状況に陥っているのだ。空港会社は国策会社ゆえに国土交通省からの「資本増強」を受けて、第3滑走路建設に着手しようとしている。コロナ禍で労働者人民の命が奪われ生活が破壊されている時代に、こんな空港建設が許されてはならない。周辺地域農民、住民との結びつきを強め、空港会社を追い詰めていこう。 市東さんの農地強奪を阻止し、空港機能強化策を打ち破っていくべく現地攻防を闘い抜こうではないか。われわれは三里塚現闘、行動隊を軸に反対同盟を支えぬき、二〇二一年の三里塚現地攻防を断固闘い抜く。 第三には、核兵器廃絶や原発の再稼働・新増設の阻止を担い、反核・反原発を闘うことである。アジア太平洋の植民地争奪を巡る日米帝国主義の侵略戦争が原因となり、米帝の広島、長崎への原爆投下に到った。以降、被爆者と被爆二世・三世を先頭に核兵器廃絶・反戦平和の闘いが繰り拡げられてきた。核と人類は共存できない。その反戦反核の希求は、一〇年前の福島第一原発のメルトダウン事故から多くの被曝住民・被曝労働者をうみ出したことを痛苦に受けとめ、反原発の闘いと結合している。 日帝は一連の原発再稼働攻撃、要するに核武装準備に邁進し、日米軍事一体化の下で国連の核兵器禁止条約批准に敵対している。核兵器廃絶、反原発への人民の要求は圧倒的である。先日、大阪地裁は大飯原発設置許可取り消し判決を出した。核兵器廃絶禁止条約も五〇カ国以上の批准で成立した。 被爆者・被爆二世・三世の解放運動や被曝者・被曝労働者の命と健康・生活と生存権の闘い(あらかぶ裁判など)、それらの支援や日韓・日朝連帯など国際連帯も進めよう。高浜、美浜、東海第二などの老朽原発をはじめ各地の原発再稼働阻止、上関原発新設絶対反対、核兵器廃絶・全原発廃炉を闘っていこう。 第四には、関生労組弾圧阻止の支援を強め、この時代を画する反弾圧闘争に勝利することである。関生労組は産別労働運動を推進し、辺野古新基地建設阻止の沖縄解放闘争、日韓連帯など労働者国際連帯を担い、戦闘的労働運動として階級闘争を牽引してきた。だからこそ、日帝国家権力は、ファシスト差別排外主義勢力も動員し、正当な労組活動に対して威力業務妨害や恐喝、詐欺をデッチ上げて、関生労組の組織破壊の攻撃をしている。一審裁判では、憲法の労働三権を踏みにじり、関生メンバーへの不当な実刑判決が出ている。全力で反撃し、左派労働運動とともに全人民の反弾圧課題として闘い、絶対に勝利していかなくてはならない。 第五には、元韓国徴用工や、元日本軍性奴隷制度被害者をはじめとする日帝の朝鮮・アジア侵略植民地支配における全ての被害者(遺族も含む)に対して、日本政府・企業からの謝罪と戦後補償を実施させる闘いである。 安倍前政権も菅政権も、戦後補償問題は六五年日韓基本条約・請求権協定で解決済みだという到底認められない犯罪的対応をしている。日帝植民地支配の被害者に敵対するにとどまらず、反韓国の差別排外主義を煽動した。日韓条約・請求権協定は、日本政府からの僅かな有償無償の五億ドルを韓国軍事独裁政権に提供し、日系企業の儲けと対韓経済侵出となり、南北分断を固定化するものだった。 元徴用工の日本政府・企業への個人請求権を承認した韓国大法院決定はまったく正当である。元日本軍性奴隷制度被害者とその支援者は、日本政府の謝罪と戦後補償に敵対する「日韓合意」の破棄を訴えてきた。差別排外主義と闘い、アジアの被害者の戦後補償要求に正面から応え、日本政府・企業の謝罪と賠償を実施させていかなくてはならない。 第六には、本年の総選挙において、菅義偉・自公政権をひきずりおろすことである。われわれは、国政選挙を階級闘争に利用する。菅自民党のブルジョア右翼反動政権を打倒する労働者階級人民の階級形成の一環として、位置づける。したがって反改憲・反戦反核、沖縄解放や左派労働運動、被差別解放戦線の前進という観点から、大衆運動の利害に合致した候補を支持する。 二〇二一年、これらの政治闘争を総力で進め、日帝―菅右翼反動政権の打倒をかちとっていこうではないか。 ▼2章―2節 新たな階級闘争構造=闘争拠点を建設 階級闘争構造建設は、火急的重大性がある。コロナ禍のなかで、雇用と生活の危機や差別分断に叩き込まれる労働者人民の深部に分け入って、大衆的で社会的連帯と階級的団結を工夫し、創造し続けていこうではないか。厳しく困難ではあるが、これを実現しなければ、労働者人民解放の階級闘争は発展しないことを肝に銘じなければならない。諸共闘勢力の現場統括環を編成し、この課題を闘いとっていこう。 ◆2章―2節―1項 階級的労働運動 左派労働運動は、21春闘を次の内容で闘おうとしている。「八時間働けば、生活できる賃金、暮らせる社会を」「差別を根絶へ! 全労働者に同一労働同一賃金を」「コロナを口実にした解雇、賃下げを許すな」「全ての労働者に仕事を保障せよ、生活できる失業給付と給付期間延長を」「どこでも誰でも一五〇〇円、月額二五万円以上の賃金保障を」、さらに外国人労働者・移住労働者の労働基本権、基本的人権を闘いとること。 リモートワークでの労働時間厳守・諸費用の精算を実施させること。正規―非正規、官―民の労働者、外国人労働者の連帯と共闘を各地で進めること。医療、介護、水、清掃、ライフラインや日常生活に不可欠な食料、流通などに従事する多くの低賃金・不安定雇用、非正規労働者の権利と労働条件改善を求め、闘うこと。コロナ禍で鮮明となったキーワーカー(エッセンシャルワーカー)、公務公共サービスに関わる労働者の処遇改善の課題を掲げて、闘おう。 労働法制改悪に反対し、裁量労働制の拡大阻止、解雇規制の緩和やその金銭解決に反対し、労働者の非正規化の拡大、偽装請負や個人事業主化を許さず、労働運動の発展をかちとろう。 非正規―正規、若者、女性、高齢者、外国人など、労働者下層の団結=労働組合運動を系統的・全国的に組織化していくことである。 反戦反差別、反原発、新自由主義反対、沖縄や三里塚などを闘い、反資本主義・反帝国際連帯の基本方向にむけて前進する階級的労働運動と労組活動家を意欲的に建設していくことである。とくに青年労働運動とその活動家の建設は核心的課題である。そのために全国的な左派の労組活動家ネットワークをつくりだし、これを媒介するLANN(左派労組活動家ネットワークの冊子)を拡大強化するのだ。関生労組弾圧阻止の闘いを全力で支援していかなくてはならない。韓国サンケン労組の争議支援を闘おう。左派労働運動は、菅政権打倒の全人民的政治闘争の一翼を担うのである。 ◆2章―2節―2項 青年学生運動 学生においては、新自由主義の自己責任や閉塞感が集中し、コロナ禍でアルバイト・内定などの取り消し、高額な学費と貧困化がさらに進んでいる状況がある。青年にあっても非正規、劣悪な労働環境、雇用破壊が押し寄せている。孤立化が深まる中、青年学生への生活補償、学費減免など経済支援を獲得していくことは重大である。 AWC運動と結合し、青年学生の闘いを促進していこう。青年の左派労働運動への組織化を推進していこう。青年学生の怒りを組織し、沖縄解放闘争、反戦反基地、三里塚闘争など、全人民的政治闘争による菅政権打倒への決起をつくりだそう。被差別解放戦線と意識的な結合をすすめ、とくに在日・滞日外国人と連帯し、国際連帯を進める青年学生運動を創出しよう。また青年学生の階級形成、資本主義批判・帝国主義批判―プロレタリア社会主義革命の思想的確信を強め、革命的潮流建設をすすめよう。 ◆2章―2節―3項 被差別解放戦線 この間の基軸的実践の地平を確認し、二〇二一年の具体的な活動方針の軸を提起する。 ◎2章―2節―3項―① 被爆者解放 米、ロ、中などで新たな核軍拡が進んでいる。被爆者や被爆二世・三世は、核兵器の被害の甚大さと非人道性を痛苦に知っている。だからこそ帝国主義戦争による人民虐殺を告発し、被爆者・被爆二世・三世の自己解放として現代帝国主義打倒を闘うのである。8・6広島のドーム前で青空式典を闘い、日韓同時行動で担ってきた。まさに反戦反核、反原発、反差別の闘う内実を蓄積し、訴えてきた。被爆者が高齢化する中、被爆二世には戦争や原爆の被害と加害を語り継ぐ運動を引き継ぐことが求められている。この間、被爆二世の援護を求める被爆二世集団訴訟が闘われている。きわめて重要な闘いであり、広範な支持をつくり出していかなくてはならない。 原発再稼働反対、上関原発建設計画策動を絶対に許さない。原発被曝労働者の闘いに連帯し、あらかぶ裁判を支援していこう。環境破壊阻止では、脱原発を鮮明にして闘おう。 被爆者解放運動は、アジア侵略の加害者として、日帝と天皇の戦争責任の追及を明確にすることが問われている。被爆者の生き様を間近に見て育ち、親の被爆体験と二世としての生き様を、被爆二世は自らの問題として捉え返している。この被爆者・被爆二世・三世と連帯して闘おう。 ◎2章―2節―3項―② 障害者解放 天皇「代替わり」を通じて、天皇制・天皇制イデオロギー攻撃が労働者人民を戦争と差別排外主義に激しく動員することが狙われてきた。戦争で多くの障害者・精神障害者が虐殺された。「戦争の役に立たない非国民」などと言われてきた。障害者差別抹殺攻撃が繰り拡げられた。障害者に断種・中絶を強制した。被害者に一時金を支給したが、国の責任は認めていない。 精神病院でのコロナ感染が現実化すると、一挙に医療崩壊となる。院内感染を起こしやすい脆弱な病院が多い。警察権力による精神障害者や伝染病感染者への治安管理が差別的になされている。コロナ禍の中で障害者・精神障害者が直面している問題をおさえ、障害者解放運動をすすめよう。 ◎2章―2節―3項―③ 沖縄解放 沖縄―「本土」を貫いて辺野古新基地建設阻止を全力で闘い、同時に、普天間基地撤去、自衛隊配備強化阻止を闘い、沖縄解放闘争の創造的前進をかちとろう。辺野古新基地建設はそもそも不可能だが、当初三五〇〇億円の二・五倍の九三〇〇億円に、工期を五年から九年三カ月に、費用と工期を変更した。しかし、沖縄「県」は建設費二兆五〇〇〇億円で一三年かかると試算し、普天間基地の永続的固定化が企まれていると弾劾している。 防衛省の設計変更申請を粉砕する意見書は、沖縄―「本土」から一万八〇〇〇を超えて集められた。この闘いは、日米帝の沖縄差別軍事支配を打破し、沖縄人民の自己決定権をかちとり、沖縄解放―安保粉砕―日帝打倒・米帝放逐の綱領的闘いの決定的な水路としてある。コロナ禍で現地阻止行動には密回避や「本土」からの派遣に制約があるが、意識的な連帯戦を断固として貫き、辺野古新基地建設阻止に勝利して行かなくてはならない。 「反ヤマト」、「命どぅ宝」、「沖縄人の尊厳と誇り」として広範に形成されている沖縄人意識を沖縄人民の自己解放闘争の根底にすえ、沖縄―「本土」労働者人民の革命的団結を創造していくことは勝利のカギとなる。沖縄人共産主義者とその闘いの歴史的な建設を進めていかねばならない。辺野古の攻防を二〇二一年階級闘争の根幹の一つとし、全力で推進していこう。 ◎2章―2節―3項―④ 部落解放 部落差別の厳しさ激しさが社会的にもネット上でも進んでいる。差別糾弾権を堅持し、部落解放運動の前進や、地域共闘、反差別共同闘争が展開されていかなくてはならない。狭山差別裁判を糾弾し、無実の石川一雄さん(八二歳)の第三次再審闘争は、万年筆デッチ上げを証明する下山第二鑑定や筆跡に関する福江鑑定などの新証拠も提出され、新たな大野裁判長となって、大きな山場に突入した。 各地で狭山闘争に決起して行かねばならない。23狭山デーの闘いをはじめ、狭山闘争の大衆的な宣伝・学習を推進し、全国的な拡大強化を実現していこう。差別の激化や融和主義を許さず、部落解放―日帝打倒の綱領的闘いと繋がる部落解放運動の発展をかちとっていこう。 ◎2章―2節―3項―⑤ 女性解放 女性労働者、全女性の解放にむけた闘いが求められている。格差拡大と貧困化、差別抑圧が女性を苦しめている。コロナ禍の中で、多くの非正規女性労働者の雇用が奪われ、女性へのセクシャル・ハラスメント、マタニティ・ハラスメント、パワー・ハラスメント、DVも強まっている。 女性差別との闘い抜きに未来はない。女性が女性として生きる権利を主張し、女性差別を許さない闘いを創出しなければならない。元日本軍性奴隷制度被害者への支援、戦後補償実現を闘おう。女性労働者の決起・団結・均等待遇など労働条件改善を支える階級的労働運動を進めよう。 ◎2章―2節―3項―⑥ 入管法―入管体制解体の闘い 全ての在日・滞日外国人や外国人労働者が日本社会で暮らし労働し政治的社会的に活動するなどの基本的権利は、入管法・入管体制の下で差別抑圧されている。絶えず監視され、強制収容と排除の対象とされている。外国人労働者は、日本社会の底辺を支えながら、低賃金・長時間労働・無権利で劣悪な環境など、奴隷労働を強いられている。在日・滞日外国人、外国人労働者の生活や生存・労働の諸権利や自由・解放の闘いを断固として支援していこう。差別抑圧と強制収容・排除の入管法―入管体制の解体を闘っていこう。 ◆2章―2節―4項 反帝国際連帯運動 反帝国際連帯として、AWC運動の前進を支えよう。AWC日本連絡会議は、全国一般全国協の傘下労組や関生労組など左派労働運動の参加や、各地の市民運動や青年学生、沖縄解放・被爆者解放・障害者解放など被差別解放戦線、民主人士などで構成されている。国際的には、AWC韓国委員会、フィリピン・バヤン、台湾労働人権協会で構成され、インドネシア人民闘争戦線や米国ANSWER連合がオブザーバー参加している。一九九二年、PKO自衛隊派兵の攻撃と対決し、日米軍事同盟と自衛隊の海外派兵に反対するアジア共同行動としてスタートした。一九九五年、日米帝国主義のアジア侵略支配に反対する国際ネットワークへ発展した。反戦反基地、反核、新自由主義・貧困化への反対闘争を国際共同闘争で取り組み、韓国民衆、フィリピン人民、台湾労働者人民との相互交流や実際の連帯活動を繰り拡げてきた。 日帝の改憲―戦争国家化の攻撃のなかで、差別排外主義・民族排外主義の激しい攻撃に対して、これを粉砕する実際のアジア労働者人民連帯と国際共同行動は重要な闘いとなる。沖縄解放闘争やアジア米軍総撤収の国際共同行動は、各地の反戦反基地闘争と結合し、その内実と団結を豊かにし、闘いの発展的地平をかち取っている。例年、六月アジア共同行動、反戦夏季合宿、秋季の岩国現地反基地行動を大衆的に成功させている。FTA、APEC、TPPなど新自由主義の経済圏攻撃は、労働権・生活権・環境・命と健康・食糧自給などの破壊や労農人民の貧困化をもたらている。APECなどに反対するマニラ、釜山、横浜など開催地の現地実力抗議を戦闘的に大衆的に取り組み、新自由主義粉砕・反帝国際共同闘争を展開してきた。排外主義と帝国主義に対して正面から闘う国際的団結を形成し、アジア階級闘争を牽引している。とくに日帝のアジア人民虐殺の侵略戦争を繰り返さないために、アジア人民と連帯し憲法九条改悪阻止を闘ってきた。二〇二一年のAWC運動を断固支え、前進させよう。 ●3章 党建設、党勢拡大を闘おう! 以上の二〇二一年方針を闘う上で、日帝打倒―プロレタリア社会主義革命を闘いとる革命的労働者党の建設を意識的に取り組むことが求められる。労働者人民解放の数々の闘いの前進をかちとるには、その大衆的な闘いを責任をもって牽引し、かつその発展への方針、実践、総括、更なる奮闘を進め、局面の困難さをねばりづよく突破し、階級敵ブルジョアジーやファシスト差別排外主義勢力の攻撃や国家権力の弾圧を跳ね返し、系統的に意識的に解放闘争を推進する活動家・革命家の結集した政治結社=プロレタリア革命党の建設は不可欠である。それは、階級的な怒りや憤激にもとづく労働者人民の自己解放闘争の進捗や経緯から、その運動自身の相互発展を牽引する革命党の集団や規律を歴史的に形成していくのである。 ▼3章―1節 共産同(統一委員会)の路線 われわれ共産主義者同盟は、日本共産党のスターリン主義路線、要するに日帝を免罪する民族民主主義路線や議会主義などを批判し分岐し、国際主義に貫かれた日帝打倒―プロレタリア社会主義革命路線をもって第一次共産同結成と六〇年安保闘争を担った。六〇年代後半の第二次共産同建設と七〇年安保粉砕の実力闘争など、歴史的な闘いと教訓を総括しながら、次の諸点の革命的実践に立脚し、今日の階級闘争の任務を展開している。 ①日帝ブルジョアジーとその反動政権打倒にむけ、全人民的政治闘争を先頭で牽引する、②労働者人民解放にむけ、実力闘争・直接行動の堅持、③差別排外主義を粉砕し、労働者人民解放の実際の国際主義的団結を形成し、新たなインターナショナル建設を担う、④階級的労働運動、被抑圧人民・被差別大衆の解放闘争、青年・学生の闘い、⑤日共・スターリン主義や宗派主義と根本的に分岐し、マルクス・レーニン主義の現代的継承と現代共産主義運動の創造である。 そして先の共産同(統一委)五大会(二〇一八年)の路線として、以下のメイン・スローガンをかかげ、敵・日帝ブルジョアジーとの階級攻防を推進している。「戦争・改憲、天皇制・差別排外主義、新自由主義・貧困化を粉砕しよう」、「左派潮流・反帝国際主義潮流を強化し、日帝ブルジョアジー・安倍(現在、菅)政権打倒―プロレタリア社会主義革命をたたかおう」、「労働者、被抑圧人民、被差別大衆、青年学生の団結と闘いを構築し、あらたな階級闘争構造を建設しよう」、「共産主義理論を学び、宣伝・煽動し、党勢拡大に勝利しよう」である。 同じく五大会では、共産同(統一委)〇四年結成時の綱領におけるプロ独政策を改訂し、革命政権の具体政策を整理して打ち出した。 現在、新自由主義グローバリゼーションの巨大な矛盾と行き詰まりは、貧富格差の途方もない極限化と大多数の貧困化、気候変動の激化、戦争・軍拡と差別の強化など、全人類を破局の道に叩き込むものとなっている。現代資本主義・帝国主義の独占的な金融資本は、新自由主義をテコとして、地球的規模で労働者人民の搾取・収奪・不安定化・失業を構造化してきている。コロナ禍によってそれをいっそう激しいものとなり、労働者人民の命と健康、雇用・生活の破壊が進んでいる。コロナ危機と正面から対決し、独占ブルジョアジーたちの階級支配を許してはならない。 だからこそ、反戦反基地、反差別、反貧困、反資本主義、反帝、国際主義の闘いをその階級的基礎、大衆的基礎から作りあげ、社会的連帯と階級的団結を飛躍的に拡大強化していこうではないか。命運の尽きた現代資本主義体制、すなわち現代帝国主義ブルジョアジー、ファシスト差別排外主義勢力を打倒し、労働者人民解放のプロレタリア社会主義革命―現代共産主義運動をかちとっていこうではないか。 そのために、二〇二一年、次の党建設を労働者人民の深部から共に推進していこうではないか。さらには、労働者人民の階級闘争を首尾一貫して進めるために、大いなる勇断と飛躍をもって、わが同盟に結集することを訴えたい。 ▼3章―2節 『戦旗』の強化 第一には、わが同盟の組織とともに、全国政治新聞『戦旗』を拡大し強化し、労働者人民解放の階級闘争の反転攻勢を切り拓いていくことである。 菅政権打倒の全人民政治暴露とその闘い、労働者・被抑圧人民・被差別大衆の解放と連帯・団結の闘い、青年学生の決起、差別排外主義の粉砕、国際情勢分析と国際連帯、政治・経済・軍事・文化・思想など全社会的な諸課題、社会変革の諸潮流の評価、労働者人民解放の思想・理論・革命・実践路線など、系統的に全人民の階級的憤激の深部に届く全国政治新聞をわれわれは追求している。 GAFAやマスコミなど圧倒的な宣伝力を所有する独占ブルジョアジーたちは、彼らの階級支配・差別分断の諸思想を膨大に垂れ流している。これに屈してはならない。革命的左派および労働者人民の解放運動側によって、反戦・反差別・反資本主義・反帝・国際主義、全人民解放にむけた宣伝煽動はとことん拡大強化されなくてはならない。 わが同盟は、同志友人からの投稿や意見・論争なども積極的に取り入れ、『戦旗』を充実させ、全人民の闘う武器として強化し、同志友人と双方向で進める。SNSなども活用する。全国各地の職場・地域において、『戦旗』の購読を拡大し、読書会・学習会を推し進めていこう。 ▼3章―3節 理論活動 第二には、現代共産主義運動を再構築する活動である。わが同盟の改訂綱領(二〇一八年)に対する学習と討議によって、労働者人民解放の階級闘争の歴史的地平と世界観、スターリン主義批判、革命党の組織観、革命の戦術、プロレタリア社会主義革命=プロ独の基本政策、現在からの労働者・被抑圧人民・被差別大衆のそれぞれの解放運動論などを深くとらえ返し、共産主義が労働者人民の現実変革運動であることの基礎的な確信を獲得していくことである。 もちろん、現代の激しい情勢の動きを押さえながら、理論上・実践上の今後の諸課題をおさえていくという、創造的な学習討議もまた重要となる。現代革命の基礎理論学習として、マルクス・エンゲルス・レーニンの業績を現代に継承することも大切である。独占ブルジョアジーやファシストたちは、労働者人民解放の革命思想・革命的実践の理論と行動に心底恐怖し、スターリン主義の歴史的破産を利用し、反共産主義・反革命を吹聴する。そして崩壊の危機にある資本主義体制の延命のために、労働者人民の連帯・団結に反対し、法改悪や襲撃などによって、これを破壊し、自己責任=個人主義的「自由」および差別排外主義の沼地に陥れようと躍起なのである。これを打ち砕き、わが同盟の内外で、積極的に改訂綱領や共産主義理論活動に取り組み、現代資本主義・帝国主義の鉄鎖を打ち壊し、労働者人民解放の運動と団結を強く作っていこう。 ▼3章―4節 左派共闘 第三には、菅政権打倒の全人民的政治闘争を大衆的に牽引する左派共闘を拡大し、左派を社会変革推進の街頭行動の中心勢力として活発化することである。 日帝―菅政権は、改憲・戦争国家化、差別排外主義、資本の救済・淘汰の膨大な財政出動および新自由主義攻撃を押し立て、弱肉強食の階級再編と強権政治の特徴を持つ。その本質は脆弱であり、人民の批判や離反が増大している。それ故に、労働者人民の直接行動・大衆実力行動・街頭行動・国際的団結によって、腐敗・不正・強権の日帝―菅政権打倒を先頭で闘う左派勢力の歴史的役割と登場が求められている。 人民闘争を議会へと収斂し簒奪する議会主義の日共や立民、社民派・リベラル派・小ブルジョア改良派と分岐し、菅政権打倒の街頭行動に職場・地域・学園からの突出した決起をつくり出していかなくてはならない。政権打倒を首尾一貫して闘い抜く左派勢力の勢いある街頭行動をすすめていこう。 同時に、左派勢力は、労働者人民の解放とアジア人民連帯を結合する国際主義で闘い、現代資本主義・帝国主義のグローバルな階級支配と差別排外主義を打ち砕かなければならない。国際的左派潮流の一角として、スターリン主義を批判する世界プロレタリア革命の一翼であるとの自信をもって、自らの歴史的使命を実現していかなくてはならないのである。 左派は、スターリン主義と社民派、リベラル派をラディカルに批判し、現代資本主義・帝国主義の一角である日帝ブルジョアジーを実力で打倒する闘いを牽引しなくてはならない。 ▼3章―5節 反弾圧 第四には、強まる弾圧攻撃を跳ね返し、労働者人民の階級闘争と大衆団体、活動家・革命党の防衛と前進を断固として闘いとっていかなくてはならない。共謀罪型で労働三権を踏みにじる憲法破壊のファシズム弾圧攻撃が、関生労組を襲っている。負けてはならない。全国的な支援を強固に進めていこう。 反体制運動や革命的左派に対する国家権力の監視やスパイ工作も強まっている。民主的諸権利・人権の破壊を断固として許さず、労働者人民解放の階級闘争と革命への情熱と確信を打ち固め、革命的警戒心をもって、活動を展開していくことである。不当な逮捕に対しては、非転向・完全黙秘の獄中闘争の原則を貫くことである。 コロナ禍のなかにあっても、必要な感染対策を行って、各種の活動会議を中断することなく創意工夫して貫徹していくことである。活動会議を後退させず、集団的な意志一致と闘う団結を絶えずかちとっていかなくてはならない。 最後に、二〇二一年の闘いに共に決起し、共産同(統一委)に結集することを訴える。共に、闘おう! |
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