共産主義者同盟(統一委員会)


1563号(2020年2月5日)






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 自衛隊中東派兵強行弾劾

 腐敗極める安倍政権打倒

 辺野古を埋めるな

 米軍基地撤去せよ




 
 米帝による中東侵略反革命戦争攻撃を最大の焦点に、戦争の危機がエスカレートしている。日帝の自衛隊中東派兵は、侵略反革命戦争参戦を狙うものだ。絶対に許してはならない。
 日帝―安倍は一月二〇日通常国会冒頭の施政方針演説で、安全保障政策について今春航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を創設するとぶち上げた。「サイバー、電磁波といった領域における優位性を確保するため、その能力と体制を抜本的に強化する」というものだ。
 さらに安倍は日米安保について「今かつてなく強固なものとなっている」としたうえで「その深い信頼関係の下に、施設整備(=軍事基地強化)等を進める」と明言した。
 反帝・プロレタリア国際主義を貫く反戦・反基地闘争を全国各地で闘おう。アジアをはじめ全世界で巻き起こる労働者階級人民の反戦闘争と連帯し、日帝―安倍政権を打倒しよう。

 ●第1章 トランプ政権の暗殺攻撃弾劾

 年末年始にかけて、米帝―トランプ政権は「イランの攻撃からアメリカ人を守る」と称し、 一方的にイランへの軍事攻撃を起こした。昨年一二月二七・二九の両日にイラク・シリア国内の親イラン組織を空爆し、今年一月三日にはイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を無人機で殺害した。
 世界最強の軍隊を全世界に展開する米軍が、宣戦布告もせずに、他国(イラク)の領土で、対立するイランの司令官を無人機攻撃で暗殺したのだ。米議会や国際法的な手続きをも無視した、米帝による一方的な国家テロだ。
 トランプの卑怯かつ残虐な殺害攻撃に対し、イラン人民・イラク人民の憤怒は頂点に達した。イラン国内でソレイマニ司令官の葬儀に集まった人民は口々に「アメリカに死を!」と叫んだ。イランは一月八日未明、報復攻撃に出た。イラク領内の米軍基地を弾道ミサイルで攻撃した。そればかりではなく、イラクの米大使館や米軍駐留拠点に対して、ロケット弾が連日打ち込まれている。また一月六日にイラクで緊急に開かれた国民議会では、イラク駐留米軍の撤退決議を採択した。
 米軍総力で大規模地域戦争に着手する戦略も準備もないまま、イラン人民を見下して突然軍事攻撃に踏み出したトランプは、イラン・イラクをはじめとする中東諸国人民の憤激に恐怖し、慌てふためいた。「米軍イラク全面撤退」の文書が流出するなど、トランプ政権の混乱が露呈した。イランの報復攻撃から一夜明けた後にトランプ自らが声明を発表した。「米国は軍を使いたくない」という文言でさらなる報復をしない旨を告げ、自らが招いた戦乱の沈静化を図った。
 そもそも、すべての責任は米帝―トランプ政権にある。現在の米国対イランの軍事的緊張は、イラン核合意からのトランプ政権の一方的な離脱、対イラン制裁の強化から引き起こされたものである。さらに昨年、トランプ政権がイラン包囲の「有志連合」形成を他帝に呼びかけ、軍事的緊張を高めてきたのだ。
 米軍は中東から即時撤退せよ!

 ●第2章 自衛隊中東派兵弾劾 安倍政権打倒

 日帝―安倍政権は昨年一二月二七日自衛隊の中東派兵を閣議決定した。その決定に基づき、防衛相・河野は一月一〇日、海上自衛隊に対してP3C哨戒機と護衛艦「たかなみ」の中東海域への派遣命令を出した。
 河野はその直後の記者会見で「中東地域の緊張が高まっているからこそ、必要な情報収集能力を強化していかねばならない」と派兵強行を正当化した。
 一月一一日には海上自衛隊P3C哨戒機が那覇基地からアフリカ東部ジブチの基地へ飛び立った。つづいて二月二日には、護衛艦「たかなみ」が海自横須賀基地から中東海域へ派兵された。
 中東において侵略反革命戦争の危機が日々高まる中、日帝―安倍は自衛隊中東派兵について同意と協力を求めるため、一月一二~一四日、サウジアラビア・アラブ首長国連邦(以下UAE)・オマーンの三カ国を歴訪した。
 最初に安倍が訪れたサウジアラビアは元々米国と親密な関係があり、米帝―トランプ主導の「有志連合センチネル(番人)作戦」に参加している。日帝としてはサウジアラビアとも協力し、自衛隊の現地での「円滑な活動」につなげたいと目論んでいる。サウジアラビア皇太子ムハンマドは安倍との会談で、「安倍首相の見方に完全に合意する」「サウジも取り組みを進める」と述べた。
 続いてUAEではアブダビ首長国の皇太子ムハンマドが安倍との会談に臨んだ。ムハンマドは「沿岸国として、自衛隊派遣への具体的支援を惜しまない」と述べ、海自部隊の活動に協力する考えを示した。
 オマーンでは国王代理アスアドと会談、「日本の取り組みを高く評価し、今後協力していきたい」との言質を取りつけた。
 三カ国の同意と協力に気を良くした安倍は、UAEのフジャイラ港とオマーンのサラーラ港を海上自衛隊の補給拠点=兵站基地とする方向で具体的な調整に入った。日帝としては、UAE・オマーン両国を足場に海自部隊が「安定的に活動」できるようにしたいと目論んでいるのだ。
 昨年六月に米帝が求めた「有志連合」構想・海洋安全保障イニシアチブに参加しないことと引きかえに、日帝―安倍は自衛隊を中東海域に出動させ米側に情報提供することを約束した。このことを受けて、昨年末に自衛隊の中東派兵を閣議決定したのだ。
 外務省幹部が「米軍駐留経費や通商交渉でこれから日米同盟は試練を迎える。米側の顔を立てておく必要がある」と述べているように、日米安保に関するトランプ政権の負担要求に対して、日帝独自の軍事行動としての派兵を米帝と取引するためである。
 しかも「ペルシャ湾を活動範囲に含まない」としながら、自衛隊は昨年一〇~一一月にペルシャ湾での米主催の合同軍事演習に参加している。実際には「有志連合」との共同作戦実施を視野に入れ、中東侵略反革命戦争への参戦を目論んでいるのだ。
 絶対に許してはならない。

 ●第3章 「自衛隊」明記改憲許すな、反戦・反基地闘おう

 われわれは一月一一日、「大軍拡と基地強化にNO! アクション2019」と「戦争・治安・改憲NO! 総行動」が主催する「海上自衛隊オマーン湾派兵反対集会&防衛省デモ」に参加。安倍政権―防衛省に対する派兵阻止闘争に立ち上がった。防衛省前では「自衛隊を中東に派兵するな!」と書かれた大横断幕を手に怒りのシュプレヒコールを何度もあげた。
 また一月二〇日の通常国会開会日には全国から結集した五〇〇名以上の労働者人民とともに国会前で自衛隊海外派兵阻止を強く訴えた。
 すべての闘う仲間のみなさん! 日帝―安倍政権が強行する自衛隊派兵―参戦攻撃を絶対に許してはならない。改憲攻撃と一体で強行される自衛隊海外派兵を断固阻止していこう。反帝・プロレタリア国際主義を貫く反戦・反基地闘争を闘おう。



 

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