共産主義者同盟(統一委員会)


1546号(2019年4月20日)






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   「天皇代替わり祝賀」強制粉砕!

    4・28反天皇制集会に総結集を

    5・1メーデーを全国各地で闘おう


 
 

 二月二四日に行われた県民投票で、沖縄は辺野古新基地建設反対の意思を鮮明に示した。しかし安倍政権は、これを無視し、三月二五日から新たな工区への土砂投入を開始した。絶対に許せない。辺野古新基地建設阻止―日米安保粉砕! 安倍政権打倒の闘いに立ち上がろう!
 アキヒト退位・ナルヒト即位の「天皇代替わり」祝賀の強制、天皇制・天皇制イデオロギー攻撃に対して、左派は団結し、反天皇闘争に全力で立ち上がろう。5・1メーデーを断固として闘い抜こう。

  ●第1章 「天皇退位―即位」国家式典反対

  ▼1章―1節 「天皇代替わり祝賀」強制反対


 四月三〇日アキヒト退位・五月一日ナルヒト即位を前に、四月一日に新元号が発表されたが、この際、マスコミを通じた大騒ぎが展開された。こうした「代替わり」に伴う天皇制賛美の攻撃が、即位後も、一〇月二二日には即位の礼とパレード、一一月一四・一五日には大嘗祭というように続いていく。安倍政権下で進められるこうした一連の行事は、安倍政権による「国民統合」にほかならず、改憲・戦争国家化、天皇制・天皇制イデオロギー攻撃にほかならない。天皇制祝賀の強制を打ち破って闘おう!
 アジア・太平洋戦争で、二〇〇〇万人ともいわれる人々を虐殺した日本軍の最高責任者は天皇ヒロヒトであった。アキヒトの「慰霊の旅」といわれるものも、戦犯ヒロヒトの戦争責任を清算しようとするものに過ぎない。日本軍性奴隷制度問題・徴用工問題に見られるように、戦争責任問題は解決していない。また天皇制は、身分差別・障害者差別・女性差別など差別の元凶に他ならない。侵略と差別の元凶―天皇制の廃絶を闘い抜こう!

  ▼1章―2節 反天皇制・反戦・改憲阻止街頭政治行動に立とう

 安倍政権は、「天皇代替わり」を通じて、天皇制・天皇制イデオロギー攻撃を強め、改憲―天皇元首化の突破口にしようとしている。われわれは、この攻撃に対して、広範な左派の共同のもと、反天皇・反戦・反改憲を闘い抜いていこう。
 既成野党は天皇制に屈服してしまっている。またリベラルと呼ばれた人たちの中からもアキヒトやナルヒトの発言に反安倍的なものを見出そうとし、天皇制との闘争を放棄、屈服してしまっている。そうした中でも、われわれは「天皇代替わり」の様々な儀式に対して、反対の声を地域・職場・学園などで高くあげ、街頭政治闘争を闘っていこう。

  ▼1章―3節 反天皇闘争に全国で決起を

 4・28反天皇制・反戦・改憲阻止行動に総結集しよう。われわれは、天皇即位・退位式典粉砕をかかげて断固闘い抜く。ともに反天皇闘争を闘い抜こう。
 首都圏では、「終わりにしよう天皇制!『代替わり』に反対するネットワーク」(おわてんねっと)が、四月二七日から五月一日を反天皇ウィークとして、連日の取り組みを呼びかけている。また関西においても、四月二七日、「天皇代替わりに異議あり! 関西集会」をはじめ様々な集会・デモが開催される。こうした各地の「天皇代替わり祝賀」強制反対を断固として闘い抜こう!

  ▼1章―4節 労働者の権利を貫き5・1メーデーを闘おう

 五月一日は、世界の労働者がメーデーを闘う日だ。一八八六年、アメリカのシカゴで八時間労働制を求めてストライキが行われた。アメリカの労働者は、このストライキに対する弾圧に屈することなく、一八九〇年五月一日にゼネラルストライキを行うことを決め、一八八九年の第二インターナショナル結成大会の際に労働者の国際的な連帯行動を要請した。それを受けて一八九〇年、最初のメーデーが国際的に闘われた。
 五月一日、メーデーが世界各地・日本各地で闘われる。東京でも全労協をはじめとした闘う労働者は、例年通り日比谷野外音楽堂でのメーデーを準備している。「天皇代替わり」攻撃に屈することなく、闘う各地のメーデーに参加しよう。

  ●第2章 辺野古新基地建設阻止―土砂投入をやめろ

  ▼2章―1節 3・25新たな区域への土砂投入弾劾


 玉城知事の要請を一切無視して、安倍政権は無謀な工事を強行★
 二月二四日に行われた米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古沿岸部埋め立ての賛否を問う県民投票は、埋め立て「反対」の得票が有効投票総数の72%の四三万票に達した。この結果を受けて、玉城デニー知事は三月一日、そして県民大会後の三月一九日と二度にわたって安倍首相と会談し、辺野古移設工事の中止を強く求めた。
 大浦湾の軟弱地盤の地盤改良問題で、基地建設のメドが全くたっていないにもかかわらず、政府は、沖縄の民意を無視し、三月二五日から新たな工区への土砂投入を開始した。絶対に許せない。

  ▼2章―2節 沖縄―「本土」貫き連続する闘い

 三月一六日、沖縄では「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が主催する「土砂投入を許さない! ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める3・16県民大会」が、那覇新都心公園で開催された。県民投票で示された辺野古埋め立て反対の結果の尊重を求めて、約一万人が参加した。玉城デニー知事は、「県民投票の民意を何よりも尊重し、日米両政府が辺野古新基地建設を断念するまで揺らぐことなく闘い続ける」とのメッセージを寄せた。大会決議では、辺野古への土砂埋め立て工事を強行する政府に抗議し、「民主国家として恥ずべき行為で、断じて許すことはできない」と批判し、「政府が負担軽減を言うならオスプレイの配備を撤回し、世界一危険な普天間飛行場は即時閉鎖・返還すべきだ」と強く求めた。また大会では参加者全員で「土砂投入をやめろ」「民意は示された」のメッセージボードが掲げられた。
 三月二五日、新たな土砂投入に反対し、米軍キャンプ・シュワブのゲート前には約五〇〇人が結集し、「工事を止めろ」「民意を無視するな」と怒りの声を上げた。午後には、土砂投入を許さない海上大行動浜集会(ヘリ基地反対協議会主催)が開催され、七〇〇人が結集し、海上でもカヌーや抗議船に乗った人々が「海を汚すな」「海を殺すな」と訴え、抵抗を続けた。
 首都圏では、三月一六日、沖縄県民大会との同時行動として「首相官邸前アクション 今こそ日本の民意を示すとき 沖縄県民投票の黙殺を許さない! 辺野古新基地建設反対!」に、二五〇〇人が結集し、官邸前を埋め尽くした。県民大会での知事メッセージが音声中継されるなど、沖縄―首相官邸前を貫いた闘いが取り組まれた。三月二二日~二五日は、「辺野古の海を土砂で埋めるな! 首都圏連絡会」などが呼びかける「沖縄の声を聞け 止めろ! 新たな土砂投入 連続行動」が取り組まれた。
 三月二二日には埋め立て工事の元請けである大林組前行動が、三月二三日には駅頭一斉情宣が首都圏約三〇カ所の駅頭で取り組まれた。三月二四日の首都圏大集会には、約四五〇人が結集し、池袋デモが行われた。三月二五日の首相官邸前座り込みは、朝八時から夕方五時まで行われ、集約集会には約二〇〇人が参加した。夕方には、「戦争させない・九条壊すな! 総がかり行動実行委員会」と「止めよう! 辺野古埋立て」国会包囲実行委員会の共催で集会が日本教育会館で開催された。
 同時刻、「戦争・治安・改憲NO! 総行動」は、「3・25霞が関デモ」に取り組んだ。辺野古への土砂投入を弾劾すると共に、右翼の妨害をはねのけて、皇居前では「天皇代替わり行事を許さない! 天皇制はいらない! 天皇賛美反対!」などのシュプレヒコールを叩きつけたデモが貫徹された。

  ▼2章―3節 安倍は辺野古を断念せよ

 大浦湾一帯には軟弱地盤が存在する。水深九〇メートルでの大規模な地盤改良工事は世界的にも例がない。日本でも実績は水深六五メートル、海外でも水深七〇メートルだ。基地建設は不可能だ。にもかかわらず政府は、工事は可能だと強弁しているが、工期や事業費さえきちんと説明できないでいる。このような工事に税金の投入が許されていいはずがない。
 また、軟弱地盤改良工事は設計変更の承認を沖縄「県」から得なければならないが、「県」は県民投票の結果を受け、認めるはずもない。大浦湾側の埋め立てに着手できる見通しは全く立っていないのだ。安倍政権は、新基地建設を断念すべきなのだ。

  ▼2章―4節 5月沖縄解放闘争を闘おう

 今年の五月一五日で沖縄は、一九七二年の「施政権返還」から四七年を迎えるが、沖縄差別軍事支配の構造は変わっていない。
 われわれは、真に沖縄人民解放をかけたプロレタリア革命の重要な環としての日帝打倒―沖縄解放闘争を闘おう。その最重要闘争が辺野古新基地阻止の闘いなのであり、沖縄―「本土」を貫いて辺野古新基地建設阻止―安倍政権打倒を闘い抜こう。


 

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