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9・3 福岡県柳川市 佐賀空港オスプレイ配備反対集会に参加して |
2017年10月 |
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九月三日、福岡県柳川市で、「恵みの海、豊かな大地を守ろう! 県南集会」が開かれたので、参加してきました。 佐賀県営の佐賀空港に、陸上自衛隊の輸送機MV―22オスプレイの配備計画が持ち上がったのは二〇一四年七月です。計画は、陸自のオスプレイ十七機の他に、県内の目達原(めたばる)駐屯地の戦闘ヘリ、AH―64など五十機も佐賀空港に移すというものです。また、沖縄の海兵隊のオスプレイの訓練も佐賀で、という「要請」がなされました。強い反対で当時の防衛相中谷が、いったん撤回したことになってはいますが、その後も安倍が国会で言及するなどしており、地元の警戒感は全く消えていません。 そもそも日常的に想定される訓練飛行のコース下には、佐賀県内の市町村だけでなく、柳川市、大牟田市、みやま市など、福岡県南地域の市町村が含まれています。にもかかわらず、配備の是非の論議や国からの説明は、佐賀県内に終始しています。墜落の危険や騒音被害に現実に晒されるのはわれわれではないか、という強い非難や懸念の声が、福岡県側から上がるのも無理からぬ話です。 集会は、まさにオスプレイの飛行コースの真下に当たる地域の公民館で行われました。西鉄柳川駅からの送迎車中でドライバー氏が、「静かな観光地が売りの柳川なのに、オスプレイに飛ばれては困る」と話していました。 到着した会場はすでに人でいっぱいでした。準備されていたスリッパが尽きた上、机のある席が早々に埋まり、後から出して来た椅子で会場中を埋め尽くす形で、参加者が座りました。 基調報告は「佐賀空港への自衛隊オスプレイ等配備反対地域住民の会」代表の古賀さん。有明海のノリ漁師だそうです。「五十年以上、家族ぐるみでノリ農家をやって来て、うちの漁協でも後継者がいっぱい育っている。その若い者たちを国からの圧力で見殺しには出来ない。商工会からも、激励してもらっている。いやがらせなどはない。町(旧川副町)を挙げて反対の声を上げて行きたいと思っている」と話されました。 そもそも佐賀県は一九九八年の空港開港当時、周辺の漁協との間で「自衛隊との共用はしない」という「公害防止協定」を締結しています。それを今になって反故にして、「恵みの海」にオスプレイを強制しようとする国と県への怒りが、集会内で強く表明されました。また柳川市と大牟田市の団体からも、日常活動の報告が行われました。大都市ではなくても、地元に根づいた反戦の取り組みはなるほどあるものなのだと、改めて思わされました。 佐賀県議会と知事は「受け入れ」を表明しましたが、「公害防止協定」を盾にした漁協の反対姿勢は変わらず、それ以外にも佐賀でも福岡県側でも、反対の声は上がっています。これからも出来うる限り、現地にかけつけてたたかいに合流しようと、強く思いました。 |
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