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東京 6・15 墨田で狭山集会 みんなで再審の扉を開けよう |
2012年6月 |
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東京・労働者 六月十五日、墨田区社会福祉会館にて、「狭山事件の再審を求める墨田集会」が約九十名の結集で行われました。 足利事件、布川事件、そして最近では東電女性社員殺人事件と再審の扉が次々開く中、狭山の闘いは五十年にも及び、石川一雄さんは七十三歳になってしまいました。石川さん夫妻には毎年墨田に来て頂いて、「百歳まででも闘う!」との決意に私たちも力を頂いて来ました。しかし、これ以上石川さんを「見えない手錠」に繋いでおくことは許されない!、今年こそ事実調べ・再審の扉をこじ開けるべく、私たち皆が決意新たに闘わなければならない!、との思いを込めたのが「みんなで動かすぞ!狭山」の集会タイトルでした。 まず最初に、来年夏公開予定の映画「みえない手錠をはずすまで」の予告編DVDが上映されました。石川さんが、早智子さんの故郷である徳島の川で子どもに戻ったように遊ぶ姿や、闘いを通してかけがえのない友となった櫻井さん、杉山さん(布川事件)との交流シーンには、会場全体から暖かい笑みがこぼれました。一方、石川さんが未だに御両親のお墓に参っていない―早智子さんからは「行ったほうが良いと思うよ」と言われながらも、見えない手錠をはずし勝利した報告をするときまでは墓前に立たないとの頑なな決意―なども垣間見られました。短い予告編でも、観た人が狭山の闘いと石川さんに強く惹きつけられる内容でしたから、来年公開の映画本編がとても楽しみです。 続いて今年も来て頂いた石川一雄さん、早智子さんからのアピールを頂きました。石川さんは「仮出獄から十八年。毎年墨田に来させてもらっているが、来年こそは『狭山集会』を開かなくていいようにしたい。次会うときは勝利の集会にしたい」と述べられ「泥沼から抜け出し今や検察と 一進一退攻防の中」との句を贈って下さいました。早智子さんは、「狭山と同じ小川裁判長が担当する東電OL殺人事件の推移を見守ってきた。今日はちょうどマイナリさんが帰国の途につくと聞いてテレビでニュースを待っていたら、オウムの高橋逮捕のニュースに全部持っていかれてしまった。権力の恣意的なものを感じる」「(DVDにあった)徳島の田舎へ行くときだって、旅行許可願いを出さなければいけないなど、石川は今も見えない手錠に繋がれている」と怒りをもって語られました。 講師の河村健夫弁護士(狭山弁護団)からは、近年相次いだ冤罪事件発覚と再審開始の流れから、現在の狭山が置かれている局面をわかりやすく解説して頂きました。中でも「志布志事件」や「凛の会事件」は、警察官はもちろん検察官までもが未だにこんなえげつないことをするんだ、ということを知らしめた。そして「布川事件」からは、証拠開示の重要性を改めて認識させられたとのこと。狭山事件では門野前裁判長が画期的な証拠開示勧告を出したにもかかわらず、検察官が「証拠なんか出さないよ」という意見書を二度にもわたり提出している。ルミノール検査や指紋検査など、殺人事件ではやらないはずがない記録証拠も「不見当」と回答するなど、卑怯極まりない。しかし「不見当」の回答は、当時の捜査のずさんさを突く材料でもある、とのことでした。 集会の最後は、部落解放同盟墨田支部女性部と解放共闘幹事が登壇。「みんなで動かすぞ!狭山」をテーマに思い思いのアピールを行いました。狭山現調に行って来た清掃労組、地域に狭山のビラ千枚を投函して歩いた墨田ネットの方、緊張しながらも楽しく駅頭での狭山情宣・署名活動を取り組んできた女性部の方々など。最後は「集会の成功をバネに、小川裁判長に決断を迫る要請ハガキ行動を皆で取り組もう!。皆で街頭に立ち、訴えよう!」との行動提起で締めくくられました。全国の皆さん、今年こその再審開始、一日も早い勝利を目指して、石川さんと共に闘いましょう! |
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