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 朝鮮学校に教育保障を!12・3全国集会

もう待てない!1400名が結集

2011年12月

   






 去る十二月三日、大田区民会館アプリコ・大ホールにおいて、「朝鮮学校に教育保障を!12・3全国集会」が開催されました。千五百名の会場が埋まるのかと、不安の声も聞かれていたのですが、なんとほぼ満席の千四百名が結集。適用「保留」のまま一年半以上が経ち、ようやく「手続き再開」(菅前首相八月二十九日)の指示が出てからも、いつまでも適用・支給の気配なきまま、またしても年を越そうとしていることに、それだけ多くの人々が憤りを感じていたのです。文科省が右派からの風当たりを避けたいがために、ずるずると審査手続きを引き延ばしてきたことをもって、どれだけ多くの朝鮮学校生徒・保護者や心寄せる全ての人たちを傷つけてきたことでしょう。「もう待てない」の言葉どおり、再び声を高めて決断を迫る集会でした。何より勇気付けられたのは、韓国において朝鮮学校無償化問題への関心が高まり、支援の輪が大きく広がっている報告でした。3・11東日本大震災により被害を受けた朝鮮学校を支援するために、韓国の文化人たちが立ち上げた「モンダン・ヨンピル(短くなった鉛筆)」は、ソウルでチャリティコンサートを開催するなどの取り組みを行なっています。
 代表のクオン・へヒョ氏の感動的なメッセージと歌、バンド「ウリナラ」の染みとおるような歌声には、ついつい目頭が熱くなりました。朝鮮高校の学生代表からは、闘ってきた先輩たちを引き継ぐ思いが一言一言に込められた発言。保護者代表からは、大阪市長に当選した橋下が、「自分の父親のことを『ヤクザ』だなんだと言われキャンペーンされて、子供がどんなに傷ついているか」と言うが、自分は朝鮮学校の子どもたちがどんなに傷ついているか考えたことがあるのか!?と憤る発言。これまで何度も何度も煮え湯を飲まされてきたオモニ、アボジの心の叫びでした。弁護団四人も登壇し、代表してリ・チュニ弁護士から「無償化審査の進行如何では、訴訟に踏み切る。その準備は出来ている」と、力強い決意表明がありました。続いて、全国各地から結集した仲間からの報告と決意が述べられました。福岡、大阪、愛知、神奈川、埼玉、東京。それぞれが無償化引き延ばし問題と、自治体の補助金カットや保留に抗議し、奮闘されています。日朝平和友好議員連絡会の方からは、「次は市・区の助成金が危ない。各地で闘いの準備を」と。最後に、集会決議が読み上げられ、「十二月十三日、文科省・内閣府・院内集会へ!」と行動提起がされました。
 この日、土曜の夜であるにも関わらず、東京・神奈川から多くの朝鮮学校生徒たちの参加がありました。のみならず、会場カンパの袋に小遣いの財布からカンパを入れる生徒達の姿が多く見られました。それだけではありません、在特会ら排外主義者が会場周辺で行なう悪質な妨害行為をくぐっての参加です。「無償化問題」は朝鮮学校生徒たちの問題ではない、日本人の問題であることを、私たちは忘れてはいけません。彼らをこれ以上、矢面に立たせてはいけない、一刻も早い解決に向け、闘う決意を新たにしました。


  

 

 

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