共産主義者同盟(統一委員会)

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  ■読者からの手紙     東京・墨田区在住労働者


  狭山事件の再審を求める6・12墨田集会


  えん罪をなくせ 地域から新たなうねりを



6.12墨田集会
 六月十二日、墨田区社会福祉会館で「狭山事件の再審を求める墨田集会」が百六十名の結集で勝ち取られました。「墨田の地から狭山勝利を!」と毎年重ねられてきた墨田集会。石川一雄さん、早智子さんを迎えること十二回目を数えます。例年、狭山事件を振り返る構成劇を行なうなど、手作りで活気ある集会を重ねてきました。今年も部落解放墨田区民共闘会議の若い仲間が中心となって準備したのは、第一部「石川さん夫妻を囲んでのトーク」、二部「構成劇―よみがえった黒べえ」、三部「交流会」の三部構成による集会です。

 最初に、解放共闘議長から開会のあいさつ。「志布志事件や足利事件など、えん罪事件が次々と明らかになったニュースに驚いている。足利事件は十七年余、しかし狭山事件は四十六年もの長きにわたっている」。五月に開始された裁判員制度にも触れ、「どんな問題をはらんでいるのかしっかりと見据えていこう」と話されました。そして、二十年前に墨田の地域で起きた「吾嬬二中差別事件」に始まった差別を許さない闘いが、中学生から小学生へ、木下川解放子ども会の活動へと受け継がれていき、「よみがえった黒べえ」という差別を跳ね返す力となる構成劇を生みだしたこと、その「黒べえ」が昨年絵本となり、全国の部落や学校へ届けられていることが話されました。今回、狭山集会で「黒べえ」を演じることにより、地域から差別を跳ね返す闘いと狭山事件の再審を求める闘いを一体に、新たなうねり、新たな団結が生まれる一歩になると信じていると訴えられました。

 第一部の「石川一雄さん・早智子さんを囲んでトーク」は、石川さん夫妻をより一層身近な仲間として結びついていきたいという主催者側の思いから、解放同盟墨田支部が進行役となり、インタビュー形式でおこなわれました。昨年十月に石川さん夫妻が国連人権規約委員会に参加するため、ジュネーブへ行ったことからお話を伺いました。国連で石川さんが「I AM INNOCENT(私は無実です)!」と力強く発言されたこと、初めての海外旅行が叶ったことが嬉しくもあり、パスポートが一回限りの限定されたものであったことは悔しくもあったこと。旅のエピソードとして、普段食事を制限している石川さんが、生まれて初めてピザを食べて感動したことを、「おいしかったこと、おいしかったこと!」と満面の笑みで語られました。

 続いて、小学校に行く機会も奪われて字を書けなかった石川さんが、獄中で文字を取りもどすために大変な努力・闘いをされたことについて質問。石川さんは、当時、クビを覚悟で文字を教えてくれた刑務官がいたことについて語られました。その刑務官は、「石川さんは無実だと、自分が証言台に立ってもいい」とさえ言ってくれ、娘さんの結婚式に招待してくれるなど親戚同然の付き合いを続けているとのこと。そして、「墨田の地に何度来たるか皆々の叱咤激励狭山も燃眉」という句を詠まれ、「こういった句が書けるのもその刑務官のおかげ」と話されました。

 「ホッとする時は?」の質問に、二匹の愛犬や、菜園での野菜づくりに癒されていることなど、普段お聞きできない話もされました。始終和やかながら最後には、「狭山再審勝利を勝ち取るまで、皆さんの前に立ち続けるため」と厳しくご自身の体調管理に勤めているという石川さんの強い意志にも触れ、私たちも共に闘う気持ちを新たにしました。

 第二部は、解放子ども会の小・中学生と解放共闘に結集する仲間など、老若男女二十名が登壇。何度も練習を重ねてきた構成劇「よみがえった黒べえ」の公演です。死んだ牛(黒べえ)の全てを生まれ変わらせる皮革産業のすばらしさと、差別の不当さ愚かさを伝えるこの物語を、皆全身で演じました。皮が革へとよみがえるシーンでは、会場から「おぉ!」と拍手がわき、愚かな差別を繰り返すサムライの権の進が腰を抜かすシーンでは、笑い声も。

 そして墨田支部女性部が識字教室で作成した手作りの(I AM INNOCENTの文字が染め抜かれた)Tシャツと、解放子ども会の子ども達が作った皮工芸のメガネケースや檄皮が、石川さん夫妻へのプレゼントとして手渡されました。最後は、部落解放同盟墨田支部支部長からの閉会挨拶。「二十年前、二中事件が起きた。A子がクラスで辛辣なイジメを受け、『ぶらく、ぶらく』とからかわれる。A子は『部落ってどういうことか知ってるの?無実の石川さんを取りもどすために、差別と闘っているのが部落なんだよ』と返したのだ。狭山闘争から学んだ、差別をはねかえす勇気が、この地域の誇りを取りもどす闘いへとつながった。墨田から、狭山勝利を、部落の解放を求めて、共に闘おう!」と力強く締めくくられました。
 

 

 

 

 

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