共産主義者同盟(統一委員会)

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  10・21 横須賀     「ピース・フェスティバル」に参加
  

  船上から米軍基地などを見学



 わたしたちAWC首都圏は、十月二十一日に横須賀で行われた「ピース・フェスティバル」に参加しました。AWC全体としては十月二十八日に岩国国際集会が取り組まれますが、首都圏として「身近な基地の実態をもっと知ろう」という位置付けのもとに、初めて参加させてもらいました。今年のフェスティバルのテーマは「原子力空母と地震」です。

 会場は横須賀中央駅から徒歩十分の距離にある三笠公園です。わたしたちは十時過ぎに会場に到着しました。そこで受付をすませてから、十一時の「ベイクールズ基地ウオッチング」に参加しました。この企画はフェスティバル実行委員会が船をチャーターして、実際に軍港を見学できるというものです。

 この時は米空母「キティーホーク」が九時に出航した直後でした。したがって、見学船が軍港内に入れるかどうかは微妙であり最終的には船長判断という状況でした。当たり前のことですが、あらためて横須賀がアメリカの軍事作戦と直結しているところであるということが実感させられます。

 見学船は三笠公園から猿島のわきを通って米軍基地を左に見ながら進みます。米軍住宅や基地のための埋め立て地を見学し、浦郷弾薬庫などを見ることができます。海上自衛隊の「うらが」が停泊していました。近くには機雷調整場なるものがあります。米巡洋艦が数隻ありました。三年前に隊内でのいじめが原因で自衛官の自殺が起きた「たちかわ」もありました。

 見学船では実行委員会の方が詳しい説明を加えてくれます。現在、「対テロ特別措置法で」展開している「ときわ」は横須賀に配備されている補給艦だそうです。また「輸送艦」という表現は日本だけで、海外では「戦車揚陸艦」と呼ばれるそうです。

 「今日出港した空母『キティーホーク』のかわりに原子力空母『ジョージワシントン』が横須賀にきます。米軍は原潜は一度も事故を起こしたことがないと説明しますが、内部告発で事故の存在が明るみに出たことが数回あります。横須賀で原潜停泊地の海水からコバルトが検出されたこともあります。この間の新潟の地震で原発の安全性が疑問視されています。横須賀が原子力空母の母港にされてしまったら、地震が起きたときにどうなるのか? わたしたちは、『ジョージワシントン』の母港化に反対です」という説明がなされました。確かに横須賀市民にとって、原子力空母の母港化とは原子力発電所が目と鼻の先にくるようなものです。そして一度事故が起きれば、横須賀だけではなく全関東を巻き込む規模の問題に発展することは必至です。

 こうして約一時間弱の軍港見学を終えて、わたしたちはフェスティバル会場での見学を行いました。原子力潜水艦の模型やトマホークの模型があります。また「横須賀反基地運動五十年史」と題してパネルと写真が展示してあります。その他にも沖縄のたたかいの歴史や横須賀基地の立体模型も展示してありました。また会場では子どもも楽しめるようにミニSLなどもありました。労働組合、市民団体などの模擬店がならび、ステージ上ではロック、フォークや沖縄の音楽が奏でられ、リラックスした雰囲気でフェスティバルを満喫し、あらためて原子力空母が横須賀にくることの意味を学ぶことができました。来年八月、原子力空母「ジョージワシントン」が横須賀に配備されようとしています。わたしたちAWC首都圏も横須賀市民とともにできるかぎりの反対の声をあげていきたいと思いました。

                           (首都圏労働者・AWC会員)

 

 

 

 

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