■政治主張
■各地の闘争
■海外情報
■声明・論評
■主要論文
■綱領・規約
■ENGLISH
■リンク
□ホームに戻る
|
■読者手紙
三里塚集会に初めて参加
三里塚をはじめあらゆる運動に連帯していきたい
わたしは三里塚に行ったのは今回が初めてでした。総決起集会の前日から三里塚に入り、フィールドワークをさせてもらいました。
集会の前日だからということもあるのでしょうか、機動隊がいたるところに配置され、これはいつものことなのでしょうが、公安の車には小屋に帰るまでつきまとわれました。
フィールドワークでは、車を降りて案内してもらっている最中は、ひっきりなしに離着陸、往来する飛行機の轟音が絶えず鳴りひびき、会話がたびたび中断してしまいました。市東さんの自宅の隣の畑にある展望台に登ると、B滑走路に着陸した飛行機がわれわれを挑発するかのように何台も何台も次から次とわれわれの目の前を通り過ぎていきました。その騒音はすさまじく、国家が人民の生活を破壊している現実を目の前で見せられて怒りがこみ上げてきました。
岩山記念館の屋上では、鉄塔の真上を次から次へとA滑走路に着陸する飛行機が高度を下げながら、石でも投げたら当たるんじゃないかと思われるような距離を通過していきます。いつ大惨事が起こってもおかしくないような運航がされているのだと感じました。
しかしなんといってもこのフィールドワークの中で最も印象に残ったできごとは、天神峰現闘本部の近くでわれわれの乗った車が機動隊に止められて職務質問を受けたことです。その理由がなんと「明日、反対派の集会があるから」というものだったのです。こんな不当な理由はありません。というより理由にもなんにもなっていない。空港に反対したら治安対象になるのでしょうか。言論、思想、信条の自由が簡単に踏み潰されてしまう。とんでもない人権侵害です。こういう視点で見れば、敗戦後の荒廃の中で、昼は小作をしながら、夜、必死の思いで開墾した土地を、国家権力の身勝手な思惑で警察権力による暴力や札束を使って農民から強奪し、そこに軍事利用を前提とした空港を建てることや、敗戦後の農民のたたかいで勝ち取った農業を奨励することを目的とした農地法で、こともあろうに農民の土地を奪おうとすることなどは決して許してはならない人権無視、生活破壊であり、田中正造の言葉を借りれば、もはや日本は「亡国」です。
翌日の集会では、会場になっていた萩原さんの畑の土があまりにも気持ちよく、集会の間中ずっと裸足になって土を踏みしめていました。しかしこの畑も周囲をフェンスで囲まれて風通しが悪くなるなど環境が破壊されているということで、国、空港会社への怒りが増すと同時に、三里塚の農地を守りたい、守らねばならないという思いを強くしました。
その日の夜は反対同盟事務局長の北原鉱治さんを招いての交流会が催されました。この交流会の中でとても印象に残り、今でも時々思い出すのは、反対同盟事務局長として四十一年間先頭に立ってたたかってきた北原さんが「これまでたくさん失敗をしてきた」とおっしゃったことです。その言葉がとても実感を持って感じられ、私も「まだまだやれることはたくさんある、失敗を恐れずにやらなければ」という思いにさせられました。
三里塚の運動に連帯するために、学生である私が今すべきことは学園を組織することです。それによって三里塚をはじめあらゆる運動に連帯していきたい。そのために目の前の仕事をひとつずつ、じっくりと、しっかりと意味をかみしめながら取り組んでいきたいと思います。
(関西・学生)
| |
|