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■読者からの手紙 熊本一読者
許すな! イスラエルのガザ攻撃
熊本で、屋内集会と街頭キャンペーン、デモ行進
イスラエルによるガザ侵攻に抗議して熊本では、一月十二日のキャンドル集会に引き続いて、十七日には屋内集会と街頭キャンペーン、さらにデモが行われました。
午後二時から熊本県婦人会館で「許すな!イスラエルのガザ攻撃1・17熊本集会」が開かれました。主催は実行委員会です。
まずはじめにパレスチナ・ガザの様子を伝えるスライドが上映されました。担当者から解説があり、直視するのがためらわれるようなシーンもあり、「ハマースの戦闘員のみをねらっている」などのイスラエルの宣伝とは全く違いパレスチナ人の無差別殺戮が行われている実情を知ることが出来ました。
引き続いて、参加者からのリレートークに移りました。当日は熊本大学などに留学生として来ている中東出身者が多数参加され、はじめにガザ出身のYさんが発言されました。Yさんは毎日ガザに電話をして、両親や兄弟達が無事か確認していると語り、今回の攻撃ですでに十数人のいとこ達が殺されたと悲痛な報告をしました。そして「ガザの子ども達の将来が心配でたまらない。皆さんに緊急な支援を要請したい」と訴えました。
エジプトなどからの留学生達が次々に発言に立ち「イスラエルが関係するコカコーラやスターバックス、ネッスルなどの製品ボイコットで経済制裁をしよう」「イスラエルの戦争目的の一つは二月に行われるイスラエルの総選挙だ。二大政党がパレスチナ人をより多く殺すことで獲得票を増やそうと競争している」「イスラエルは他の国のいうことは聞かないが、アメリカが戦争を止めろと言えば聞く可能性がある。アメリカに圧力をかけるべきだ」などイスラエルが行っているガザ住民虐殺を告発し、日本人も一緒に立ち上がってほしいという呼びかけが続きました。
その後日本人の参加者からの訴えに移り、熊本市の女性は自分が関わってきたガザ地区にあるキリスト教系の病院「アハリー・アラブ病院」を支援する募金を呼びかけました。また玉東町から参加された女性はガザの人たちを救うためのチャリティーバザーを開きたいと訴えました。そのほか、一月二十五日の大矢野原演習場で始まる日米共同訓練に反対する集会の案内などがありました。
最後に駐日イスラエル大使館宛の抗議文の採択に移り、くまもと市民センターの仲間から案文の提案があり、参加者の拍手で採択されました。日本政府宛の要請は署名で集めることにしました。
午後四時過ぎから熊本市下通のアーケード街で街頭キャンペーンを行いました。ガザの現状を伝える写真を貼り付けたパネルがいくつも準備され、「ワールドピースナウ」の大旗も人目を引きました。また「アハリー・アラブ病院支援」の募金箱を子ども達がもって支援を呼びかけました。同時に日本政府宛の署名活動も行われました。宗教者たちは次々とハンドマイクでイスラエルのガザ侵攻を糾弾する訴えを続けました。一時間の行動で署名や募金が多数寄せられました。
午後五時からは若者達の呼びかけによる街頭デモ行進が行われ、下通入り口から辛島公園までの約一キロをサウンドを響かせながら行進しました。途中マクドナルド前や、スターバックスコーヒー前ではそれらの資本がイスラエルを支えているからボイコットしようと訴えました。こうして1・17熊本での緊急行動は短い準備期間ながらも多くの市民や留学生などの協力で成功裏に終えることが出来ました。
イスラエルが、一月十八日日本時間の午前九時から一方的な停戦を発表し、これに応えてハマース政権も停戦を発表しました。戦闘が完全に終結するかは分かりませんが、イスラエルは引き続きガザにとどまることになっており、ガザに平和が来るわけではありません。私達は熊本で引き続きイスラエルの完全撤退と、封鎖解除を強く求めていきます。
(熊本一読者より)
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