共産主義者同盟(統一委員会)

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 三里塚援農に参加して(学生)

 闘う覚悟、決めてやったらいいんだ、とりあえず飯は食える!





 私がはじめて三里塚を訪れてから三年にもなるでしょうか。しかし飽きることがありません。行くたびに、現地の闘いの中に新たな発見を得て、そしてまた、権力に対する新たな怒りが芽生えるのです。

 今回は、全国集会だけではなく、反対同盟北原事務局長との交流会や援農にも参加しました。

 夕刻成田駅で待ち合わせ、友人たちとの久しぶりの再会を喜ぶのもつかの間、迎えの車で赤池物流センターへむかいました。日も暮れたころに到着。じつはここにお世話になるのは初めて。

 ひとまず荷物を置いて、夜の交流会に向け食事の準備。やはり、現地の野菜をふんだんに使った献立。いつもはどうしても野菜少なめ肉類多めになりがちな私の食生活ですが、三里塚の野菜のうまさを知っていますから、いやがうえにも高まる期待感。

 ご飯も炊き上がり準備の整ったころ、北原事務局長の到着です。皆で食卓を囲みながら、そして若干のお酒も入りつつ、和やかに交流は進みました。

 北原さんは四十二年にも及ぶ闘いの中での、さまざまなエピソードを交えながら、私たちにわかりやすく三里塚闘争の持つ意味について、語ってくださいました。

 やはり印象に残ったのは、何度も繰り返しおっしゃっていた、「若者が自分自身で切り開いていかない限り、未来はない」という言葉です。北原さんは戦時中は軍国少年であった自分を原点に、侵略戦争絶対反対を貫いて闘ってこられたわけです。その言葉は非常に重く、私の心に響きました。

 私も、「新しい世界は可能だ」、なんて考えてはいるけれども、しかし勝手に世の中よくなるわけじゃなし、むしろ易々と悪い方向に進んでいくのが世の倣い。自分自身が変革の主体として、如何に闘うのかが問われるのかな、と思いました。

 「困ったら三里塚に来なさい。ご飯はいっぱい食べられるよ」。この楽観的な、しかし気軽には言えない言葉! なんだかんだ結構「どうなっちまうんだろ、人生」なんてうじうじ考えてしまう私ですが、そうだよな、闘う覚悟、決めてやったらいいんだ。とりあえず飯は食える! この言葉、この世の中で呻吟している人々みんなに聞かせたい!

 翌日、援農で鈴木さんのお宅へ。今や菱田地区には鈴木さんが一軒。飼い犬のちび太は、権力私服に何度も殺されかけ、家族以外の人間に対して不信感をもっている。そのほかにも度重なるいやがらせは、日常的に続いている。加代子さんのブログにも詳細に書かれていますが、ほんとにひどい。しかし戦争反対、空港反対の意志は揺るがない。そればかりかますます元気に頑張る鈴木さん。やはり話に聞くより、実際見てみると、そのすごさに言葉がありません。

 午前中は、ニンニクの種を分ける作業、午後は畑の草取り。なんと言っても加代子さんのお話は面白いのです。G8の話から戦争の話。休憩時間が知らぬ間にどんどん延びてしまう。昔はこの畑の周りは森に囲まれていていたんだよ、といわれて見回してみたものの、空港関連の施設、そして宅地になっていて、ちょっと想像がつかない感じでした。

 全国集会は萩原さんの畑で、多くの結集の下、闘いとられました。権力、空港会社はあの手この手で農民の闘いを圧殺しようとしているのだけど、攻撃をものともせず営農を続ける市東さんをはじめ反対同盟は一丸となって真っ向から立ち向かっている。この闘いにどう応えてゆくのか。各団体の熱のこもったアピールに、非常に心揺さぶられました。いい集会でした。

 力不足ではあるけれど、ほんの一端でもいい、三里塚闘争勝利のために、私自身も闘っていきたい。そんなふうに、決意を、新たにしました。
 
 

 

 

 

 

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