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■10・28-29 福岡 「海づくり大会」抗議 台風の中、反天皇掲げ集会・デモ 十月二十八・二十九日福岡県宗像市で天皇・皇后が出席して開催された「第三十七回全国豊かな海づくり大会福岡大会」に抗議する前段の集会と現地闘争が取り組まれた。 「天皇制に問題あり!福岡連絡会」の呼びかけに、台風二十二号が九州南海上を通過し風雨が強まる中で地元福岡をはじめ全国から反天皇制運動団体や平和運動団体、市民などが結集した。 二十八日福岡市で開催された「国体や植樹祭と並ぶ海づくり大会」=天皇行事に対する前段の抗議集会では呼びかけ主催者の挨拶と報告、「天皇をめぐる現在の状況」について横田耕一九大名誉教授の講演、関東などからの各地報告が行われた。横田さんは、憲法違反の昨年八月の「天皇の退位」発言、既成政党全てが天皇制を賛美し賛成した退位特例法、天皇の権威を強化する退位・即位式などの問題点を具体的に明らかにした。今回海づくり大会にあわせ朝倉・日田市など九州北部豪雨被害の被災地・被災者をまわりアキヒト自らが「慰霊、慰労する」行為を公的行為としておこなっていると批判した。歴史的にも天皇制の差別主義や「国民統合」としての役割、既成事実としての天皇行事を拒否し、私たちの手で天皇を退位させなければならないと訴えた。 質疑応答に続いて東京・反天皇制運動連絡会、大阪・反戦反天皇制労働者ネットワーク、静岡・天皇制を考える会、大分・天皇問題をを考える市民ネットワークなどから各地の反天皇制運動の取り組みの報告が行われた。 雨と強風が吹き荒れる二十九日、「海づくり大会」式典会場に向けた抗議のデモ行進がおこなわれた。JR東郷駅前に結集した福岡・北九州の福岡県下をはじめ全国各地から参加した仲間は、重警備態勢をものともせずシュプレヒコールを上げ、ただちに約三キロ先の会場・宗像ユリックス目ざし出発した。道々式典に参加する市民や周辺住民に「天皇行事の海づくり大会反対!」を訴え、一時間の現地抗議行動を終了した。 天皇の退位―即位式をつうじて天皇制賛美や翼賛化が強まるのは必至だ。現憲法下天皇アキヒトは自ら「慰霊・慰労」の公的行為を拡大し、「国民統合」の役割を担い続けてきた。安倍政権による戦争と改憲攻撃と一体である天皇制攻撃とたたかおう。社会的矛盾や対立が激化する戦争や危機の時代にあって、差別排外主義や人民総動員を強行する天皇制攻撃を許さずたたかおう! |
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