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     10・15 東京

   AWC首都圏が講演集会

     2017岩国行動への結集呼びかける



 
 十月十五日、東京・渋谷の渋谷区勤労福祉会館において「極東最大の米海兵隊基地―岩国を朝鮮戦争の出撃拠点にするな! 10・15AWC集会」がAWC首都圏の主催で開催された。
  この集会は、AWC日本連と岩国労働者実が呼びかけている二〇一七岩国行動(十一月二十五日~二十六日)に向けた前段集会として取り組まれた。  午後一時半すぎ、司会のあいさつで集会が開始された。  はじめに、「安倍とトランプは戦争と差別をまき散らすな! トランプ来日、安倍の戦争会談反対! 11・5新宿デモ」への結集が、トランプ・安倍戦争会談反対! 新宿共同デモ実行委員会より訴えられた。
 つづいて、ニュース映像が上映された。映像は、二〇一六年に制作されたもので、岩国に配備予定の最新鋭の戦闘機F35Bがアメリカ本土以外で配備されるのは、はじめてであること、低空飛行訓練をくり返し行うことによる騒音問題、愛宕山開発地の米軍住宅や関連施設など、二〇一七岩国基地強化の実態が映像を通じて実感できるものであった。
 つづいて、愛宕山を守る市民連絡協議会の代表世話人・岡村寛さんの講演だ。岡村さんは、「岩国のことを知っていただく、すばらしいチャンスだと思ってきました」と話し、「米軍岩国基地に翻弄される岩国市民の経緯と問題点」と題したレジメをもとに講演をすすめた。
 そもそも岩国米軍基地は、一九三八年に旧日本軍の海軍航空隊の基地として建設された。敗戦後、連合国軍が進駐し、その後、米軍海兵隊の管理下に置かれる。朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガニスタン、イラク侵攻の出撃基地となり、その過程で地元岩国は「大いに潤った」経験がある。そのような歴史的経過があるので、地元住民の大半が、「基地があるのが当たり前」の雰囲気がある。大半の住民は、「基地機能の強化は、反対」だが、基地撤去までは行かない。
 「愛宕山を守る会」は、基地の存在自体が、騒音被害、米軍・米軍関係者による事件・事故の元凶であることから、基地撤去を求めている。しかし、岩国で基地撤去を掲げてやるのはなかなか難しい現状があると語った。  また、岩国市の財政が、基地の見返りとして国と防衛省から出る補助金に依存している現状についても明らかにし、このような状況は長続きはせず、いつか破綻するときが来ると断じた。
 岡村さんは、「愛宕山を守る会」は、二〇一〇年から見守りの集いを一の付く日に、休まずやっていると述べ、「けっしてあきらめずに、抗議しつづける」という決意を明らかにした。
 アジア共同行動首都圏から、カンパ要請がおこなわれ、岡村さんの講演に対する質疑応答がおこなわれた。会場の参加者から、活発に質問・意見が出された。
 休憩をはさんで、連帯アピールがおこなわれた。
 はじめに、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが連帯発言をおこなった。「米軍ヘリ墜落」と一面トップに書かれている沖縄の『琉球新報』の号外と朝刊を手に、十月十一日、米軍大型輸送ヘリCH53Eが沖縄東村高江で炎上事故を起こしたことを徹底糾弾した。そして、沖縄が日常的に、米軍の事故にさらされている実態を明らかにした。米軍機の墜落事故は、一九七二年の「返還以降」四十八件起きている。毎年のように、米軍機に関する事故が起こっていることになる。「本当に頭に来ることばかりだ」と怒りを込めて語った。そして、十月十八日、オスプレイ配備に抗議する防衛省行動と、十一月二十二日、文京区民センターで開催される「海にも陸にも基地を造らせない11・22集会」への結集を呼びかけた。
 つづいて、神奈川県の県央共闘会議の檜鼻さんが発言した。檜鼻さんは、厚木基地などの騒音被害の取り組みなどを報告した。そして貧困化と戦争攻撃を強める安倍政権とのたたかいは、きびしい状況であるが、反基地の運動を進めていくという決意を明らかにした。
 連帯発言の最後に、日韓民衆連帯全国ネットワークの尾沢さんが立った。尾沢さんは、朝鮮半島情勢について発言した。  米帝トランプ政権と日帝安倍政権が、朝鮮民主主義人民共和国に対する戦争圧力を強めている現状を明らかにした。二〇一七年三月からキーリゾルブ、フォールイーグル、八月ウルチフリーダムガーディアンとたて続けに、米韓合同軍事演習が強行されている。演習の中味も、共和国に攻め込むことを想定して行う内容になっていることから、これまで以上に緊張状態が続いていることを批判した。さらに、安倍政権のもとで戦争攻撃と一体に差別排外主義が激化していることを明らかにし、朝鮮戦争阻止、反戦・反基地、反差別のたたかいの重要性を訴えた。  集会の最後に、AWC首都圏より「二〇一七岩国行動に立ち上がろう。岩国の地で反戦の行動に立ち上がろう」という呼びかけがなされ、これを参加者全員が拍手で確認し、集会は締めくくられた。

 

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