共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     8・27 福岡

   玄海原発再稼働許すな!2500名が集会・デモ
      
    

   
 来春一月にも玄海原発の再稼働が強行されようとしている。八月二十七日、猛暑の中で「オール九州 玄海原発再稼働許さない!」集会(主催・原発いらない! 九州実行委員会)が福岡市中央区警固公園で開催された。九州各地、東京・韓国などから反原発団体、労働組合、市民二千五百人が集まり、再稼働阻止の声をあげた。
 今年一月原子力規制委員会が、玄海原発の三・四号機の「審査書」を正式決定したのを受け、立地自治体の玄海町長につづき、佐賀県知事は四月原発再稼を容認する「同意」手続きをおこなった。原子力規制委員会は八月二十五日、玄海原発三号機について「工事計画」を認可した。これを受け九州電力は八月二十八日、三号機の使用前検査を規制委に申請し、来年一月中に再稼働し、二月に営業運転へと移行する計画を発表した。再稼働には、三号機との共用設備がある四号機の「工事計画」の認可と、三・四号機の運転管理方法を定めた「保安規定」の認可がそれぞれ必要とされている。
 佐賀県と長崎県の三十キロ圏内の自治体のうち半数の四市長(伊万里市、壱岐市、松浦市、平戸市)と三議会(松浦市、平戸市、壱岐市)が再稼働に反対していいる。また佐賀県の神埼市、嬉野市の両市長も反対を表明している。知事の決定で地元合意手続きが完了したとされるのは到底容認できない。
 世論も過半数が反対である。玄海原発三・四号機の使用済み核燃料を保管する貯蔵プールが三年から七年で満杯になることや、原発周辺三十キロ圏内の離島一万九千人の住民の避難計画が立てられていないなど問題山積なままだ。玄海三号機はウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(MOX燃料)を使う非常に危険な「プルサーマル発電」であり、多くの住民が安全性に不安を抱き再稼働に反対している。七月十五日新松浦漁協組合員約二百十人を乗せた漁船など六十六隻が原発の沖合に結集し「玄海原発再稼働絶対反対」「生活の海をまもれ」と抗議し海上デモをおこなった。周辺住民や多くの人々が再稼働に反対し、その声は日増しに高まっている。
 そうした中で開かれた集会であった。集会は初めに「脱原発」を宣言した韓国から三十人で参加した代表団よりあいさつがあった。つぎに佐賀の玄海原発対策住民会議が発言し、「福島原発事故の避難者五万人に対して住宅支援を打ち切り強制帰還を促す国のやり方は許せない」とのべた。さらに鹿児島の川内原発建設反対連絡協議会が、「原発コストは高い。福島の収束作業はいつ終わるか予測もできず、コストが二十一兆円と予測されるが、これをすべての国民からの税金と、全電力会社から徴収して負担している」とのべた。
 そのあと市民に呼びかける集会アピールを採択したあと、炎天下の集会を三十分ほどで切り上げ、九電本店までのデモ行進を行なった。シュプレヒコールを上げながら二手に分かれて進んだデモ参加者は、大通りを挟んだ九電本店前の日陰の中で座り込み、一時間にわたるアピール行動をおこなった。九州各地から参加した鹿児島・宮崎・大分・熊本・長崎の反原発団体・市民と再稼働阻止全国ネットワーク(東京)がそれぞれ再稼働阻止と原発廃炉に向けたアピールや報告をおこなった。また共産党・社民党・ふくおか緑の党から政党あいさつを受け、シュピレヒコールをして全行動を終えた。


 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.