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    9・27 千葉

  
三里塚全国総決起集会

    
航空需要消滅―第3滑走路は不要だ

       市東さんの農地守り抜く決意固める

 
 
 九月二七日、千葉県成田市の赤坂公園において、「市東さんの農地を守ろう! 空港機能強化粉砕! 改憲阻止・菅政権打倒! 9・27三里塚全国総決起集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で開催された。
 九月二日に請求異議裁判控訴審が再開され、一〇月二二日に最終弁論が行われる。集会には、全国から四四〇名が結集し、市東さんの農地を守り抜く決意を打ち固めた。

 二期阻止全国共闘前段独自集会かちとる

 一一時すぎ、二期阻止全国共闘による前段独自集会をシュプレヒコールをもって開始した。はじめに、日本反帝戦線が基調を提起した。10・22請求異議裁判闘争に結集し、市東さんの農地を守り抜こう、日帝―菅政権打倒を闘おう、二〇二〇岩国行動の成功をかちとろうと秋期闘争の方針を提起した。
 つづいて、統一委員会行動隊、首都圏労共闘、関西で闘う仲間、学生戦線それぞれから、闘いの報告と決意表明を受けた。シュプレヒコールで独自集会を締めくくり、本集会に臨んだ。

 「生きていく権利ある」市東さんが空港会社糾弾

 正午過ぎ、前半の司会を務める婦人行動隊の宮本麻子さんのあいさつで本集会が開始された。
 主催者あいさつに反対同盟事務局の伊藤信晴さんが立った。伊藤さんは、「安倍政治を継承する」といって登場した菅内閣を打倒する決意で集会をおこなおうと訴えた。そして、「市東さんの農地を守ることは、一人の農地を守ることではない。全人民の権利を守ることにつながる。戦争・改憲を阻止する道筋だと思います」と発言した。
 基調報告に反対同盟事務局で東峰の萩原富夫さんが立った。萩原さんは、「安倍政権の観光立国政策、オリンピック、パラリンピック開催を契機としたインバウンド需要は、世界的なコロナウイルスの感染爆発によって幻となり、観光バブルははじけて消えてなくなりました」と航空需要が99%減少していることを明らかにし、成田空港そのものが破綻の状況にあると断じた。このような状況であるから、市東さんの農地を強奪する根拠がなくなっていると断言した。そして、一〇月二二日、東京高裁での請求異議裁判控訴審の最終弁論に結集しようと呼びかけた。
 動労千葉、関西新空港反対住民の連帯あいさつに続いて、「市東さんの農地取り上げをうち破ろう」と題した発言の最初に、反対同盟事務局で天神峰の市東孝雄さん自身が立った。市東さんは、「裁判傍聴など、様々な支援ありがとうございます」と感謝を述べ、「裁判は、判決が近づいています。なぜ私が訴えられなければならないのか?」「空港会社側には、なにも正義性がない。文書の偽造や、耕作者になにも話をせずに、地主と勝手に話を進めて底地を買収する。不当なやり方で、やってきたのが実態」と空港会社を徹底糾弾した。そして、「私は、天神峰で小作で農業をやってきている。しかし小作でもここで生きていく権利はある。これからも有機農業を営み、全国で闘うみなさんと団結し、沖縄・福島・三里塚を一つの闘いとして闘う」と決意を表明した。
 反対同盟顧問弁護団の発言では、葉山弁護士、一ノ瀬弁護士、遠藤弁護士、吉田弁護士の四人が登壇し、裁判闘争を闘う決意を明らかにした。
 カンパアピールを宮本麻子さんがおこない、後半の司会を決戦本部長の太郎良陽一さんに交代した。
 福島・沖縄・三里塚一体で国策と闘うと題した発言では、「市東さんの農地を守る沖縄の会」事務局長の金治明さん、3・11反原発福島行動呼びかけ人の椎名千恵子さんが発言した。
 住民市民団体の発言に続く共闘団体の発言で、統一委員会を代表して日本反帝戦線の同志が登壇した。同志は、市東さんの農地を守り抜くために、東京高裁での10・22請求異議裁判控訴審に結集する決意を明らかにした。そして、安倍政権を引き継ぐ菅政権を打倒するために、「コロナ対策に便乗した戦争・改憲にNO!を10・11集会&デモ」、「11・1反戦改憲阻止集会・デモ」を闘い抜くことを明らかにした。さらに、一一月の二〇二〇岩国行動の成功にむけて奮闘することを力強く訴えた。
 集会の最後に、太郎良さんが集会宣言を読み上げ、団結ガンバローで集会を締めくくった。
 いよいよデモ行進だ。デモコースは、赤坂公園から、成田ニュータウンの市内を通り、北囲護台児童公園までの約二・三キロメートルだ。反対同盟を先頭に、意気高くデモに出発する。沿道の市民の注目を集めながら、市東さんの農地を守り抜き、空港廃港、三里塚闘争勝利、日帝―菅政権打倒の声を響かせた。



 

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