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   第四次安倍再改造内閣が発足

   改憲、天皇制、反韓国を許すな!

          
        

 ●右翼ファシスト首相・閣僚、第四次安倍再改造内閣

 七月参院選で単独過半数を失い、改憲勢力の三分の二を割った極右・安倍晋三は、台風一五号被害への対処を怠り、組閣に熱中した。許すことができない。
 九月一一日、第四次安倍再改造内閣が発足した。二〇閣僚のうち、日本会議系国会議員は一六名を占めている。衛藤晟一をはじめ幹部一二名が入閣した。神道政治連盟所属の閣僚も多い。反共宗派公明党の閣僚一名のほかは、極右ファシストで固めた。これらの閣僚たちのあくどさは際立っている。森友疑獄の公文書改竄やセクハラの官僚を擁護してきた麻生財務相は辞任しない。菅官房長官は東京新聞記者を外した。加計疑獄で獣医学部設置を工作した萩生田文科相は教育勅語を執務室に設置した。高市総務相は表現・報道の自由を侵害するメディアを恫喝してきた。加藤厚労相は裁量労働のデータねつ造や外国人労働者の人権侵害状況を隠蔽する。こういう閣僚たちである。
 河野防衛相は先の外相時代に駐日韓国大使を呼びつけ「極めて非礼」と罵倒し、「辺野古が唯一」、「イージス・アショア」配備強行を語ってきた。茂木外相は前経再相時に韓国経済報復や日米FTA交渉を合意させてきた。まさに安倍の改憲攻撃、独裁政治を一体となって推進する差別排外主義ファシストたちなのだ。
 組閣後、安倍は「令和の時代の新しい日本を切り拓く。その先にあるのは憲法改正への挑戦だ。困難でも必ず成し遂げる」と決意表明した。一〇月からの臨時国会で改憲論議を強行し、自衛隊明記改憲や緊急事態条項導入など自民党改憲案の国会発議―国民投票を一挙に狙っている。
 同時に、極右ファシストの首相・閣僚たちは日帝の「アジア人民大虐殺の侵略戦争と植民地支配」を認めない。むしろ「アジア解放の聖戦」などと美化し、元徴用工問題や日本軍性奴隷制度被害者に対する謝罪と賠償を拒否し、旧宗主国としての侵略・差別・抑圧支配を居直り、差別排外主義・民族排外主義や韓国攻撃を激化している。
 朝鮮民主主義人民共和国、中国に対して排外主義的敵視を煽り、二〇一九防衛白書にみられるように日米同盟―軍事一体化と自衛隊海外派兵を強めている。

 ●日帝の延命戦略を粉砕せよ!

 一〇月四日、安倍が所信表明演説を行った。そこには、憲法審査会で改憲論議の開始をぶちあげ、日米同盟の戦争態勢・基地の強化、天皇制賛美と差別排外主義攻撃、消費税増税と新自由主義・社会保障切り捨てなど労働者・人民の収奪・貧困の激化、韓国への敵視と排外主義が露わとなっている。安倍のこれらの攻撃は、米中貿易戦争など、米、欧、中、ロ等の帝国主義諸国・大国の激しい市場争闘戦の中、危機に立つ日帝ブルジョアジーの死活的延命戦略に他ならないのだ。
 現憲法九条破壊=改憲攻撃の実態を捉えるなら、二〇年度の軍事予算要求は五兆三二二三億円と過去最高となり、「いずも」空母化三一億円、F35B六機取得の八四六億円、イージス・アショアの発射装置一〇三億円、超長距離ミサイル巡航ミサイルの購入などが含まれている。専守防衛の逸脱、攻撃的侵略戦争態勢そのものである。さらに沖縄人民の民意を圧殺する辺野古新基地建設=埋め立ての強行。横田、岩国、築城など各地の基地強化と日米共同使用化を加速させている。
 また全世代型の社会保障を謳い、働き方・年金・医療を改革すると称して、実際は、介護・医療のサービス改悪と自己負担増、高齢者雇用の継続と年金支給年齢引き上げ、裁量労働制拡大、外国人労働者への差別と強搾取、解雇自由化の金銭解決、などを狙っている。
 日米FTAの初期合意は、米国産農産品の輸入を増加(七〇億ドル規模)させ、今後、「関税と非関税障壁」の撤廃交渉を進めるというのだ。即ち、国内の農畜産業・保険・医薬品・教育など経済主権を崩壊させ、労働者人民の健康・安全と生活をどんどん破壊しようとしているのだ。新自由主義の階級再編攻撃、労働者人民の権利剥奪と貧困化を許してはならない。

 ●プロレタリア革命への飛躍かちとれ

 改憲―戦争、天皇制―差別排外主義、新自由主義―貧困化、これら日帝―安倍政権の諸攻撃を根底から粉砕する全人民的闘いが求められている。
 それは、立憲民主や日共など議会勢力の反安倍・安保法制廃止のブルジョア連合政権への道や、天皇制・自衛隊の容認・擁護では決してない。さらに中国・朝鮮民主主義人民共和国・韓国への敵視攻撃ではなく、日帝ブルジョアジーと差別排外主義ファシスト勢力を打倒するプロレタリア国際主義―アジア人民連帯と大衆的実力闘争こそが決定的なのである。
 これを担う左派共闘を拡大強化しなくてはならない。沖縄解放―辺野古新基地建設阻止、全国各地とアジア規模の反戦反基地反核闘争を牽引する、大衆的で国際主義的な闘いが極めて重要となる。もちろん、労働者、被抑圧人民、被差別大衆、青年・学生の抵抗と団結を組織し、新たな階級闘争構造を闘いとっていくことは核心である。
 わが共産同(統一委)は、五大会路線下、こうした闘いを総力で展開中である。市東さんの農地強奪阻止決戦の三里塚闘争と10・13現地決起、沖縄解放―辺野古決戦、10・22「即位式国家式典」など一連の「天皇代替わり」攻撃を粉砕する反天皇街頭行動、反韓攻撃の阻止と日韓労働者民衆連帯―アジア人民連帯、11・16―17岩国行動、関西生コン労組弾圧粉砕行動、反原発直接行動などをともに闘いぬこう。国際主義に立脚する日帝打倒―プロレタリア社会主義革命勢力を断固として飛躍させていこう。


 

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