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   米軍Xバンドレーダー基地撤去!

      6・2 京丹後総決起集会に結集しよう

                     
関西地方委員会

                





 全国の闘う労働者人民の皆さん! 六月一日の「近畿・沖縄・韓国を結ぶ国際反戦反基地シンポジウム」(午後二時・東山いきいき市民活動センター集会室)と六月二日の「米軍Xバンドレーダー基地撤去! 東アジアの平和を! 辺野古埋め立てを許さない! 京丹後総決起集会」(午後一時・京丹後市久僧公民館)への全国からの結集を呼びかける。

 ●1章 米軍・防衛省の約束破りを許さない!

 防衛省は米軍Xバンドレーダー基地建設にあたって、地元の住民や京丹後市・京都府に基地建設を受け入れさせるために、さまざまな約束をしてきた。しかし、防衛省は昨年から今年にかけてそれらの約束を次々と破り、事実上一方的に破棄してきた。
 昨年五月一五日のドクターヘリ運航時の米軍レーダーの不停波問題をめぐって、防衛省は緊急ヘリ運航時の無条件停波を約束した二〇一四年一〇月二三日合意を破り、「米軍の運用上やむをえない場合を除き停波する」という趣旨の回答書を昨年七月一七日に国会に提出した。
 また、「経ケ岬通信所の設置に係わる安全・安心対策連絡会」(安安連)への米軍関係者の交通事故についてのこれまで行われてきた詳細な報告を、昨年二月四日の事故を最後に一年余にわたって停止した。そればかりか、防衛省は本年三月一九日の第一九回安安連において、突如として「今後は重大な事故を除いて件数だけ報告する」と表明した。
 この件を国会で追及された岩屋防衛相は、これが米軍からの要望にもとづくものであること、重大な事故であるかどうかは「第一義的に米軍が判断する」と明らかにするとともに、「交通事故の報告について合意が存在したとは承知していない」と居直った。
 しかし、それはまったく事実と異なる。二〇一四年一二月八日の第二回安安連において、近畿中部防衛局の桝賀企画部長(当時)は「知りえた情報はただちに関連自治体に通知する」と約束しており、それ以降の安安連においても「加害・被害を問わず事故内容を報告する」と表明し、昨年二月まで報告を実施してきた。事故の抑止や再発防止は、詳細な報告が前提だ。防衛省の表明は、これらの約束を一方的に破棄するもので、住民の安全・安心を脅かすものである。
 そして、防衛省は基地建設にあたって、「基地は防衛的なものなので攻撃の対象になることはありえない」と説明してきた。しかし、米軍は基地への攻撃を想定した鋼鉄製シェルター・防護壁・銃座付き監視塔の設置を計画し、昨年一一月には関西各地から陸上自衛隊を動員して基地防護訓練を実施した。こうして当初の説明に反して、基地の要塞化がはかられようとしているのだ。その他にも、基地建設二期工事にあたって行わないはずの土曜工事が恒常化するなど、米軍・防衛省の約束破りは数限りない。
 われわれは、このような米軍・防衛省の約束破りを断じて許さない。このようなことがくり返されるのでは、米軍・防衛省に何を約束させても意味はない。また、安安連に出席した京丹後市の梅田副市長は、三月一九日の近畿中部防衛局の表明に対して「一定理解できる」と述べ、米軍・防衛省の約束破りを容認し、京都府もまた明確な抗議の意思を表明していない。
 米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会/近畿連絡会は、防衛省の約束破りおよびそれを容認する京都府への抗議・申し入れ行動に取り組んできた。そして、地元住民団体である「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」などと協議して、主権者として住民自身が声をあげ、防衛省や京丹後市に対して自らの不安や意見、要望を提出していくことを追求してきた。
 この間の事態は、住民の安全・安心と米軍基地は両立しないことをあらためて示すものであった。次回の安安連や京丹後市議会六月定例会に向けて、近畿中部防衛局および京都府・京丹後市への追及を強化し、米軍基地撤去に向けて闘っていかなくてはならない。

 ●2章 東アジアの平和を! 米軍基地を撤去せよ!

 京都府京丹後市に、近畿地方唯一の米軍専用施設として米軍Xバンドレーダー基地が建設されてから五年余、米軍基地は拡張・強化され続けてきた。昨年四月からは基地建設の二期工事も開始され、鋼鉄製シェルター・防御壁・銃座付き監視塔の建設が計画されるなど、基地は近畿地方北部の軍事拠点として要塞化されようとしている。また、この米軍基地は昨年一〇月に相模総合補給廠に設置された東アジアの米軍のミサイル防衛戦略の統合司令部のもとに編成され、その拠点のひとつとなってきた。まさにこの米軍基地は、東アジアの平和に向かう流れを阻害し、東アジアの軍事的緊張を高めるものに他ならない。
 安倍政権は昨年一二月一四日、辺野古での土砂投入を強行した。また、防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画を改定し、自衛隊を海兵隊仕様へと再編しつつ、敵基地攻撃能力を強化しようとしている。護衛艦「いずも」の航空母艦化、F35Bやオスプレイの導入など、自衛隊の本格的な海外派兵の準備を推進している。
 そして、何としても憲法改悪の発議を衆参両院で強行し、二〇二〇年に改悪憲法を施行しようとしている。さらには、日本の核武装の野望を込めて、老朽原発の再稼働を強行しようとしている。
 安倍政権は、「天皇代替わり」を通した排外主義煽動を強化しつつ、戦争をする国へと日本を根本的に変貌させようとしている。このような動きと闘う労働組合つぶしの連帯労組関生支部への大弾圧は一体のものだ。関生弾圧に反撃し、安倍政権を何としても打倒していかなくてはならない。
 沖縄の労働者人民は、二月二四日の県民投票において「辺野古埋め立て反対」の圧倒的民意を示し、さらに四月七日の衆議院沖縄三区補選でも「オール沖縄」が推薦する候補が勝利した。そして、埋め立てを阻止するためのキャンプ・シュワブゲート前や安和での大衆的実力闘争、海上での阻止行動が果敢に闘われ続けている。この沖縄の闘いに連帯し、京丹後の地から米軍基地撤去、安倍政権打倒のうねりをつくりだしていこう。
 韓国の民衆は、「ろうそく革命」によって朴槿恵(パククネ)政権を打倒し、東アジアの平和への流れをつくりだすために闘い続けてきた。そして、米韓同盟のもとでのTHAADの本格配備を阻止するために、星州(ソンジュ)・金泉(キムチョン)において断固として闘っている。
 沖縄や韓国の闘いに連帯し、六月一日の国際シンポジウムと六月二日の京丹後総決起集会に総結集しよう。


 

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