共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   ■市東さんの農地を強奪するな!
   騒音地獄の空港機能強化策粉砕

       4・1三里塚全国集会へ

        
                                


 全国の闘う同志・友人の皆さん! 安倍右翼反動政権と成田空港会社による市東さんの農地強奪を阻み、生活破壊の空港機能強化策を粉砕するために、三里塚芝山連合空港反対同盟が開催する4・1三里塚全国総決起集会への結集を呼びかけます。
 国策である国際空港建設に対して徹底非妥協・実力闘争で五〇年以上闘い、国家権力の弾圧と暴力に激しく抵抗しきた三里塚闘争は、空港建設との闘いであるとともに、反戦闘争・反帝国主義闘争を闘う労働者階級人民の拠点として存在してきました。現在においても労働者階級人民の闘いの砦としての位置は不変です。
 日帝―安倍政権による、改憲策動、米帝ートランプ政権と一体となった朝鮮戦争攻撃、辺野古新基地建設強行の攻撃が激烈に進行している。この現在の階級情勢下、三里塚闘争に、改憲阻止・朝鮮反戦・沖縄解放闘争と一体の課題として決起しようではありませんか! 4・1全国総決起集会の決起から、戦争国家粉砕! 安倍政権打倒! の今春期階級攻防に断固として立ち上がろう!

 ●1章 市東さんの農地を守り抜こう!

 現在三里塚闘争は、国家権力・空港会社による強制執行を阻止し、市東さんの農地を守り抜く決戦の渦中にあります。
 一昨年十月二十五日の最高裁による農地法裁判不当決定によって、市東さんが親子三代、約百年にわたって耕作してきた農地や営農に不可欠な育苗ハウス・作業小屋などを、空港会社に明け渡せという許しがたい判決が確定しました。
 裁判所が収用委員会になりかわり、空港会社と共謀して市東さんの農地を強奪する不当判決を絶対に許すことはできません。
 この判決は、空港会社によるいくつもの農地法違反を不問にし、農地法を悪用した空港会社の主張のみを認める不当なものです。そもそも市東さんの祖父が開拓し、父である故東市さん、孝雄さんと引き継がれてきた農地が小作地となっているのは、東市さんが徴兵されビルマに抑留され戦後の農地解放時に手続きが出来なかったことが原因で、「残存小作地」といわれます。
 空港会社は、この農地を小作人である故市東東市さんに無断で地主から買収し、この事実を一五年も隠し続け、二〇〇三年突然農地を登記し、明け渡しを迫りました。そして二〇〇八年に、農地法を悪用し農地の明け渡しを求める提訴を行いました。
 本来農民を保護する農地法を悪用した不当極まる提訴です。農民が耕作している農地を、同意も無く農地法によって取り上げるなどあってはならないことです。
 農地法裁判の不当判決の確定に対し、反対同盟は直ちに反撃に立ち上がりました。不当判決を覆すために請求異議裁判を提訴するとともに、昨年一月九日の団結旗開きをもって、「市東さんの農地強制執行阻止決戦本部」(以下、決戦本部)を立ち上げ、闘いの陣形を構築してきました。
 以来一年にわたって強制執行を阻止し続けています。請求異議裁判では、拙速審理を許さず、不当判決を打ち砕く弁論を展開し、空港会社を追い詰めています。
 裁判闘争とともに、反対同盟は農地強奪を阻止するために、月一回の地域一斉行脚を取り組んでいます。強制執行反対の署名運動、ビラ配りを粘り強く継続しています。そして全国の人々に支援と連帯を訴えて、反基地運動や反原発運動の現場に赴き、交流してきました。
 また決戦本部を拠点に、現地のフィールドワークの開催、天神峰カフェ、映画上映会などさまざま工夫した企画を展開し、決戦本部に強制執行を許さない労働者人民の結集を作り出すべく奮闘してきました。
 われわれも、反戦運動や辺野古新基地建設反対をともに闘う青年・学生と、現地フィールドワーク・援農などの取り組みを積極的に行なってきました。はじめて三里塚闘争に参加した仲間と、闘いの歴史を学び、空港会社の農業破壊・地上げ屋と変わらぬ農地強奪策動の不当な攻撃に対する怒りを共有してきました。
 決戦本部を中心とするこれらの闘いの積み重ねが、強制執行と対決する労働者人民の石垣を築いています。
 請求異議裁判の結審策動が強まるなか、決戦本部への結集を組織し、強制執行を許さない陣形を強固に打ち固めていこうではありませんか!

 ●2章 空港機能強化策を打ち砕こう

 反対同盟の五二年にわたる不屈の闘いの前に、空港完成を阻まれてきた成田空港は、羽田の本格的な国際化によって、国際空港としての独占的位置を失いました。このことに対して、空港会社のみならず、空港に経済的に依存する千葉県・周辺市町も危機感を抱きました。この危機感を背景に、二〇一六年九月、空港会社・国・千葉県・周辺市町による四者協議会は「成田空港機能強化策」を策定し、その中で、一年間の発着容量を現在の三〇万回から五〇万回に拡大することを提案し、夜間飛行制限時間の短縮・第3滑走路計画・B’滑走路の北延伸の三つを、機能強化策として打ち出しました。
 第3滑走路は、芝山町の菱田・大里地区などに三五〇〇メートルの滑走路と旅客ターミナル、貨物施設などを建設し、その敷地面積は一〇〇〇ヘクタールという規模で、新たに空港を造るに等しい計画です。これによって約二〇〇戸が移転を強いられ、新たに二〇〇〇世帯が騒音下に入ると言われています。まさに反対同盟が糾弾するごとく、五二年前と何ら変わらぬ住民無視の極みです。
 また特に夜間飛行時間制限の短縮に対して、これまで空港の騒音被害に苦しめられてきた周辺市町の住民の大きな反発を生み、空港会社への怒りが噴出しています。
 飛行制限時間を、現行の「午後一一時~翌日午前六時」から「午前一時~五時」に三時間短縮するという強化策に対して、「四時間しか寝るなということか」「国の政策の犠牲になるのはまっぴらだ」という怒りの声が巻き起こりました。
 これに対し空港会社は、昨年六月に「見直し案」なるものを提示しました。「見直し案」は、二〇二〇年の東京オリンピックまでにまずA滑走路の飛行制限時間を「午前〇時から六時」に短縮し、第三滑走路の共用開始後は、滑走路ごとに発着時間をずらすスライド運用方式を導入し、全体の飛行制限時間を「午前〇時半~五時」とするというものでした。
 しかしこんなペテン的な「見直し案」に、騒音に苦しむ周辺市町の住民がだまされるわけもなく、各地の説明会では「これ以上の騒音はダメだ」「空港会社の金儲けの犠牲にするな」「六時から一一時の離発着という開港当時の約束を守れ」という怒りの声があがり、空港会社を徹底的に追及しました。
 住民の怒りの声は、芝山町や横芝光町などで機能強化策に反対する住民の会の結成となり、要求書が次々と出されました。さらに、反対の立て看板が各地に立てられるという具体的な行動として現れています。
 飛行制限時間の短縮に反対する住民の声が依然として強く、欺瞞的な「見直し案」に納得が得られていないことを百も承知で、空港会社は住民無視の本性をあらわにしています。飛行制限時間を四時間半に短縮する案は変えないまま、見返り事業をもって周辺市町の首長を屈服させようとしています。空港会社の提示した見返り事業が、①A滑走路周辺住民の健康影響調査の実施、②滑走路に挟まれた谷間地域での内窓設置の実施、③空港周辺の地域振興策の基本プラン実現に向けて最大限協力する、④周辺対策交付金の総額を年間約四〇億円から六〇億円に増額する、という内容であることが二月一九日に明らかになりました。
 金をばら撒き、地域と住民を分断し、深刻な騒音被害を弾劾する声を圧殺しようとする空港会社の対応を許すことはできません。
 反対同盟は、飛行制限時間の緩和策によって噴出する周辺住民の空港への怒りと結合すべく周辺市町へのビラいれ・情宣活動をさらに強めています。
 反対同盟とともに、新たな周辺住民の立ち上がりと三里塚闘争との結合を粘り強く追求していこう。
 4・1全国総決起集会に全国から決起し、強制執行阻止と空港機能委強化策粉砕を闘おう。

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.